体調管理を通じて社員の生産性を向上させるための取り組み

Sansan,腸内細菌セミナー
セミナーに登壇したAuB〔株〕代表・鈴木啓太氏(元サッカー日本代表)(画像=THE21オンライン)

社員の健康増進のための取り組みをする企業が増えている中、法人向けクラウド名刺管理サービス『Sansan』、名刺アプリ『Eight』を提供するSansan〔株〕は、6月15日(金)、社員向けに「腸内細菌セミナー」を開催した。

社員が高い生産性や創造性を発揮するためには、社員自らが健康状態を把握し、セルフマネジメントすることが不可欠。そう考えるSansanは、栄養バランスの優れた食事を提供する社内制度「Sansan食堂」を実施する他、「睡眠」などをテーマにした社員向けのセミナーも開催してきた。

6月15日に行なわれたセミナーのテーマは「腸内細菌」。講師として、AuB〔株〕代表取締役の鈴木啓太氏と同社の上田麻実氏、至学館大学准教授の杉島有希氏が登壇した。

AuBは、アスリートの腸内細菌を研究し、コンディショニング維持・パフォーマンス向上のサポートを行なっている企業。鈴木氏は元サッカー日本代表で、2015年まで浦和レッズで活躍した。現役引退直前にAuBを設立し、現在に至る。

「僕は、現役のとき、自分のコンディションを腸の調子で確認していました。他のアスリートにも、腸内環境を整えることでコンディションをコントロールしてほしいと思って始めたのが、この事業です。そして、アスリートから得られた知見を、仕事のパフォーマンスを上げるため、一般の方にも役立てていただければと思っています」(鈴木氏)

事前に、セミナー参加者のうち希望した人が提供した便を、AuBが分析。その結果を交えながら、同社の上田氏が「腸内フローラ(腸内細菌叢)」について解説した。

Sansan,腸内細菌セミナー
AuBの上田麻実氏(画像=THE21オンライン)

上田氏によると、腸内細菌の多様性が富んでいるほど免疫力が高いという。善玉菌や悪玉菌という言葉がよく使われるが、善玉菌でも特定の種類が突出して多いのは良くなく、バランスが大切だとのこと。

腸内細菌のバランスを整える「バランス調整菌」や「デブ菌(ファーミキューテス門)」、「ヤセ菌(バクテロイデーテス門)」、「免疫力向上菌」、「筋肉形成菌」、「美肌菌(エクオール産生菌)」、「一つの物事に長く取り組める菌」、「ストレス耐性菌」など、様々な菌を紹介した後、一番簡単なヘルスケアチェックの方法は“うんち”を見ることだと話した。

「うんちが空気に触れた瞬間に、含まれている腸内細菌はほとんど死滅してしまいます。だから腸内細菌の分析は難しかったのですが、2007年に、死んだ腸内細菌からDNAを抽出して調べる技術ができました。それからまだ10年ほどしか経っておらず、腸内細菌の研究はまだまだこれからです」(上田氏)

そして、腸内フローラを変化させる一番の要因は食生活だ、と話を締め括った。

次いで登壇した杉島氏は、スポーツ栄養学が専門。「最大の免疫器官」である腸の環境を整える「腸活食」について解説した。

Sansan,腸内細菌セミナー
至学館大学准教授・杉島有希氏(画像=THE21オンライン)

植物性の食品と魚の、主食・主菜・副菜が揃った食事が望ましいが、手間がかかるので、具沢山のカレーライスやパスタ、マカロニスープなどで、主食・主菜・副菜をまとめて摂るのがお勧めだという。

最後に、ダイエット食についても。糖質制限ダイエットが流行しているが、糖質を摂らないと確実に痩せるものの、筋量も減って太りやすい体質になる恐れがあるため、最低限の糖質を雑穀米などで摂ることが重要だとのこと。

「ダイエット食は、腸活食に似ています」(杉島氏)

講義の後は、杉島氏が監修した弁当を食べて、セミナーは終了となった。

Sansan,腸内細菌セミナー
杉島氏監修の弁当(画像=THE21オンライン)

THE21編集部(『THE21オンライン』2018年06月22日 公開)

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