目覚めのカギを握る「コルチゾール」とは?

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(画像=THE21オンライン)

それなりに眠っているのに、朝起きられない。目覚まし時計を止めて、また二度寝をしてしまう…。そんなグダグダな朝は、なんとかしたいもの。寝起きが悪い人の原因は様々だが、その1つとして、目覚めの際に働くホルモン「コルチゾール」がタイミングよく分泌されていない可能性があるという。ぜひコントロール法を覚えて、アラームが鳴る前にスッキリ目覚める朝を迎えよう。

シャキッと起きるための目覚めのホルモン
コルチゾールをコントロールする方法
1 睡眠を含めた生活サイクルを整える
2 「自己覚醒」で起きる時間を強く念じる

目覚めのホルモンの正体はストレスホルモン!?

心地よい眠りに誘う睡眠ホルモン「メラトニン」に対し、シャキッと目覚めるための準備を整えてくれるホルモンが「コルチゾール」だ。交感神経と密接に結びついており、起床直後のエネルギーを作り、血糖値を上げるなど、活動に適した状態へと頭と体を覚醒させる働きがある。

つまり、気持ちよく目覚めるには、目覚めたいタイミングでコルチゾールが出るようにすればよい。コルチゾールは起床前から分泌が始まり、1日の中では起床直後に最も濃度が高くなる。そのためには、決まった時間に眠り、起床することが大切だ。繰り返すようだが、睡眠を含めた1日のライフサイクルを整えることが大切なのである。

しかし、コルチゾールに影響するのは、生活サイクルだけではない。コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれるほど、ストレス刺激に対して敏感に反応し分泌される。すると防衛反応としてドキドキと動悸が速くなり、血圧が上昇し、外敵から身を守るための臨戦態勢を整える。ストレスの多い現代社会ではコルチゾールの増加による自律神経や免疫系のトラブルが問題になっているが、本来は生きるために備わった大切な機能なのだ。