(本記事は、金川顕教氏の著書『年収1億円の人のすごい習慣』サンライズ・パブリッシング、2018年12月25日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

1億円稼ぎたければ、スマホだけで仕事のできる仕組みを作れ

年収1億円の人のすごい習慣
(画像=George Rudy/Shutterstock.com)

監査法人で働いていたころの私は、常にパソコンは持ち帰っていました。家でも仕事をするためです。

たとえ家での仕事は残業代が出ないとしても、成果を出すためにパソコンは肌身離さず持ち歩いている。

年収1000万円の人は仕事に対して真面目なのでそういう人が多いです。

サッカー選手が「サッカーボールは友達!」と言うのと同じで、できるビジネスマンにとってパソコンは友達、という感じです。

年収300万円の人の中にも、残業で忙しいという人はいるかもしれませんが、家にパソコンを持ち帰ってまで仕事をやろうという人はほとんどいないでしょう。

パソコンは仕事で使うもので、家に帰ったらスマホでゲームやYouTube、という人が多いように見えます。

年収1億円の人はというと、私を含めて多くの人がスマホだけで仕事を終わらせてしまいます。

私はもともとパソコンを触るのは好きで、タイピングや資料作りも苦にならないのですが、それでもパソコンを触るのは必要最低限。日々の仕事のほとんどはスマホで行なっています。

こうやって書くと「いやいや、スマホなんかじゃ仕事にならないよ」と思われる会社員の方も多いでしょう。

それがそもそもダメなのです。つまり、スマホで仕事ができるような仕組みを作っていない、ビジネスの仕組みが未熟だということです。

パソコンはデスクやカフェでしか開くことができませんが、スマホならば移動中でも常に開くことができます。

生活の中で常に触っているスマホで仕事ができれば、それはいつでも仕事ができるということ。

何か報告があればリアルタイムに確認し、新しい指示を出せますし、スケジュールもすぐに更新できます。素早い決断でビジネスを進めていくためには、パソコンでは遅すぎるのです。

そもそも、我々経営者の仕事は、パソコンで何か作業をすることではありません。

例えばソフトバンクの孫正義さんが、会社のパソコンで資料作りをするでしょうか。

たぶんしていませんよね。パソコンに向かう時間があれば、打ち合わせをしたり会食をしたり、ということに時間を使っているはずです。

年収1億円を稼ぐために重要なのは、パソコンをひたすらいじって作業をすることよりも、人に会うことです。他社の取締役と会食する。営業マンの話を聞く。

もしくは仲間と話しながらアイデアを考える。その上で、作業をしてくれる仲間に的確な指示を出すためにスマホを使う。

「パソコンがないとできない仕事」では年収1億円を稼ぐことは難しいでしょう。

ちなみに私は、スマホを使う際もほぼLINEしか使いません。タイムリーなビジネスをするためには「スマホのLINEだけを常に確認しておけば良い」という仕組みづくりが大切なのです。

年収300万円の人は、会社でしかパソコンを開かない
年収1000万円の人は、家に持ち帰って仕事をする
年収1億円の人は、スマホだけで仕事を終わらせる

人脈は作るものではなくできるもの。まずは自己成長を

年収300万円の人は人脈の重要性を理解していない人が多いです。理解していなければ作ろうとしないので当然できません。

人脈は重要です。良い人脈は自分のことを引き上げてくれます。

行動力のある友人がいれば自分も行動するようになりますし、年収の高い友人がいれば自分の年収も自然と上がります。

試しに仲の良い友人、例えばLINEで最近会話した友人5人を思い浮かべてみてください。あなたの年収は、だいたいその5人の平均と同じくらいになるはずです。

人脈があれば、レバレッジが効いて楽に結果が出るのです。一人で部屋にこもって起業しようといっても、それはなかなか難しいことです。

年収1000万円の人は、この人脈の重要性がわかっているので、パーティや飲み会に行って、名刺を交換して人脈作りのための努力をしています。

しかし、私の考えでは、人脈は作るものではなくできるものなのです。まず年収を上げるために良い人脈を作って自分を引き上げてもらいたい、と思った場合、当然理想は自分より年収の高い相手と知り合うことです。

けれど現実問題として、年収500万円の人が年収2000万円の人に「これから仲良くしましょう」と言ったところで、すぐに仲良くなって手取り足取りビジネスを教えてもらえるなどということはほとんどありません。

もちろん趣味が偶然一緒だったりして、そうなるケースもあるのですが、再現性がないですよね。

私自身も、仲良くしてもらいたいな思っている自分より上の人というのが何人かいますが、やはりなかなか距離があって難しいものです。そもそも自分から見て上ということは、相手から見たら自分は下なわけですからね。

ではどうするかというと、結局重要なのは自己成長です。自分の年収を500万円から2000万円にすれば、自然と年収2000万円の友人ができるようになります。

「人脈を作ることで年収を上げるという話だったのに、それじゃ意味ないじゃないか!」と思われるかもしれませんが、結局それが一番速い方法です。

仮に年収2000万円の人が250人に1人くらいの割合だとしたら、その1人に対して249人が仲良くなりたいと思っているわけですから、そうそううまくはいきません。

ですから価値のある人と仲良くなりたい、と考えるのではなく、自分が仲良くなりたいと思われるくらい価値ある人間になろう、と考えるべきです。

私はよく一緒にいて相乗効果=シナジーのある相手と一緒にいるべきだ、と言っています。これがシナジー人脈です。

自分が相手から「相乗効果を期待できる相手だ」と認められれば、どんどんこのシナジー人脈が広がっていきます。自分の価値が上がれば人脈ができ、その人脈でさらに自分が成長する。この良いシナジーを生み出しましょう。

年収300万円の人は、人脈ができない
年収1000万円の人は、人脈作りのパーティや飲み会に行く
年収1億円の人は、シナジーのある人脈が自然にできる

年収1億円の人のすごい習慣
金川顕教(かながわ・あきのり)
経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、投資家、事業家、作家。1986年、三重県生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。
大学在学中に公認会計士試験に合格し、有限責任監査法人トーマツ勤務を経て独立。「量からしか質は生まれない」をミッションとして、1人でも多くの人に伝えるために執筆活動を開始。ビジネス書、自己啓発書、小説など多岐にわたるジャンルで累計20万部以上と、ベストセラーを連発させている。

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