KDDIの業績
2014年7月30日に発表された第一四半期の連結決算内容ですが、売上高が、1兆206億円で前年同期比1.8%増、営業利益1,948億円、前年同期比9.0%、経常利益が1,947億円で前年同期比7.0%と好調に推移しており、営業利益は、2期連続2桁成長を目指して増収増益になる見込みという予想になるようです。
増収になった要因としては、auの累計契約数や、スマートフォンの利用浸透率により、データ通信料が上がったのが理由のようです。またauの解約件数が、低水準で推移した事も売り上げに貢献したようです。「au wallet」のサービスが好調に推移しているのも今回の増収に貢献したようです。
通信大手3社の現状
情報通信分野の市場環境は、技術革新やグローバル規模での競争が激化してきています。世界中でスマートフォンが普及するとともに世界では、「格安スマホ」などが普及をしている事もあり、これまでの国内通信事業者だけでなくグローバル環境での、競争激化になるとが予想されています。
またスマートフォンの利用率の増加により、データ通信量の確保の点においてはNTTが一歩リードしていますが、「i-Phone」の導入に難色を示していた為、若者からドコモ離れが進み、顧客獲得に苦戦している状態です。つながりにくいといわれていたソフトバンクですが、最近基地局を増やしたり、「つながりやすさ」を強調してきています。
今の所、一人勝ちだったNTTドコモが苦戦してきて、3社とも横並びになってきた様子がみられます。ここからどこが一歩リードしてくるのか、もしくは別会社が新規参入してくるのか気になる所です。
KDDIの今後の戦略
KDDIの国内成長戦略として、3M戦略と称して3つのMをかかげています「マルチユース」「マルチデバイス」「マルチネットワーク」というつながりやすく、最適なネットワークを介して、コンテンツや様々なサービスを行うという戦略のようです。今後、1人でスマートフォンなどのモバイル端末と家などで使用するPCを使うことが当たり前になる事から、使用する機器全て同じように楽しめるサービスを同じような状況で提供しようというのが狙いのようです。
またさらにそのサービスに加え、「au wallet」のような付加価値サービスをつけて顧客層を伸ばしていこうというのが戦略のようです。今後のグローバル展開については、データセンターやクラウドなど総合情報技術を強化するため、イギリス、ロンドンのデータセンターの事業を拡大する予定のようです。
また、新興国やアジアへの参入も考えているようです。中でも力をいれているのがミャンマー市場への参入。ミャンマーのMRT社との共同事業を展開するようです。MRT社は、ミャンマーでのNO.1のブランドや顧客基盤、周波数を保有する通信事業者で、KDDIの持っているノウハウを提供することで、急速な成長が見込まれるという事で、ミャンマーを選んだようです。
ソフトバンクやドコモより顧客数が少なく、低迷していた時期もあるKDDIですが、ソフトバンクに続き、「iPhone」を取り入れたり、スタイリッシュな携帯電話を取り入れたりと様々な工夫で若者を引き付けてきたKDDIですが、その戦略で海外でも若い世代を引き付けられるのでしょうか、今後の戦略に期待したいところです。
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Kouki Kuriyama
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