日本のゴルフシーズンといえば、四季の中で最も過ごしやすく景色も美しい春・秋というのは「常識」と言えるだろう。 しかし、最近は冬場にあえてゴルフを楽しむ「冬ゴルフ」が注目されている。工夫次第で楽しめる冬ゴルフについて見ていこう。

冬ゴルフにもメリットがある

golf
(写真=Robert Faritsch/Shutterstock.com)

冬ゴルフのメリットはなんといっても、プレーフィーが安く、予約が取りやすいことだ。ハイシーズンでは、2~3カ月前から予約して早割を活用したり、人気の時間帯を避けたり、人の少ない平日にプレーしたりといった工夫が必要だが、冬ゴルフはそうした心配が少ない。

また、ゴルフ場自体も空いているので、後ろの組の進行を気にして急かされることもない。初心者でスロープレーを注意されがちな人も、あせらず楽しめるだろう。
プレーフィーが安く予約も取りやすいとなれば、ゴルフ好きならプレー回数も増えるだろう。普段は手が届かない名門コースでプレーするチャンスにも恵まれるかもしれない。
春の本格ゴルフシーズン前に、練習ラウンドとしてのんびり回るのも良いだろう。

冬ゴルフは寒さ対策を入念に

一方で、冬ゴルフが一般的に敬遠されるのにもそれなりの理由がある。まずは当然ながら「寒さ」だ。
あまりたくさん着こむと動きにくくなると思うかもしれないが、山間部のゴルフコースなどは昼間でも思ったより冷え込みがきつい。スイングの邪魔にならない程度に厚着をして、しっかりと寒さに備えることが大切だ。

例えば腰回りや背中にカイロを貼る、インナーは上下ともに防寒用のものを着こむなど。また、首元を温めると体全体に熱がいきわたりやすいので、ネックウォーマーは必ず着用するようにしよう。防寒用のグローブやレッグウォーマーもおすすめだ。冷たい空気が入り込まないよう、服装の工夫が大切だ。
逆に、厚手のダウンなどはスイングの邪魔になるので、アウターは薄手でも防寒機能が高いものを選ぼう。厚手の衣服を一枚着こむより、複数枚のレイヤー(重ね着)のほうが暖かさが増す。ダウンベストも動きやすくてよいだろう。

次いで、コースに出る前に準備体操を入念に行うことを忘れずに。冬場は寒さで体が硬くなりがちで、瞬間的に力が入り過ぎることで筋などを傷める可能性がある。プレー前のほか、順番待ちの際などこまめにウオーミングアップをして身体を温めよう。カートに頼らずに歩くことでも身体が温まる。

プレー中のランチタイムに飲酒することも多い。寒さから身体を温めるためにアルコールを飲む人もいるかもしれないが、アルコールには利尿作用がある。冬場はとくにトイレの回数が増えるという人も多いので、アルコールの飲み過ぎにも注意が必要だ。 冬場は寒さで交感神経が緊張し、全身と心臓の血管が収縮すると血圧が高くなりやすい。血圧が高くなると心臓に負荷がかかり、狭心症や心筋梗塞が起こる可能性が高くなる。

また、冬ゴルフではコースの状態の低下もまぬがれない。寒い地域ではグリーンが凍っていて、ボールがはねてバンカーに……というケースもある。朝方と日中では気温差が激しく、グリーンやコースの状態が変わって感覚がつかみにくくなることもある。

そしてやはり、いくら入念にウォーミングアップをしても身体も動きにくくなるため飛距離が出ないこともあるだろう。筋肉が冷えた状態でムリにフルスイングして筋を傷め、春のゴルフシーズンに間に合わなかった、ということにならないよう、冬ゴルフはあくまでのんびりと楽しむ目的で臨むことをおすすめする。

寒さを避けてリゾートゴルフも

「どうしても寒さは苦手、でも冬場にゴルフをしたい」という人には、リゾートゴルフという手もある。グアムやハワイといった常夏の島なら、年中ゴルフシーズンだ。グアムなら日本から飛行機で約3時間半なので、旅行コストを抑えられるし、移動時間が短いぶんプレー時間も十分にとれる。 このように、冬でも工夫しだいで思いっきりゴルフを楽しむことができるのだ。(提供:百計ONLINE


【オススメ記事 百計ONLINE】
後継者問題解消、3つのパターン
事業承継税制の活用で後継者へのバトンタッチをスムーズに
相続税対策に都心の不動産が適している理由とは
長寿企業に見る、後継者育成と「番頭」の重要性
中小企業の事業譲渡としての秘策・従業員のMBOについて