他産業の影響とは

6次産業が出てくる事によって、今まで中間業務を担っていた製造や、販売の会社などは痛手を負うところもでてくるかもしれません。スーパーや百貨店の中には、プライベートブランドと称して自社ブランドで、生産から販売までを行っている企業もあります。

イオンや、セブンイレブンなどは、自社で生産して加工・製造し、販売までを手掛けており、メーカーよりも少し安く買えるという事で徐々に消費者にも浸透してきています。そんな企業と地方の6次産業がうまく連携できればもっと効率よく収益も上げていけるの可能性もあります。外国などから輸入していた外食メーカーなどは外国に頼らなくてもよくなる場合もある為、輸入していた国にも影響があるかもしれません。

6次産業に期待すること

農林、水産など1次産業に従事する人の収入が増えて、コストも削減でき収益性が上がる事も利点の一つですが、今、国内の食品は半分以上が輸入に頼っているのが現状です。

顔の見えない生産者よりつくられて、加工・製造などを行い販売されている食料は、本当に安全なものなのか食の安全性が問われるような事件がおこっている中で、6次産業は、作り手が販売まで手掛ける為生産者の事がわかる為、信頼性が高く安全性が高まる事が期待されます。

国内自給率が高まることにより、食の安全性が保たれる。地域も活性化し過疎化を食い止めることができる。地産地消も推進している為、新鮮なものが食べられる事などに期待したいと思います。また、6次産業化で多角経営をする事で、ビジネス化ができ、上場などして広く資金を集めることができれば同じように取り組んでいる地方の活性化に一段と期待がもてると思います。

6次産業の今後

6次産業は、今いろいろな地方で様々な取組みを行っています。しかし、高齢化が進んでいる地方などでは、なかなかいろいろな所を連携して物事を進めていく事ができていない、また継承する人もいないという所がほとんどです。

地方活性化の為にも、いっそうの国や行政の支援やアピールをする事が必要にはなってきますが、日本の人口減少や高齢化が進んでいる事を考えると企業なども参加してなんらかの対策が必要になってきているのではないかという事を感じます。

企業のプライベートブランドが好調だったりするところをみると、将来は、従来の農業だけ、水産だけという事がなくなり、生産から販売までの一括管理になってくるのではないかと思います。

今でも現状、6次産業を利用して、成功した生産者の中には、生産だけ、製造だけ、販売だけというルートがなくなっており、また収入がのびたという生産者が多く、成功すれば私達消費者にも生産者にもメリットが大きい仕組みだと思います。