地金型金貨
地金型金貨というのは、投資用の金貨の事です。金貨は、記念硬貨で発行される収集型金貨に分かれているようですが、地金型金貨というのは、投資用の金貨になります。どちらも金貨には変わりはないのですが、収集型金貨は、記念で発行するため発行する枚数も限られており、希少性が高くなるため、金貨の額面よりも高い価格で販売されるのが一般的です。
地金型金貨と収集型金貨とも金貨ですが、通貨としての流通を目的として発行はされていません。地金型金貨の種類は、様々な国からいろいろ発行されていますが、現在国内で購入できるものは、カナダのメイプルリーフ金貨、オーストラリアのカンガルー金貨、オーストリアのウィーン金貨があります。
地金型金貨の価格は、地金の時価相当分に、金貨をつくる際に発生するコストが上乗せされています。コストとは、発行国の造幣局で金貨を製造する時、輸送費、それに伴う諸費用などが含まれています。また、買う場合には消費税がかかります。その為、今回の4月の増税前に購入しようとして駆け込み需要があったようです。
地金と同じように、その日の金価格に応じて購入価格がきまります。金貨には、デザインが施されており、ウィーン金貨は、楽器の絵が描かれてあり、カンガルー金貨などは毎年デザイン等がかわるのでその楽しみもあります。
金貨はサイズが重さによって分かれています。トロイオンスという単位で、1トロイオンスが、約31.1gになります。サイズは4種類あり、1トロイオンス(約31.1g)1/2トロイオンス(約15.5g)、1/4トロイオンス(約7.8g)、1/10トロイオンス(約3.1g)があります。地金と比べると少額からの取引ができるので、投資がしやすいという事もあり、若年層にも購入の幅が広がりっているようです。
地金型金貨の購入方法と注意する点
金貨を取り扱っている所は、コインを扱っているお店や貴金属店などがあります。最近はネットなどでも購入ができるようです。有名な所では、田中貴金属工業や、三菱マテリアルなどの会社があります。購入時は、本人確認書類などの提示が必要になるようですので、事前に確認しましょう。
換金時ですが、記念硬貨などの換金は、取り扱いを行っていないお店もあるようです。地金型金貨でも、傷があったりすると換金ができなかったり、売却価格が大幅に下がる場合がありますので、保管には注意が必要です。
また、購入の際も、傷や損傷がないかよく確かめて買う必要があります。金貨も、金市場の価格に応じて日々変動しますので、金の価値が下がった時は、投資した金額よりも安くなってしまう事がありますので、元本割れのリスクがあります。
金貨は、地金と違い製造する作業が必要になるので、地金の価格にコストが上乗せされます。少額で買うとそのコスト分も支払うことになります。また、売却益に税金がかかります。確定申告が必要になります。