ちょっとそこまで買い物に、会社や学校への通勤・通学に自転車を利用する人もいるはずだ。自転車は健康的でもあるし、小回りが利きやすく、便利だと考える人も多いだろう。しかし、自転車は自動車と同じで事故によって相手にケガをさせる場合もある。特に子ども同士の場合は、その心配もひとしおだ。
自転車の街!愛媛
愛媛は「自転車新文化」を掲げ、自転車を取り入れたライフスタイルの推進を行い、県民の健康増進や交流人口の増加に伴う地域の活性化を検討している。瀬戸内「しまなみ海道」をはじめとする愛媛や四国の美しい景色を見ながらサイクリングができるとしても有名だ。自転車に乗って学校に通う学生も少なくなく、愛媛の高校生には「ロココ自転車」が人気である。2016年には販売台数の57%が愛媛で売れたという話題もあったほど。
県でも自転車安全利用促進条例の啓蒙活動の一環で、ヘルメット姿のファッション性を競う「おしゃれコンテンスト」や「愛媛川柳コンテスト」が開催されている。なお、ヘルメットは実際に着用する学生たちの意見を聞き、通気性の良さやデザイン性の高さが人気のタイプが選ばれ、無償配布が行われた。
従来イメージするヘルメトットではなく「これならかぶりたい」と共感を得て、県立高校ではヘルメットの着用率が極めて高い。それほど県をあげて自転車の利用推進を行っていることがうかがえる。
自転車事故には気をつけて!2017年はワースト4位
しかし、自転車の利用が増えれば増えるほど、事故には気をつけなければならない。2017年、愛媛では人口10万人あたりの交通事故死が全国でワースト2位というものだった。高齢者10万人あたりの死者数も全国ワースト2位で、今回のテーマである自転車事故に関して言えば10万人あたりの自転車運転中の死者数は4位だった。
なお、発生した691件の自転車事故のうち死亡者は14件、傷者数は651件。そのため、自転車利用においては安全面に注意しなければならないといえる。特に、子どもたちが学校や習い事への通学で使うときには、より一層注意しなければならない。なぜなら、自転車事故での賠償請求額は思っている以上に多額だからだ。例えば、2013年に兵庫県で起きた自転車事故では歩行中の62歳の女性と男子小学生が夜間に正面衝突した事故がある。
女性が頭蓋骨骨折などにより植物状態になり、9,521万円の損害賠償金額を支払わなければならなくなった。自転車保険などに加入していなかったことから、保護者で監督責任のある母親が全額支払うこととなったのだ。上述したように愛媛でも自転車事故が多く高額な損額賠償請求額の支払いを命じられた例があるという。
そのため、県も2013年から自転車損害賠償保険などへの加入を義務付けているものの、親としては心配になるのも無理はないだろう。
子どもが自転車で友達をケガさせたときの解決方法
しかし、子どもだけで遊んでいると何が起こるか分からない。子どもが万一友達を自転車でケガさせてしまったらどうすればいいのだろうか。
まず、事情を確認し、相手に謝ることが先決だ。必ず子どもも一緒におわびへ連れて行く。また、早めに謝罪へいくべきだろう。当日中に謝ることで相手の心象も変わるはずだ。また、菓子折りも忘れないで用意していくのが無難だ。相手をケガさせてしまったのだから、値段は地域特性もよるものの、値段以上に評判がよいなどの相手の心象がよくなるものを選ぶのがよいだろう。
お見舞金も必要で、誠実に対応することが大切だ。加えて、物品を破損してしまったり、相手のケガの状況によっては慰謝料や治療費を請求されたりするケースもあるだろう。そのとき、監督義務者の親が代わりに支払いを行わなければならない。万が一のときのために、自転車保険や個人賠償責任の特約をつけておくと安心だ。
自転車保険は本当に必要なのか
「自転車に保険は必要ないのでは?」と考えていた人も、上記のような例があると具体的に検討したいと感じるのではないだろうか。保険は月々の負担が大きいと思う人もいるかもしれないが、自転車保険は安いものでは月々の支払いが数百円台の商品もある。毎日使う生活の足としては負担がかからない金額だろう。自転車保険に加入することで自転車に乗ってケガをしても保障が受けられる。
また、個人賠償責任保障特約をつけておけば、自転車運転中に人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたときの損害賠償の保障に備えることも可能だ。自分自身や子どもの万一に備えて加入しておくとよいだろう。なお、商品やプランによって受けられる補償範囲が異なるので注意が必要だ。「備えあれば憂い無し」と言われているが、自転車事故に関する保障については早めに確認し、必要な保障を追加するなど対応しておくことが肝要だ。
家族を守れるように保障を
このように自転車保険によって家族を守ることができる。これまで自転車保険の必要性について疑問に思っていた人も一事が万事だと考え、現在の保障内容を見直すのがよいだろう。本来、自転車は私たちの生活をより豊かにしてくれるものだ。自転車保険を前向きに検討して、安心して自転車を使えるようにしておきたい。(提供:iyomemo)
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