女性は男性に比べて人生における選択肢が多いと言われている。大きな選択は結婚や妊娠・出産ではあるものの、それだけに限らない。さまざまな選択肢から自分の人生をより良いものにするためにはどのように考えるのがよいのだろうか。

「〇〇活」女性が迎えるさまざまな選択肢

おひとりさま
(画像=iyomemo)

就職活動のことを「就活」呼ぶのはなじみがあるが、さまざまなライフイベントのことを「〇〇活」と呼ぶことが増え、雑誌やWebメディア、SNSでも「〇〇活」という言葉が自然と使われるようになっている。結婚を意識して相手とゴールインしたい人は「婚活」をするし、人によってはキャリアチェンジやジョブチェンジをするために「転活」も検討する。

また、人生のゴールである「終の棲家をどうするか」「資産はどう相続するか」を考える「終活」なども聞き慣れた言葉だ。

上記に加えて、子どもを生むための準備として「妊活」をするし、子どもの保育園入園に向けて「保活」をする。特に、30代なかばからは今後のキャリアを考えるうえでも重要な節目になる。

特に35歳ごろからは会社のマネジメントにかかる場面が増え、社内でのポジションや、どのような業務をするのかも重要になるだろう。また、転職をするにしても、面談ではキャリアや実績、そしてマネジメント経験に比重を置かれがちになる。結婚や出産を意識する女性は、体力面でも、子どもの教育資金やリタイア後の資金を積み立てという意味でも、早めに準備を始めるほうが時間を味方にできるという見方もある。今後、どのように生きていくかを考えて、行動することが重要だ。

35歳、おひとりさま女子がライフプランを考えてみる

ライフプランは、「自分が将来どのように生きれば輝けるのか」を表すもの。お金との付き合い方を明確にするためにもライフプランは具体的に考えてみよう。あゆみさん(仮名)の例をもとに人生の3大支出とライフプランについて考えてみたい。

●STEP1 自分の現状と希望を書き出す

まずは、あゆみさんの現在の状況を確認しよう。あゆみさんの現状と希望は下記の通りだ。

あゆみさんの現状
年齢:35歳
結婚:未婚
年収:500万円(月収30万円、賞与140万円)
金融資産:400万円

あゆみさんの希望
・生き方:シングルライフを送りたい
・子ども:現在は考えていない
・マイホーム:現在は賃貸に住んでいるが、将来的はシングル用のマンションを購入したい
・キャリア:正社員として定年まで働きたい。できれば管理職に昇格し、収入を上げたいので、ビジネススクールで学びたい。転職もいとわない
・現在の金融資産の400万円は親の介護費用など、万一のために備えておきたい

上記のあゆみさんのように、自分自身の現状や希望を書き出すと「自分が今後どのようにしたいのか」が見えてくる。現在の収入を上げるにはスキルを磨いたり、転職するかも含めて具体的に検討するとイメージがわきやすい。さらに、趣味やこれからチャレンジしてみたいことを書き出すのもよいだろう。

●STEP2 期限を切って、目標をより具体的にする

次に考えたいのは、40歳、45歳、50歳、55歳、60歳など、数年後から数十年後の自分の姿だ。何歳ごろにどうなっていたいのかを具体的にイメージすることが重要だ。あゆみさんの場合はシングルライフを送りたいという希望を持っているので、子どもの教育費は必要ない。3大支出のうちマイホームと老後資産について具体性を持たせればよいことが分かる。例えば、40歳で3,000万円の1LDKマンションを購入するために、頭金を600万円貯めたい場合について検討してみる。

現在の金融資産の400万円のうち、頭金に回すのは200万円。残りの400万円を5年で貯めるためには、35歳から36歳の2年間で160万円、37歳から39歳までの3年間で240万円貯めればよいという試算だ。月々の収入が30万円、ボーナスが年2回で200万円あるので、控除や税金を差し引いたとしても、貯蓄をしながらなんとか生活していけそうだ。

しかし、不測の事態が生じた時の予備資金も貯めておきたいので、37歳までに管理職に昇進し、給与アップを狙いたい。そのためには昇進の必要資格であるTOEIC700点超えに向けて勉強を始め、36歳の10月までには必ず達成しておきたいという具合だ。

このように、いつまでに何をするかが具体的になればなるほど、目標も定まり、進めやすいはずだ。

また、40代になれば老後生活をどうするかについても意識が向いていくものだ。「平成29年厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、2017年度の国民年金の平均月額は約5万6,000円、厚生年金が約14万7,000円だ。住宅ローンを退職金で完済して、老後の住居費がかからないと考えれば十分生活していけそうな金額ではあるものの、「何があるかわからないから生活費を毎月20万円としたい」と思うなら、預貯金や企業年金、iDeCo、財形貯蓄など複数の方法を活用して毎月5万円分余裕ができるよう、計画的に積み立てるのがよいだろう。

おひとりさまは早めにライフプランの計画を

このように自分自身と向き合い、具体的にライフプランを計画することによってお金のことを考えやすくなる。必要金額が分かれば、日々の生活で節約を意識したり、無駄を減らしたりと知恵もついてくるはずだ。これからの人生を明るく楽しく過ごすためにも、まずは自分の現状を把握し、将来の生き方を考えてみてはいかがだろうか。(提供:iyomemo

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