つまらない話を面白くするテクニック・その2

③話が盛り下がってしまう

最後にポジティブな話を加える

謙遜しているつもりで、「景気が悪いですねぇ……」「いい人材が集まらなくて……」などと話していたら場の空気が暗くなってしまった経験、ありませんか。ネガティブな言葉で会話すると、その言葉の力に引っ張られて、会話に参加している人のテンションを下げてしまうので要注意です。

もしネガティブな話をしてしまったと思ったら、最後にポジティブなオチをつけてください。すると、話の印象はガラリと変わります。例えば「忙しいばっかりで、収益は全然伸びない」なんてネガティブトークをうっかり披露してしまったら、「経理がうるさくて、タクシーは乗れないからやたら歩くし、接待もかなり減ったら、健康的になっちゃって、メタボが解消されちゃったんですよ」などと、最後にポジティブな話を付け加えればOK。

また、ポジティブな言葉への言い換えも効果があります。例えば「疲れた!」を「今日はよく働いたな!」にするなど。それだけでも周りに与えるイメージは変わってくるので、日頃から意識しておくといいでしょう

④相手を不快にさせてしまう

「断言グセ」と不要な自慢話を徹底的に排除!

悪気はないのに、聞いている人を不快な気分にさせたり、場の空気を悪くさせてしまう人がいます。その一因は、「意見を事実と断言している」ところにあります。例えば、「納豆はまずい! 人が食べるものじゃない!」と言う人。

「まずい」というのは個人の意見であって事実ではないにも関わらず断言することで、納豆好きな人をイラッとさせる可能性があります。このパターンは無自覚で言っている人が多いのも問題。ひょっとしたら自分は断言しているかも……と思ったら、「私は~と思う」「感じる」などの言葉を使い、断言しないよう心がけて。

また、自慢話も不快な気分になる話の一つ。ただ、成り立つ自慢話もあります。それは、相手がそのトピックに興味を持っているとき。例えば、「ゴルフのスコアが上がった」「子供が名門校に受かった」などは、多くの人にとってはどうでもいい話題ですが、ゴルフが趣味の人や受験期の子供を持つ人には「どうやって?」と興味を持ってもらえます。自慢話は、相手に関心さえあれば有益な話題になり得るので、話す相手を選ぶようにすることがポイントです。

⑤話しづらい人と思われている

自分の欠点を書き出してユーモアに変換

年齢やポジションが高い人は、得てして「話しづらい」と思われがちなところがあります。そんなときはユーモアを持って自虐ネタを言うのがお勧めです。

例えば、ソフトバンクの孫社長がツイッターで「髪の毛の後退度がハゲしい」と一般の方から絡まれたことがありました。そのとき孫社長は「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」と返しました。こういう返しをできると一気に親近感がわいてきます。他に「太っている」「老化した」など、自分の身体的コンプレックスを笑いに変えるのが最も簡単な方法です。最初は抵抗を感じることもあるかもしれませんが、一度ウケればクセになるはず。深刻にならないようユーモアを持って話すのがポイントです。自分の欠点を予め書き出しておくのもよいでしょう。

気をつけなくてはならないのは、自虐のように見せかけて自慢に聞こえてしまうことがあること。明らかに容姿のいい人がブサイクであるとネタにしても「そんなことないですよ!」と言われるだけ。自虐ネタの目指すところは「笑いが生まれること」と心得てください。