裕福な家庭に生まれたからといって、人生で成功するとは限りません。子どもを成功者に育てることに熱心な富裕層は、子どもが幼い頃から「長期的にポジティブな影響を生み出す毎日の習慣」を身に付けさせる教育を施しています。子どもを成功者に育てるための6つのルールをご紹介しましょう。
1 現状に満足せず、さらなる高みを目指す
裕福な家庭の子どもは生活水準の高い環境で育ち、最高の教育を受け、将来の選択肢が広がるといった利点がありますが、その幸運が一生涯続くという保証はありません。人生の道のりは長く、細心の注意を払って進まない限り、思わぬところで足元をすくわれる危険性が常に潜んでいます。
富裕層の親は子どもに、生まれ持った幸運を維持するだけではなく、さらなる高みを目指して成長し続けるよう教え込みます。親の富は、子どもを成功に導く基盤の役割に過ぎず、子どもが成功するか否かは本人次第ということです。
2 時間とお金を浪費しない
成功者はお金と時間の管理に長けています。資産をさらに増やす目的でお金や時間を「投資」しても、必要のない贅沢や虚栄のために「浪費」することはありません。
子どもにも、テレビやゲーム、インターネットではなく、読書や音楽、アートといった価値のある体験を通し、知識やインスピレーションを養わせます。子どもは日常生活から多くのことを学びとり、自分自身を高めていきます。
3 「長期的思考」と「忍耐力」を養う
世界の大富豪ビル・ゲイツ氏による「人は1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する」という名言が示すように、人は短期間で目にみえる結果を重視する傾向があります。
しかし、長期的思考は富裕層の特徴の一つであると同時に、富を築き、維持・拡大する上で必要不可欠な要素です。「1年先の1万ドルより10年先の100万ドルに価値を見出す」といった長期的思考や、即結果がでなくても我慢強く目標に向かって努力を続ける忍耐力を養うことは、子どもにとってかけがいのない財産となるでしょう。
4 良き指導者をみつける
ウォーレン・バフェット氏など多数の成功者が、自分を成功に導いてくれた「良き指導者」の存在を認めています。ここでいう「指導者」とは、自分にポジティブな影響を与えてくれる、人生の手本となる人物です。家族や友人、教師、上司、ライバル、あるいは事業の出資者かもしれません。
「子は親の鏡」ということわざがありますが、最も身近にいる親が子どもの手本となることで、子どもは「最高の指導者」から多くのことを学べるのではないでしょうか。一生涯を通して良き指導者につくことで、子ども自身も、いずれ良き指導者へと成長するでしょう。
5 お金からお金を生み出す
「お金のために懸命に働き、稼いだお金を浪費する」行為は、貧困層が陥りがちな負のループです。富裕層は投資やインターネットを活用した不労収入により、お金からお金を生み出す方法を子どもに学ばせます。
お金がお金を生む仕組みを上手に構築すると、労働時間や経済的なプレッシャーに追われる生活から解放され、心身ともに余裕が生まれます。趣味や家族・友人と過ごす時間、あるいは新たなアイデアの創出など、充実した自由時間を持てるでしょう。
6 責任感をもって行動する
「困ったことが起きたら親がどうにか対処してくれる」という考えでは、子どもは成功するどころか自立すらできません。
人生で成功するために不可欠な、お金の管理や人間関係、ビジネスなど含め、責任感ある行動の重要さを理解することで、自分のペースを見極め、失敗を恐れることなく、さまざまなことに挑戦できる大人に育ちます。
文・アレン・琴子(英国在住のフリーライター)(提供:JPRIME)
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