文型をシャッフルして応用力や瞬発力を養う

第2ステージでも、同じように中学レベルの教材を使いますが、今度は様々な文型・文法の例文がバラバラの順番で並んでいるもので練習します。

例えば、

 彼はどこに行ったらよいのか知っていますか?
 → Does he know where to go?

 あなた方はこの国にどのくらい住んでいるのですか?
 → How long have you lived in this country?

 エレンは怒っているかもしれない。
 → Ellen may [might] be angry.

というように例文が並んでいる教材を使うのです。

このシャッフルトレーニングを行なうと、使うべき文型・文法が目まぐるしく変わるので、実際に英語を話すときに必要となる応用力や瞬発力が養われます。

具体的な教材としては、高校入試用の長文集がお勧めです。使われている単語や表現が中学英語の範囲内であることに加え、内容が会話や物語の形式なので、様々な文型や文法が混在していてシャッフルトレーニングに最適です。これを使い、「日本語訳を見て、英文を作る」という練習を繰り返しましょう。

第2ステージが完成すれば、英語を話すために必要な回路ができあがります。

最後の第3ステージでは、中学レベルに限らず、あらゆる文型や表現を習得していきます。この段階では、仕事で使う専門的な用語や気の利いた表現が含まれている教材を使ってかまいません。

私がこのステージで使った教材の一つは、『必ずものになる話すための英文法』(市橋敬三著)の旧版です。現在は全9巻のシリーズとなっていて、実践的な名著です。