訪日外国人が増加傾向にある今、飲食店にも外国人客の来店が増えてきている。せっかく来店していただいたお客様のためにも、英会話を学んだ方が良いのではと考える方も多いことだろう。連載第2回目となる今回は、前回のあいさつ・声掛け編に続き、飲食店にとって欠かせない「注文の際の受け答え」や「料理説明」に使える英語を紹介する。自店舗の自慢のメニューを楽しんでもらうためにも、ぜひこれらの英語を活用してみてほしい。
メニュー表を工夫して英語説明を軽減しよう
英語で注文を聞いたり、料理の説明をしたりするのは「少し高度なのでは?」と焦る方も少なくはないだろう。確かに、こだわりを持って作った料理を説明するのは簡単ではないかもしれない。しかし、すべてを完璧に説明できるようにする必要はない。たとえば、以下のことをしておくとコミュニケーションがスムーズになるだろう。
料理写真付きのメニュー表を用意する
料理写真付きのメニュー表があれば、説明なしでも使用食材や大体の味のイメージを伝えることができる。これらを見てもらいながら簡単な英語で説明することができれば、外国人客も難しいことを考えずに注文が可能だ。全部の写真を掲載するのは難しいかもしれないが、店のスペシャリテや説明が難しそうなメニューに限定するなどすれば、メニュー表もメリハリがきいてわかりやすい。
入っている食材名は辞書でチェック
食べたことのない外国の料理だからこそ、外国人のお客様は入っている食材を気にすることがある。しかし、料理に入っている食材名をすべて英語で把握するのは難しいだろう。そんなときは、大まかな食材だけでも辞書で調べるなどして事前にメモをしておこう。メニュー内に記載しておくのもわかりやすくていい。
宗教や思想、アレルギーなどに関係するものを調べておこう
外国人のお客様は宗教や思想、アレルギーなどの理由から、食べられないものがある人も少なくない。ハラル、ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリーなど食の考え方やアレルギーが多い食材についての知識などは事前に確認しておくのがおすすめだ。
注文を取るときの英語
それではさっそく「注文」に関する英語を紹介していこう。メニューを見てあれこれ悩む外国人のお客様に、最初にかけたい言葉は以下の一言。
・May I take your order? ご注文はお決まりでしょうか?
このあとはメニューを指さしながら注文してもらうなどして、お客様の頼みたいメニューを確認していこう。
おすすめメニューを教えてみよう
シンプルに注文だけを伺うのもいいが、こちらから食べてもらいたいメニューを提案するのもおすすめだ。たとえば以下のフレーズであれば、店のスペシャリテや旬の料理を楽しんでもらうきっかけになるはず。
・Today’s special is ~. 本日のおすすめは~です
・There is the most popular menu item. 一番人気のメニューはこちらです
・~is in season now. ~は今が旬です
おすすめをいくつかリストアップしている場合は、This is a list of today’s specials.(本日のおすすめメニューはこちらです)とメニュー表を差し出しながら声をかけてみよう。料理の細かい内容を説明できなくても、店の自慢の料理を提案することでコミュニケーションをとることは可能だ。