ネット証券ではパソコンだけでなくスマホでも取引ができ、スマホ専用のアプリを用意しているところもある。ちょっとした隙間時間や外出先でもすぐ見られるスマホでの取引は便利だが、ネット証券の初心者が注意すべきことがある。

スマホだけで株取引できるネット証券はどこ?

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(画像=Pinkyone/Shutterstock.com)

ネット証券各社ではスマホの取引画面からも株取引でき、さらにAndroidやiPhoneに対応したスマホ専用の高機能株取引アプリも提供されている。スマホで株取引したいという人は、まずはスマホアプリの機能性をチェックするといいだろう。

株取引できる主なネット証券のスマホアプリ一覧
ネット証券会社名 スマホの株取引アプリ名 特徴 対応端末
Android     iPhone   
SBI証券 SBI証券 株アプリ 情報収集・分析から注文発注まで
楽天証券 iSPEED 日経テレコンの閲覧可能
Apple Watchでも使用可
松井証券 株touch 株価ボードは最短0秒の自動更新
マネックス証券 マネックス証券アプリ 見やすい画面デザインとアプリならではの便利な機能
マネックストレーダー株式スマートフォン 豊富な情報量
高機能取引アプリ
カブドットコム証券 kabuステーション PC版より便利でスピーディ
DMM.com証券 スマホアプリDMM株 「かんたんモード」と「ノーマルモード」で使い分け可能
GMOクリック証券 iClick株 iPhoneの使いやすさを生かしたUI ×
株roid Androidの操作性を生かしたメニュー構成 ×
ライブスター証券 Livestar S2 豊富な注文手法の高機能アプリ
岡三オンライン証券 岡三ネットトレーダースマホ 充実した機能でありながらシンプル、簡単、使いやすい ×

※ネット証券各社のホームページを参照して作成

注意点1 スマホアプリは機能制限があり誤操作も

株取引アプリはその場で銘柄ごとの株価やチャート、マーケットなどの最新情報や各種投資情報を確認して、スピーディに注文できるように設計されている。忙しい人が望む「簡単・スピーディ」な情報収集と株取引を実現できるのもスマホアプリの魅力だ。

その一方で、持ち運びやすく画面の小さなスマホならではの弊害もある。アプリはパソコン用の高機能取引ツールに比べると、一部機能や情報が限定されている事実は否めない。また画面が小さいため、慌てて操作すると誤発注してしまう可能性も高い。

注意点2 ウイルスや個人情報漏洩などには要注意

最初にウイルス対策ソフトのインストールしっかりしてほしい。次に端末にインストールされているアプリを見直して、情報元が信頼できるものだけを残すよう配慮したい。

通信が暗号化されておらず個人情報漏洩や傍受の恐れがある、駅や空港、カフェなどのフリーWi-Fiスポットでは、極力スマホによる株取引を控えることも重要だ。

もっとも基本的なことではあるが、画面ロックはもちろんのこと、スマホを忘れたり紛失しないよう常に肌身離さず目を離さないよう徹底したい。

注意点3 詳しい情報分析はパソコンでスマホとの連携も考えたい

スマホでの取引では投資判断を下すための情報が不足しているというデメリットがあるため、理想を言えばパソコン用の高機能取引ツールやさまざまな投資情報ツールとの連携によって株取引するといいだろう。

休日や夜間など自宅のパソコンに向き合える時間があれば、銘柄分析ツールを使って取引したい銘柄を絞り込む、投資情報ツールで興味のある企業の業績を分析する、またはチャート分析ツールで株価チャートのテクニカル分析をするなど、事前の投資情報分析をしておくといいだろう。

実際の取引ではスマホの株取引アプリで株価の最新情報をチェックして、その場で最終的な投資判断を下して取引すれば、誤った投資判断をするリスクが減り、慌てて誤発注するような事態も避けられる。

スマホ株取引は誤操作やセキュリティに注意してパソコンとの連携も

スマホを使った株取引はどこでもいつでも簡単にできることから、多忙なビジネスパーソンが投資を始めるには強力なツールになる。

その反面、個人情報漏洩のリスクと常に隣り合わせであるためセキュリティ対策はしっかりしたい。またスマホでは不十分な投資情報収集や情報分析については、パソコン用の各種ツールを活用することが望ましい。

文・近藤真理(フリーライター)/MONEY TIMES

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