「テンバガー銘柄」とは、株価が10倍以上となった銘柄のことを指して使われます。投資家にとってはいかにテンバガー銘柄を早く見つけるかが、大勝利のポイントとなります。2018年の最新のテンバガー銘柄の特徴を調べながら、大化け銘柄の共通点を探ります。

デンバガー銘柄とは?

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(画像=Billion Photos/Shutterstock.com)

「テンバガー銘柄」とは英語では「Ten Bagger」と書きます。「Bagger」とは野球における「塁打(ヒット)」の意味で、その名の通り、野球で10本ヒットを打つくらいの勢いで株価が急上昇した銘柄のことをそう呼びます。

株価が何倍になったかを計算する上で「いつからいつまでを基準とする」というような明確なルールはなく、「2018年のテンバガー銘柄」「5年でテンバガーを達成」「未来のテンバガー銘柄は!?」などというように、さまざまな使われ方をします。

また一方で、株価が10分の1になった銘柄を「逆テンバガー銘柄」と呼ぶことがあるほか、株価が100倍以上となった銘柄については「ハンドレッドバガー銘柄」(ハンドレッドは「100」の意味)という名称を用いることもあります。

2018年のテンバガー銘柄は?

2018年において最高値が最安値の10倍以上となり、テンバガーを達成した日本国内の銘柄をいくつか紹介します。

エムティジェネックス:最安値1,921円、最高値45,950円(約24倍)

エムティジェネックスは森トラストグループの不動産管理サポート企業で、駐車場サービスやビル管理サポート、ビルの改装や内装工事などを事業として展開しています。2019年3月期第1四半期(2018年4〜6月)の連結業績が好調だったことで株価が好調に推移したほか、大株主による買い増しが高騰に影響したという見方もあります。

ALBERT:最安値1200円、最高値16,730円(約14倍)

ALBERTはデータソリューション事業を手掛ける2005年設立の企業です。AI(人工知能)を活用した独自プロダクトを展開しており、ビッグデータ分析などにも定評があります。2018年は、自動運転技術に関連するビッグデータ分析でトヨタ自動車と業務提携し、出資を受けることも発表され、株価が一気に跳ね上がりました。

オウケイウェイヴ:最安値600円、最高値8,060円(約14倍)

Q&Aサイトの運営などを手掛けるオウケイウェイブですが、2018年は仮想通貨関連株として注目を集めました。同社は過去に仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロ社に出資しており、2018年は仮想通貨の基幹技術として知られる「ブロックチェーン」領域にも参入し、株式市場において大きな関心を集めました。

テンバガー銘柄の探し方や注意点

このようにテンバガー銘柄について調べていくと、AIや自動運転、ビッグデータ、仮想通貨、ブロックチェーンなどというように、各社が手掛けている事業が近年注目を浴びているビジネス領域におけるものであるという傾向が見えてくるかと思います。

こうした視点で言えば、成長性が高い市場をまず探すことがテンバガー銘柄を探すコツの一つであると言えるでしょう。また当然、各企業の技術力や製品力なども問われてきます。ただ単に株価の推移を追うだけでは見えてこないその企業本来の力を見極める能力も、投資家には求められてくるわけです。

ただ株価の推移にはその企業の収益力や市場の将来性だけが関わってくるわけではなく、さまざまな思惑による買いや売りでトレンドが変わる可能性が常にあることは覚えておきましょう。

株式投資は慎重に

テンバガー銘柄を探す上で調べた情報は、世界経済の動向や先端市場の将来性を把握するためにも役立ちます。つまりテンバガー銘柄を探すということは、投資初心者にとっては良い「学習方法」であるとも言えます。

ただ株式投資はあくまで自己責任であり、損失を出す可能性もあります。そのことを踏まえ、投資をするしないを含めて慎重に考えて臨みましょう。(提供:JPRIME

文・J PRIME編集部


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