コツコツ毎月貯金をし、確実に資産を増やしている人が羨ましい!そう思ったことはありませんか?頑張ってみようと思っても、貯金がなかなか続かなくて……と悩んでいる人は多くいます。もしかしたら、貯金が続かないのは「貯金のやり方」に問題があるのかもしれません。

今回は、貯金習慣を身につけるための方法や、金利の高いおすすめの銀行をご紹介します。

なんで貯金が上手くいかないの?

銀行,貯金
(画像=PIXTA)

貯金しようと思ってもなかなかできないという方は次のような行動を取っていませんか?

お金を分類できていない

お金を生活資金と貯金と分類せず、すべて同一の銀行口座で管理していませんか?このような状態だと貯金がいくら貯まっているか管理しにくく、貯金できているかチェックすることができません。貯金から引き出しやすい環境もマイナスです。

「貯金=余ったお金」ではうまくいかない

給与を生活資金に充て、残りを貯金に回すという考えでは貯金はうまくいかないでしょう。月の予算を厳格に守れるならよいですが、使えるお金があると「来月ちゃんとすればいい」という考えでついつい使いすぎてしまいがちです。

貯金を上手にする方法は?

貯金がうまくいく貯金習慣を身に付けましょう。

生活資金と貯金の銀行を分ける

生活資金用の銀行と貯金用の銀行は分けておきましょう。一緒の口座に入れておくと貯金額が管理しにくいですし、せっかく貯めたお金も生活資金に使ってしまいがちです。

貯金銀行と生活資金の銀行を分けておけばこの無駄遣いを防ぐことができます。貯金上手になるためにも、お金はできるだけ分けておきましょう。

先取り貯金がおすすめ

貯金をしっかり行うには、給与を生活資金に充てる前にまず貯金してしまうことが大切です。給与が入ったらすぐに銀行へ貯金し、残りのお金で生活するようにします。手元に使えるお金を残さないことで無駄遣いを防ぎ、確実に貯金することができます。

給与日に合わせて銀行引き落としを設定しておくと毎月振り込みを行う手間が省けますのでおすすめです。

できるだけ高金利の銀行に預ける

現在銀行では金利がほとんど付かない状況で、高金利の銀行といってもそう高い金利は期待できません。しかし長期的に貯金していく場合はやはり高金利の銀行を選んだ方がよいです。

30年間貯金し続ける場合を考えてみましょう。A銀行は0.001%、B銀行は0.1%の金利が付くとします。それぞれの銀行で貯金する場合以下のような結果になります。

  A銀行(0.001%) B銀行(0.1%)
年間30万円貯金 900万1,200円 913万1,700円
年間50万円貯金 1,500万2,000円 1,521万9,500円
年間100万円貯金 3,000万4,000円 3,043万9,000円
※年金終価係数より 税金考慮せず

長期の貯金計画を立てる場合、銀行金利の違いは大きな差となってきます。「どうせ金利はつかない」と銀行選びをおろそかにするともったいないです。銀行もしっかり選びましょう。

貯金はできるだけ解約できない方法を

貯金はできるだけ途中で使うことができない方法を選択しましょう。途中で使ってしまうリスクを減らせるので確実に貯めることができます。

普通預金より定期預金

定期預金は一定期間預け入れる約束で銀行にお金を預けます。途中解約するとペナルティがあるため普通預金より解約しにくい預金口座といえます。金利も普通預金より高いので、できるだけ定期預金を選択しましょう。

老後資金ならiDeCoも選択肢に

さらに途中解約できない方法がiDeCo(イデコ)を通じ定期預金を利用する方法です。iDeCoは60歳まで解約ができないので老後資金を確実に貯めることができます。

また、iDeCoは税金を減らす効果もあります。節税分を考えるとただ貯金に回すより大きなリターンが期待できます。節税分を貯金に回せばそれだけでまとまった資金になりますよ。

例)所得・住民税率が計15%の方がイデコに年間10万円の拠出を30年続けた場合

イデコの資産累計 節税額累計 節税リターン
300万円 45万円 345万円 15%
※定期預金利率、手数料等は考慮せず

所得があり税金が発生している方ならイデコの節税リターンを受けることができます。なお、金融機関によってはiDeCoで定期預金を用意していない可能性もあるので事前に調べておきましょう。

貯金するのにおすすめの銀行

これから貯金しようと考えている方はどんな銀行を選ぶとよいのでしょうか?2行おすすめします。

SBJ銀行の「ベスト積金」

SBJ銀行の期間を選べる積み立て型の定期預金「ベスト積金」は5年満期で0.25%の金利が付きます。平均が0.013%ですから、かなりよい条件といえるでしょう。

月1,000円から積み立てられるので、これからしっかり貯金したいという方におすすめです。

楽天銀行の「マネーブリッジ」で金利引き上げ

楽天銀行は、楽天証券と連携させる「マネーブリッジ」を利用すると普通預金金利が0.1%までアップするサービスを行っています。貯金はできるだけ定期預金で行ったほうがよいですが、途中解約の選択肢を残したい方にはおすすめです。

マネーブリッジを利用するには楽天証券口座が必要ですが、実際に投資する必要はありません。投資したくない方は口座開設だけにしておきましょう。

貯まる習慣を身に付けましょう

貯金習慣を身に付け、金利の高い銀行を選べば貯金はきっと貯まっていきます。なかなか貯金が貯まらないという方は貯金方法を見直してみてはいかがでしょうか。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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