ZUU <4387> は2019年5月14日、2019年3月期決算を発表した。本記事では、同日発表された「2019年3月通期 決算説明資料」をスライド形式で解説する。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)

「メディア・サービス」、「フィンテック化支援サービス」ともに過去最高売上高を実現。

通期における前年同期比で、既存2サービスともに売上高は順調に伸長し、一部の計画外の成長投資などにより費用が増加したものの、増収増益。

メディア・サービスは新規顧客のブランド・コンテンツ案件増、フィンテック化支援サービスは新規・既存顧客からの案件数増となり、第4四半期に過去最高売上高を実現、大幅増益となった。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)

連結売上高(2019年3月期第4四半期 累計)は、前年同期比(2019年3月期第4四半期 累計)39%増の1,317百万円に。

フィンテック化支援サービスの売上高(同)は、前年同期比(同)604百万円から39%増の823百万円に。メディア・サービスの売上高(同)は、前年同期比(同)335百万円から46%増の489百万円に。

メディア・サービスは、トラフィック増に伴う広告商材に加え、取扱い商材を拡充させているHR支援(採用イベント支援やPDCAシステム)が増収に貢献した。フィンテック化支援サービスは、ストック性がある既存案件に加え、順調に、新規・既存顧客からの追加案件の獲得も進み、増収に寄与した。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)

第3四半期に生じた売上高の期ズレも第4四半期で予定通り解消し、2つのサービスともに売上高は継続的に成長した。なお、第4四半期には季節性による売上高増(21百万円)も増収に貢献した。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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既存商材と新商材の両輪での収益貢献により、通期累計は前年同期比で大幅な増益となりました。なお、第3~4四半期で、従前開示の成長投資(計60百万円)も、予定通り実施した上での本増益となった。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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通期業績予想は売上高11.7億円/営業利益1.7億円の中、通期累計で、その進捗率はそれぞれ112%/106%と同予想を超えた結果に。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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第4四半期では25百万円の成長投資を予定通り実行。2020年3月期からスピーディーな新商材立上げに向けた本格投資を効果的に進める。

『ZUU online』アプリ版で、機能追加のためアップグレード開発を順次推進。有料会員向けの良質なコンテンツ増のため、自社独自コンテンツに加え、他社コンテンツも獲得・提供開始。来期からの金融サービスの直接展開のため、第3四半期で採用した専門人材で、まずクラウド・ファンディング領域での免許取得手続きを開始した。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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成長戦略の柱である非金融企業へのフィンテック化支援を協力推進。 NTTドコモ、大丸松坂屋百貨店、ANAとの大型提携をスタートした。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
当社開発CMSのホワイト・レーベル提供の強化とアップセル(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)

当社のCMSで機能を追加開発し、フィンテック化支援サービスの既存顧客へも提供。 自社メディア向けでCMS開発が進むほど、フィンテック化支援サービスでのアップセルにも繋げ、CMSはSaaS型サービスであり、更なる安定的な収益貢献を見込む。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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第3~4四半期の成長投資(計60百万円)のうち凡そ6割ほどを投じた、有料会員向けコンテンツの拡充とアプリ開発は、順調に進展。

読みたい記事へのクリップ機能を追加リリース。UI/UX向上のためのその他機能も開発中。 自社コンテンツだけでなく、連携によって、取捨選択された優良な他社コンテンツ(日経CNBCなど)も、有料会員向けで提供開始している。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
自社メディアのトラフィック推移、2019年1月で669万ユーザー数(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)
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掲載する記事数は、『ZUU online』での「Brand Channel」リリースに伴う他社記事の転載などが奏功し、増加傾向にあります。結果として、記事制作費は全体的に費用を抑制しつつ、トラフィック増が実現。

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2019年3月期下期より、『ZUU online』会員向けで、限定コンテンツの質・量を一気に拡充させ、足元、会員数は4万人弱になった。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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会員向け限定コンテンツが充実するのと合わせ、マネタイズ施策の検証と会員獲得のための広告プロモーションも始め、成果を実感しています。よって、有料に無料会員も加えた総会員数の増を重視して、2020年3月期より本格始動を予定する。

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ストック化にも貢献するフィンテック化支援サービスで、金融機関様の開拓に加え複数の非金融企業との提携も進み、全体での顧客総数も順調に増加。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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フィンテック化支援サービスの取扱い顧客数が順調に拡大する中、単純な人員数増に依拠することがないよう、当社文化の『鬼速PDCA』やマニュアル化などで業務効率化を型化し、業務効率化を図っている。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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第3四半期に、大型案件増に伴う制作工程の複雑化で、一部の売上高計上が第4四半期へと期ズレ。社内体制見直し改善に努め、制作機能の変動費化(=外部人材の活用)にも継続取り組み中。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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金融ビジネスでのパートナーとしての認知度向上。IPO後、大手非金融企業からの指名増。

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金融ビジネス進出のため、金融機関とインターネット/IT企業との連携が続々と公表。 関連免許取得と事業体制の構築(システムなど)に向け、始動を開始した。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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創業以来、増収増益を重ね、2019年3月期は、売上高1,317百万円/営業利益182百万円。“既存商材の成長“に“新商材投入“を掛け合わせ、常に成長カーブの鋭角化を実現。

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当社の既存商材における“強み”を活用できる領域を、常に、新商材の候補と、(既存商材の)“周辺領域へ転用できるシナジー効果”を重視する。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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投資も要する新商材では、一か八かの博打的な展開でなく、既存商材からのシナジー効果を発現させ、成功確度を高めて展開する。

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2020年3月期を第一歩としてのその後の業績イメージ(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)

2020年3月期の成長投資とそれによる新商材育成で、2022年3月期に売上高30億円台半ば/営業利益率30%強を目指す。

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成長エンジンとなりうる新商材を、2020年3月期から本格始動させるべく、同期に成長投資300百万円を実施する考え。2020年3月期に主な成長投資を出し尽くし、以降は、利益創出を最優先に。

金融サービスの直接展開のため許認可取得とシステム構築、も進める予定。また、以降の成長投資は、売上高増とそれに伴う利益貢献が確認できれば、更なる利益創出のため積極的に増加も適宜検討。

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2020年3月期以降の4商材毎の成長ストーリー(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)

メディア・サービスは、前述の通り「Brand Channel」を基盤に他社転載記事数も増加させ、継続的なトラフィック成長を目指す考え。加えて今後は、同「Brand Channel」のオンライン店舗化でマネタイズも多様化させる。「Brand Channel」をオンライン店舗とし、金融ビジネスのフィー・シェアにもつなげる考え。さらに、金融機関のインターフェースを確保し、当社がディストリビューション機能を担うことで“Neo Bank”化を志向。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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メディア・サービスは、「Brand Channel」を基盤に他社転載記事数も増加。 企業数は2019年3月末時点で68社。

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『ZUU online』のユーザーに金融機関勤務者が多いことなどから、金融特化型でリクルーティング支援を展開しているが、今後リードの獲得方法を多様化させ既存サービスを強化マネタイズ・ポイントを拡充していく考え。

マネタイズ・ポイントを前工程へも拡充中。求人広告掲載、および採用イベントの集客開催支援など。

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当社コアバリューが書籍化され10万部を突破した『鬼速PDCA』、顧客企業の業務効率を高めるPDCAシステム(および付帯する組織コンサル)として提供。2020年3月期は、さらに、使い勝手よく大規模展開にも適するSaaS型プロダクツへの転換も準備中。

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フィンテック化支援サービスはB向け事業の柱として貢献。

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富裕層~高所得な個人顧客を有する同企業様向けに、金融ビジネスでのマネタイズを支援でき、昨今の異業種による金融参入トレンドも追い風となっている。

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2019年3月期より実質的にスタートした会員サービスは、同期は、足元固めのため、限定コンテンツ拡充とアプリ・リリースを重視。2020年3月期より、本格的に会員拡充をすべく、プロモーション投資やB向けバルク販売にも着手。

B向けのバルク販売として、フィンテック化支援サービスの既存顧客へ、従業員向けとしても提供予定。 効率的で費用対効果の良い、会員拡充が実現できる可能性大。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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有料会員向けに、限定でオフラインのスクール/イベントを様々なトピックで展開予定。

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金融のマーケティング市場(≒営業効率化/広告領域)で事業展開し、潜在顧客の集客と顕在層化における豊富な実績/ノウハウをベースに、より大きな“池”である、金融サービスそのものへの直接進出をする。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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『ZUU online』での送客支援(証券会社向け口座開設)では、本邦有数の低単価かつ大量の口座獲得力を有する。2020年3月期より金融商品仲介業(※証券会社から開設したユーザーのフィー・シェアを受ける)を開始。

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金融商品仲介業で得られるノウハウを活かし、将来的に証券業へ参入。

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2020年3月期に参入予定のクラウド・ファンディング領域は、新しい投資家層も開拓し、株式型と融資型ともに急成長している。

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口座獲得ノウハウを得るため『ZUU funding』経由で、クラウド・ファンディング領域での送客支援を開始。当社で同領域に参入する際の顧客獲得源とその運営ノウハウを確保し、2020年3月期末の関連許認可の取得後に備える考え。

クラウド・ファンディング領域への参入に備え、2020年3月期は、まず送客支援で口座獲得ノウハウを得る。2020年3月期の末には、株式型と融資型の双方で許認可を取得予定。

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(画像=2019年3月期第4四半期ZUU決算説明資料)

日本最大級の金融メディア『ZUU online』では、その専門性が奏功し、フィンテック及び不動産テック業界のスタートアップ企業と多くのつながりを有する。そのつながりは、VCファンドを運営するに際し、競争力のあるソーシング機能として活用できると考えている。

2019年3月期第4四半期決算説明資料
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スタートアップ企業との接点を欲する、フィンテック化支援サービスなどでの既存顧客を投資家候補として、VCファンドをリリース・運営していく狙い。

VCファンド運営のイメージとしては、ZUU及び米Pegasusが共同で、革新的技術/サービスを有すフィンテック及び不動産テックのスタートアップ企業にアプローチし、投資。VCファンドは投資リターンを享受。投資機会だけでなく、投資家とスタートアップ企業との業務提携機会も創出した。

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