「PC-9800シリーズ」をご存知だろうか? 1982年10月に登場し、累積出荷台数は2000万台を突破、ピーク時には市場シェアで70%を超えたパソコンである。その「PC-9800シリーズ」を開発・販売したのが東証1部に上場する日本電気(以下、NEC) <6701> だ。NECは「PC-9800シリーズ」のほか、多機能携帯電話(ガラケー)の「Nシリーズ」でもトップシェアを握り、新機種の発表時には現在のiPhoneのように多くの消費者に注目される存在だった。そんなNECもリーマンショック後のリストラの過程でパソコンや携帯電話事業から撤退、現在は一般消費者に馴染みの薄い企業となった印象は否めない。
注目されるのは、そのNECの株価が4年ぶりの高値を更新したことだ。背景には営業利益「1000億円超え」など好業績への期待があるようだ。果たして、NECはリーマンショック後のリストラを経て「復活」のステージを迎えるのだろうか? 詳しく見てみよう。