不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンといわれています。株式投資などと比較して、投資元本が毀損しにくく、適切な物件が手に入ればリターンが期待できる投資です。相続対策や節税対策においても現金などよりも資産評価が下がるという効果的な性質を持っており、長い間、多くの資産家から愛されてきた投資対象といえるでしょう。

不動産投資では、購入前に検討すべき事柄のみならず、購入に至るまでの手続きも多いことを煩雑に感じ、敬遠されている方がいるかもしれません。そこで、今回は不動産投資のための情報収集から購入物件決定までの過程で、どのようなことが行われるのかを順を追って解説します。

まずはインターネットで情報収集を行い、希望条件の整理をしよう

不動産投資,物件探し
(写真=PIXTA)

物件探しは、物件購入までの過程で最も大切な行為です。不動産投資の一番のポイントは、価値ある物件を買うことです。なぜなら、不適切な物件を選んでしまうと、後から取り返すことが難しいからです。

まずはインターネットで不動産投資や物件探しに関する記事を読み、知識をつけてからお付き合いのある銀行や、不動産会社に相談に行くことをおすすめします。知識のないまま相談に行くと、物件購入の判断がしづらく、また知識不足が失敗のもととなる場合もあります。さらに、希望する物件の条件(希望するエリアや、価格帯、物件の種別など)をある程度整理しておくと物件探しがスムーズに進みます。

不動産投資におけるキャッシュフローの試算

めぼしい物件の中から、さらに精査して具体的に検討する段階に入ったら、その物件でキャッシュフローの試算を行いましょう。不動産投資におけるキャッシュフローとは、簡単にいうと「家賃収入から、経費とローン返済を除いて残るお金」のことです。つまり、「満室時の家賃収入-銀行への返済額」の手残りになります。

もう少し細かくいえば、「満室時の家賃収入-(銀行への返済額(元金)・金利・固定資産税・都市計画税・管理費・修繕費・空室時の家賃)」です。このキャッシュフローの試算により、不動産投資で、どの程度のお金が手元に残るかが把握できます。

不動産投資に欠かせない現地確認

物件を自分の目で直接見る「現地確認」は、物件探しと同様に重要です。投資不動産には、直接現場を見ないと判断できない要素がたくさんあります。例えば、物件の周辺環境は、ネット上の物件情報だけでは分かりません。実際に現地を訪れることで、初めて見極められるでしょう。建物にある小さなキズや汚れなどは、不動産情報サイトの物件写真だけでは把握できない部分もあります。

こうした現地確認では、自分が入居者の立場に立って、物件を眺めることが重要です。「自分がその物件に住む人だったら、その賃貸マンションを借りるか」という視点で物件を検討できれば、購入後に空室で悩まされることも少なくなるでしょう。また、インターネットの専門サイトや不動産の専門書、実用書などの書籍で知識を学ぶことも大切です。

独自の判断基準に基づいたチェックポイントを事前に作っておけば、現地確認はより実りの多いものになります。現地確認で物件をしっかり見極めて、最終的に購入する物件を決定しましょう。

優先順位を明確にしてスムーズな物件探しを

今回は不動産投資の物件探しから購入までの流れについて解説しました。冒頭でも述べた通り、不動産投資は検討すべき項目の多い投資です。立地、築年数、利回りなどが「不動産投資にどういう意味を持つのか」について学習を通じて身につけた知識を参考にしながら、前もって自分が物件に求めるものに優先順位をつけておくことがスムーズな物件探しにつながります。ぜひ試してみてください。(提供:ユニバーサルトラスト

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