投資を成功させるためには、最新情報をいかに早く手に入れるかが勝負の鍵です。ただテレビや新聞からの情報だけでは、一次情報が発表されてから自分の耳に入るまでにタイムタグが起きます。こうしたタイムタグを減らすための情報収集の手法を紹介します。
手法①プレスリリースサイトを活用
民間企業や政府による報道発表・プレスリリースは、かつては大手メディアで構成される情報組織「記者クラブ」に紙で配布されるのが慣例でした。しかしインターネットが発達した現在では、こうした紙による配布も続いている一方、公式サイトやプレスリリースサイトで発表を行うことが既に一般化しています。
新聞社やテレビ局は発表内容を事前につかんでいることもありますが、多くの場合は公式サイトやプレスリリースサイトにおける発表を基に取材して記事化し、自社メディアで情報を発信します。そのため普通の人がこうした情報に触れるまでには早ければ1時間、長ければ1日以上のタイムラグがあることも珍しくありません。
こうした事態を防ぐためには、プレスリリースサイトなどを毎朝・毎昼・毎夕などのタイミングで確認することを習慣化することが効果的です。プレスリリースサイトにはよく知られているだけでも10サイト程度あり、その中でも特に自分の投資領域に関するリリースが多く掲載されているサイトをブックマークしておくと良いでしょう。
手法②RSSリーダーを活用
「RSS」とは簡単に言えば、ニュースメディアや情報サイト、個人ブログなどの更新情報を取り出せる仕組みのことです。色々なサイトのRSSを登録する「RSSリーダー」を使いこなすことで、新たにアップロードされた最新情報を効率的に収集することが可能になります。
RSSリーダーは無料で使えるものも多く、スマホ版やパソコン版としてさまざまなアプリやソフトウェアが存在しています。このRSSリーダーに登録するRSS自体は各サイトから取得することが一般的ですが、主要な情報サイトやブログのRSSをまとめたサイトなどもありますので、参考にすると良いでしょう。
プレスリリースサイトの中にもRSSを公開しているサイトがあり、RSSリーダーと組み合わせれば情報収集のスピードはより上がります。ただRSSの場合は集める情報を増やしすぎると全ての情報に目を通すのに手間が掛かりすぎるため、欲しい情報に近いメディアに限定して登録するのがポイントです。
手法③発表時期の把握
新聞やテレビでは毎月のように統計情報や調査レポートの発表に関するニュースが発信されています。その中でも特に省庁が発表するものについては、発表日が事前に各省庁のホームページなどで公表されていることも多くなっています。
こうした発表時期を事前に把握しておけば、ニュースでその情報が流れる前に最新の統計情報や調査レポートの内容を知ることができ、株式相場などに与える影響をいち早く予想することができるようになります。
統計情報や調査レポートだけではなく、上場企業の決算説明日や時間を把握しておくのも良いでしょう。当日は各社の公式サイトで詳細が掲載されるほか、最近では決算説明会での社長スピーチをライブ映像で配信するケースも増えています。その内容を投資判断の材料にし、買いや売りの参考にするのも一つの方法です。
能動的な情報収集を
情報収集は受動的に取得するのではなく、能動的に取得するという姿勢を心掛けるだけで、常に新鮮な情報が得られます。ただ、一次情報で得た内容をどう判断すれば良いか考えるためには知識や経験も必要になりますので、発表後の各メディアの反応も追いながら、情報に対する嗅覚と判断力の両方を養っていくようにすることが肝心です。(提供:JPRIME)
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