事実の文脈か心の文脈かを見極める

もちろん女性側も、毎回こうした話し方をするわけではありません。相手が「事実の文脈」「心の文脈」のどちらで語っているかを見極めましょう。

出来事メインで淡々と進む話なら、解決策を述べるだけでOK。対して、「びっくり」「面白い」「もう嫌~」など感情を表す語が頻繁に入るなら、「驚いたね」「面白いね」「大変だねえ」と根気よく共感すること。

必要に応じて前述の「君はどうしたの」で短縮、最後は「よく頑張ったね」とねぎらって締めれば完璧です。区別がつかないときは後者の対応を。いずれの場合も、共感は必ずプラスに働くでしょう。例外は「悪口」。

女性が誰かの──とりわけ同性を悪く言ったときは要注意です。「彼女はひどいんです!」と訴えられたら同調も反論もせず、「そうか、うーん」とまずは無難な相づちを打ち、次いで「じゃ、君は彼女との間で何ができる?」と聞くのが正解。

「彼女と一緒にできる作業は?」「どこまでなら我慢できる?」と、落としどころを探りましょう。

それでもダメなら二人を離すしかありません。この場合は訴えてきた側がチームから外れるのが筋ですが、本人の戦力が必要なら「君にはここで力を発揮してほしい。もうひと息我慢できないかな」という殺し文句が効きます。重要性を認められると、女性はがぜん頑張れるものなのです。