土地の資産価値

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(画像=shigemi okano/Shutterstock.com)

戸建て住宅の場合、一般的に建物の資産価値は年月の経過に伴い価値が下がってきますが、土地については経年変化で価値が下がることはないものの地価変動の影響を受ける可能性があるため、大切な財産となる土地を購入される際には将来に渡って資産価値の高い土地を手に入れたいものです。

今回は、資産価値の高い土地とはどのようなものかを、探し方、選定のポイントを含めご紹介したいと思います。

資産価値の高い土地とは

資産価値の高い土地とはどのような土地でしょうか。主なポイントをご紹介したいと思います。

1.立地条件

不動産を探す時に、殆どの人は最初に立地から探されると思います。それくらい土地を決める上で最も重要な要素が立地条件です。

特に下記については、資産価値を考える上でチェックしてみると良いでしょう。

(1)エリア 将来性のあるエリアかどうか、幅広い年齢層から人気があるか、地価は安定しているか
(2)交通アクセス 電車・バスなど交通の便が良いか、駅までの距離
(3)周辺環境 周辺の住環境や街並み・景観は良いか、騒音や異臭などはないか
(4)耐災害性 地盤は安定しているか、崖崩れなどの危険性はないか

2.利便性

スーパーやコンビニエンスストアなど、日常生活で必要な店舗が近くにあるかどうか、また、公園・病院・学校・役所などの公共機関が近くにあるかどうかもポイントです。しかし、スーパーやコンビニエンスストアは民間企業が運営していますので、採算性が伴わなければ撤退することも十分に考えられます。それらを考慮すると、立地条件あっての利便性と考えた方が良いと思います。

3.土地のスペック

販売されている土地には、その概要(スペック)が記載されていますが、その中で主に確認しておいた方が良い項目についてご紹介します。

(1)方位
不動産は東南角地が最も資産価値が高いとされています。しかし、北道路でも十分に日照が確保できるよう建築できる場合もあります。東南角地は一般的には価値を高く評価され、もちろん資産価値という点では有利ですが、大切なのは十分な日当たりが得られるかどうかですので、方位だけで決めない方が良いでしょう。

(2)面積
もし将来的に売却するとなった場合、敷地面積があまりにも広すぎたり、狭すぎると売れにくい土地になります。手ごろな敷地面積がベターでしょう。

(3)形状
言わずとも整形地が資産価値が高いのは一目瞭然です。住宅を建築する際にプランの自由度が上がります。一方で、不整形地は土地自体は安価で購入できるメリットがあり、人気のエリアであれば安く購入できてお得感はあるかもしれませんが、資産価値と言う面では見劣りすることと、形状によっては自由な設計ができなくなる可能性があったり、住宅建築コストがかかってしまったりすることもあるので注意が必要です。

(4)接道条件
前面道路は2面道路であったり、南道路、東道路の順で資産価値が高いとされていますが、十分な日当たりが確保できていることが重要です。但し、都市計画区域内の建物について、道路幅員が4m未満の道路に接している土地は、道路の中心から2mセットバックして建築することが必要になりますので注意が必要です。

資産価値の高い土地の探し方、選定のポイント

土地の資産価値についてご紹介してきましたが、土地を探す際には、まずは立地条件優先で考えることをおすすめします。

資産価値を考える上でも、立地条件は最も重要なポイントになります。また、気になる物件があった場合には、実際に駅から歩いてみたり、昼夜で現地を見に行ったり、自分の目で確かめることも重要だと思います。

土地のスペックはもちろん重要ですが、特に人気のエリアでは理想の条件と完全に一致する物件に出会うことはかなり難しいのが現実で、どのような立地でどのような家を建てたいかを明確にして、その条件に合う土地を探してみると少し選択肢も多くなるのではないでしょうか。

もちろん、その土地に希望の家が建てられるかどうかは建築家や建築業者の手腕にかかっているところもありますので、土地に目途をつけたらその土地に希望の家を建てられる建築業者を探して、一緒にプランを検討していくことが成功の秘訣ではないでしょうか。(提供:sumuzu

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