燃費もよく、燃料代も安いディーゼル車はリセールバリューも高い!

カーインベストメント
(画像=J. Lekavicius/shutterstock.com,ZUU online)

クルマを単なる「耐久消費財」としてではなく、「資産」として捉えることを提案するこの連載。今回は燃費について考えていきたい。前回も述べたように、昨今はガソリン車に比べて軽油で走るディーゼルエンジン車が人気だ。新車価格では若干ディーゼル車の値段が高いが、売却時にはそれ以上の価格差が出てくるという。つまり、リセールバリューを考えると、圧倒的にディーゼルエンジン車に軍配が上がるというわけだ。加えて、ガソリンに比べて軽油は安く、燃費もいいのでランニングコストはかなり抑えられる。また、一般的にエンジンもディーゼル車のほうが丈夫だと言われている。デメリットといえば、「カラカラ」と鳴く、ディーゼル特有のエンジン音といったところか。

では、軽油を燃料とするディーゼル車とガソリンを燃料とするガソリン車の燃費によるコストを考えてみよう。エンジンの容量や車体重量などによっても燃費は左右されるが、ここでは一般的なケースで検証してみたい。

たとえば、10万キロ走行を考えた場合。リッター15キロ走行が可能なディーゼル車では、必要とする燃料(軽油)は6667リッター。1リッター当たりの軽油価格を120円で計算すると、80万40円となる。一方、リッター10キロ走行が可能なガソリン車では、必要な燃料(ハイオク)は1万リッター。1リッターあたりのガソリン価格を150円で見積もると、合計は150万円だ。つまり、10万キロを走行することを考えると、ディーゼル車とガソリン車では69万9960円の燃料代の差となるわけだ。さらに10万キロ走行後、売却するとなると、ディーゼル車のほうが高く売れるため、コストパフォーマンスは圧倒的だ。

ハリウッドセレブにも人気のプリウス。意外にも、経済的には…

では、トヨタ自動車の「プリウス」に代表されるハイブリッドカーはどうか? ハイブリッドカーについての詳しい説明は割愛するが、一言で言えば、2つ以上の動力源を持つ自動車のこと。プリウスは、ガソリンエンジンと電気モーターを併用して走行するハイブリッドカーだ。初代プリウスは1997年に「量産ハイブリッド自動車」として誕生。「環境に配慮したエコカー」のイメージから国内はもとより、米国でも大人気となった。特にハリウッドセレブに人気で、レオナルド・デカプリオ、キャメロン・ディアス、デミ・ムーア、ジェシカ・アルバなどがプリウスを愛車とした。高級外車ばかりが走るビバリーヒルズでは、ロールスロイスやフェラーリといった超高級車に交じってプリウスが走る姿が日常茶飯事となったのである。そして今年の4月、トヨタ自動車はハイブリッド車の開発で培った財産(技術)を無償で提供することを発表し、世界中を驚かせた。

紹介制の完全予約型商談でクルマを販売しているREGAL MOTORSの清水隆也氏は言う。

「世界のトヨタの技術が集結したプリウスはとてもよいクルマです。ハリウッドのセレブや日本の政治家たちもプリウスに乗ることで『環境にやさしいエコな人』を印象付けています。しかし、経済的な面だけで考えれば、実はそれほどおトクとは言えないのです。単純に燃費による経済面を重視するなら、コンパクトカーがおすすめです」