現車を確認できるのは納車時ということも珍しくない

カーインベストメント
(画像=goory/shutterstock.com,ZUU online)

中古車の購入を検討しているユーザーにとって、いまやインターネットは欠かせない情報ツールとなっている。たとえば、欲しいクルマを中古車情報のサイトで検索すると、日本全国にある中古車両情報が閲覧できる。一昔前までは、中古車情報誌を買って、お目当てのクルマを探したり、実際に中古車販売店まで足を運んで店頭に並んでいるクルマを見て購入を決めたものだ。

こんな便利な検索サイトだが、一方でデメリットも存在する。実際に販売店に足を運んで現車を確認できればいいが、ネット販売の場合は現車を確認できるのは納車時ということも珍しくない。「禁煙車」や「ペット同乗歴なし」と書いてあるにもかかわらず、いざ納車されてみると不愉快な臭いがするといったことも十分に考えられる。また、県外の業者から購入する場合には、車両本体価格のほかに陸送費がかかったり、不具合があった場合でも対応に時間やコストがかかる場合もある。

また、本当に掲載されている車両価格で適正に販売されるのかも心配だ。実際に大手中古車情報サイトを見ると、同じような走行距離や年式の車両が数十万円、ときには100万円以上の開きがあることも珍しくない。基本的には装備やオプションの違い、ボディカラー、もしくはコンディションの違い等が考えられるが、なかには異常とも思えるくらいの安値で掲載されている車両もある。

最近では少なくなったが、過去には「おとり広告」と呼ばれる悪質な広告もあった。たとえば、「新車価格で800万円もする高級外車が3年落ちで100万円」といった広告につられて来店すると、「その車両はすでに売れてしまいました。少し値段は上がりますが、こんなオススメ車両があります」といったものだ。もともと該当する車両はなく、購入希望者の来店を誘い込み、営業を掛けるための手段として使われていたのである。紹介制の完全予約型商談で高級車を販売しているREGAL MOTORSの清水隆也さんは言う。

一見100万円以上の開きも、諸経費で相場価格に収められることも