2013年3月4日、米Forbes誌が2013年版「 The World's Billionaires(世界長者番付) 」を発表しました。このランキングは資産10億ドル以上の億万長者を対象としており、世界中の億万長者をリストアップし、ランキングにしているものです。

1位は前年同様メキシコのカルロス・スリム氏で、総資産額は730億ドル(約7兆円)に及びます。 ただ第2位まではビル・ゲイツ氏(総資産670億ドル=約6.5兆円)と続き、昨年と変わらないのですが、第3位は昨年のウォーレン・バフェット氏ではなく、スペインのZara創業者アマンシオ・オルテガ氏(総資産570億ドル=約5.5兆円)となります。バフェット氏は2000年以降守り続けてきたトップ3の座から外れた格好になります。

前回お届けした 2013年版フォーブス億万長者トップ20[国内編]~ランキングが語る栄枯盛衰~ では、国内の大富豪達のランキングに大きな変化は無かったとお伝えしました。しかし世界版のランキングではやはり動きが速く、2012年に比べて多少の変動があったようです。

今回は、現在のランキングの状況や昨年のランキングとの比較などから、世界の億万長者達の動向をお伝えします。

【参考:その他の億万長者ランキングはこちらになります。】

2013年版フォーブス億万長者トップ30[世界編]~バフェット氏の連続記録止まる~
2013年版フォーブス億万長者トップ20[国内編]~ランキングが語る栄枯盛衰~
この20年、億万長者の世界にはどんな変化があったのか1/3
2002年、グローバル化とIT革命が生んだ大富豪〜この20年、億万長者の世界にはどんな変化があったのか2/3〜
2012年、躍進する新興国とネット企業〜この20年、億万長者の世界にはどんな変化があったのか3/3〜
90年代、3つのバブルに揺られて〜この20年、日本の億万長者の世界にはどんな変化があったのか?1/2〜
いつかは来るバブルの終わり、その時資産を残す人と無くす人の違いとは?〜この20年、日本の億万長者の世界にはどんな変化があったのか2/2〜
中国でのビリオネアや富裕層の最新事情


◉2013年版世界の長者番付トップ30


ではまず、2013年版の世界の億万長者ランキングのトップ30を掲載します。

なお、これは日本でも海外でも共通なのですが、億万長者の大半は大企業の創業者かその後継者達であり、資産の大半は自社株になる方が多くいらっしゃいます。また、そのためにランキングの順位は株価に大きな影響を受けます。

そして今回のランキングでは、2013年2月14日の株価をもとに算出されており、その日に市場が閉じている国の場合は前日の株価が参考にされています。