岡三オンライン証券は、岡三証券のグループ傘下のネット証券会社だ。ネット証券は手数料が安いという印象が一般化しているが、岡三オンライン証券で日本株の株式売買手数料はいくらなのだろうか。

岡三オンライン証券の現物取引の手数料は2パターン

岡三オンライン証券,手数料
(画像=Cq photo juy/Shutterstock.com)

岡三オンライン証券の手数料プランは、1取引ごとに手数料が必要なプラン「ワンショット」と、1日の約定代金の合計で手数料が決定する「定額プラン」の2種類がある。それぞれのプランの手数料は以下の表の通りだ。

ワンショット手数料表(税抜き)
1注文の約定代金 手数料
10万円まで 99円
20万円まで 200円
50万円まで 350円
100万円まで 600円
150万円まで 1,000円
300万円まで 1,500円
以降100万円増加ごとに 300円ずつ増加
(上限3,000円)

※岡三オンライン証券の公式サイトを元に筆者作成

定額プラン手数料表(税抜き)
1日の約定代金合計額 手数料
10万円まで 0円
20万円まで 0円
30万円まで 350円
50万円まで 500円
100万円まで 800円
以降100万円増加ごとに 500円ずつ増加

※岡三オンライン証券の公式サイトを元に筆者作成

ワンショットでは1回の取引手数料は99円からだが、定額プランの場合は20万円まで手数料無料となっている。それぞれのプランは約定代金や約定回数によってどちらがお得か変わるため、その都度自分に合ったプランを選択することが望ましい。

岡三オンライン証券の信用取引の手数料

岡三オンライン証券の信用取引手数料も現物取引手数料と同様にワンショットと定額プランの2つのプランに分かれている。それぞれのプランの手数料表は以下の通りだ。

ワンショット(通常プラン)手数料表(税抜き)
1注文の約定代金 手数料
10万円まで 99円
20万円まで 150円
50万円まで 300円
100万円まで 500円
150万円まで 700円
300万円まで 1,000円
300万円超 1,200円

※岡三オンライン証券の公式サイトを元に筆者作成

定額プラン手数料表(税抜き)
1日の約定代金合計額 手数料
20万円まで 0円
30万円まで 300円
50万円まで 500円
100万円まで 700円
200万円まで 1,000円
以降100万円増加ごとに 300円ずつ増加

※岡三オンライン証券の公式サイトを元に筆者作成

現物取引同様に信用取引もワンショットの場合は最低99円からで、定額プランの場合も1日の約定代金の合計が20万円までは無料で取引可能だ。ワンショットの10万円超、定額プランの50万円超の場合、現物取引に比べやや手数料は安くなっている。しかし信用取引で買う際は株式売買手数料だけでなく「信用金利」がかかり、売る際には「貸株料」がかかるので注意しよう。

また岡三証券の信用取引の場合、一定の基準を満たした顧客には優遇プランが適用される。定額プランの場合には手数料が無料になる場合もある。

岡三オンライン証券では優遇プランで信用取引の手数料が無料に

岡三オンライン証券の信用取引で優遇プランの手数料が適用されるためには以下の基準を満たす必要がある。

優遇プラン適用条件(前月21日~20日の1ヵ月間)
コース 適用基準
プレミアゼロ 日本株累計売買金額が10億円以上または投資信託の平均残高が3,000万円以上または信用建玉(※1)の平均残高が5,000万円以上
プラチナ 日本株累計売買金額が5億円以上または投資信託の平均残高が1,000万円以上

※岡三オンライン証券の公式サイトを元に筆者作成

売買金額などかなり高い基準に設定されているが、プレミアゼロまたはプラチナの条件に該当した場合、信用取引の定額プランにおいて以下のような手数料優遇プランが用意されている。

(※1)信用建玉 信用取引では一定期間内に証券会社から借りた株や資金を返済する必要があるが、借入期間内で株取引成立後も決済されず残っている契約金額の総数。

信用取引手数料定額プラン優遇内容(税抜き)
1日の約定代金合計額 手数料
プレミアゼロ プラチナ
20万円まで 0円 0円
30万円まで 200円
50万円まで
100万円まで 300円
200万円まで
200万円超 200万円ごとに
300円ずつ増加

※岡三オンライン証券の公式サイトを元に筆者作成

プレミアゼロの場合、約定代金がいくらでも手数料は0円だ。プラチナの場合は手数料がかかるが、約定代金が高額になるほど通常プランに比べてお得な手数料になっている。

岡三オンライン証券の手数料をネット証券3社と比較

定額プランでの手数料無料などを実施している岡三オンライン証券だが、他社のネット証券と比べて手数料はどのぐらい違うのだろうか。1取引ごとに手数料がかかる通常の手数料プランと、1日の約定代金合計で手数料が決まる定額プランの2つを「岡三オンライン証券」「SBI証券」「カブドットコム証券」「楽天証券」の4社で比較した表を以下に掲載する。なお岡三オンライン証券における通常プランとは「ワンショット」を指す。

通常プランの手数料比較表(税抜き)
1注文の
約定代金
手数料
岡三オンライン
証券
SBI証券 カブドットコム
証券
楽天証券
5万円 99円 50円 90円 50円
10万円 99円 90円 90円 90円
20万円 200円 105円 180円 105円
30万円 350円 250円 250円 250円
50万円 350円 250円 250円 250円
100万円 600円 487円 990円 487円
200万円 1,500円 921円 1,890円 921円
300万円 1,500円 921円 2,790円 921円
400万円 1,800円 921円 3,690円 921円
400万円以上 以降100万円ごとに300円ずつ増加 以降3,000万円まで921円
(※3,000万円超は973円)
3,690円 以降3,000万円まで921円
(※3,000万円超は973円)

※各証券会社の公式サイトより筆者作成

定額プランの手数料比較表(税抜き)
1日の約定代金の合計 手数料
岡三オンライン
証券
SBI証券 カブドットコム証券 楽天証券
10万円 0円 0円 - 0円
20万円 0円 191円 - 191円
30万円 350円 286円 - 286円
50万円 500円 429円 - 429円
100万円 800円 762円 - 858円
200万円 1,300円 1,162円 - 2,000円
200万円以上 100万円ごとに500円ずつ増加 100万円ごとに400円ずつ増加 - 100万円ごとに1,000円ずつ増加

※各証券会社の公式サイトより筆者作成

岡三オンライン証券の手数料は通常プラン(ワンショット)の場合、残念ながら最安値ではなかった。しかし定額プランでは、1日の約定代金20万円までが手数料無料であり、20万円までの取引なら4社の中で最安値だ。ただし約定代金が増えると他社の手数料のほうが安くなるため、1日10万円以上、20万円までの低額での売買をする人に岡三オンライン証券での取引が向いているだろう。

また岡三オンライン証券が提供する取引ツール「岡三ネットトレーダーシリーズ」は2019年9月版ネット証券トレードツールランキングでも1位に選ばれるなど評価が高い。ツールを使って株取引を行いたい人にはよいだろう。岡三オンライン証券は約定金額によっては、業界最安値級の低価格な手数料でサービスを提供している。

同社ならではの手数料体系に興味のある人は、岡三オンライン証券で口座開設を検討してみてはいかがだろうか。

文・右田創一朗(元証券マンのフリーライター)/MONEY TIMES

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