一人暮らしの女性が物件を選ぶ際は、外観や交通アクセスだけでなく、防犯やセキュリティも気になるでしょう。現在はさまざまな防犯グッズがありますが、賃貸物件では借主の一存で設備を追加することができないため、契約前にセキュリティのチェックをしっかりと行うことが大切です。

では、女性が一人暮らしをする際、どのような防犯対策を行い、また物件選びではどのような点をチェックすればいいのでしょうか。本稿では、女性の物件選びにおける防犯とセキュリティについて説明します。

女性の一人暮らしは防犯とセキュリティが必須

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(写真=Daniel Jedzura/Shutterstock.com)

日本は治安の良い国だと言われています。しかし、警察庁の発表によると、2018年度における女性の犯罪被害件数は約22万件もありました。被害届を出していないケースも含めると、決して少なくない数字です。「自分だけは大丈夫」と油断していられません。

「働く女性」が珍しくない時代です。職場や通勤途中に犯罪に遭わないように防犯グッズを携行し、自宅のセキュリティを万全にしておかなければなりません。では、防犯とセキュリティについて、どのような点に注意すべきでしょうか。

女性向けの防犯対策

一口に女性の防犯と言っても、生活環境によって対策は異なります。女性の防犯は、①外出時、②旅先、③個人情報・暮らしに大別できます。

①外出時
たとえばエレベーターや暗い夜道など、女性が1人になる場所でのひったくりや強制わいせつなどが考えられます。また人が多い場所であっても、電車内の痴漢にも気をつけたいところです。深夜は人気のない場所には近づかないようにしましょう。また混雑した電車にはできるだけ1人で乗らないようにしたり、女性専用車両を利用したりすることが有効です。ホイッスルや防犯ブザーなどを携行しておくこと、いざという時でも被害を最小限に食い止められるでしょう。

②旅先
旅先では、その土地の文化や環境を把握することが大切です。女性の社会的地位が低い国であれば、セクハラや性犯罪などに巻き込まれるリスクは高いでしょう。治安の悪い国では、白昼でも強盗に遭うこともあります。このようなリスクを避けるには、過度な肌の露出を避け、飲酒を控え、親しげに声をかけてくる人を安易に信用しないことです。

③個人情報・暮らし
現在は、SNSなどを通じて個人情報が漏えいしやすい時代と言えます。住所・氏名・電話番号などが漏えいすることで、ストーカーなどの被害に遭うリスクが高まるため、自分はもちろん、家族などの情報もネット上に公開しないように気をつける必要があるでしょう。

物件のセキュリティで押さえたいポイント

女性が一人暮らしをする際は、高い防犯意識を持たなければなりません。住居を借りたり、購入したりする場合は、事前にセキュリティについて確認しておくべきでしょう。では、物件のセキュリティはどのような点に注意すべきでしょうか。

まず、不審者が物件に侵入しにくい構造になっているかをチェックします。ベランダや窓から侵入しにくく、共用エントランスにオートロックがあり、管理人が常駐していて、ホームセキュリティ会社の警備があるのが理想的です。もちろん、防犯カメラの有無も必ずチェックするようにしましょう。

次に、自室にもオートロックやモニター付きのインターホン、防犯カメラが設置されているかを確認すべきです。ドアキーについても、合鍵を作られにくく、かつピッキングされにくいカードキーやディンプルキーなどであれば、安全性が高いと言えます。

宅配便や水漏れの修理などと偽って部屋に押し入る犯罪者もいるため、十分注意してください。

地域の治安チェックも忘れずに

物件探しでは、その地域の犯罪発生率も確認したいところです。各都道府県警がウェブサイトで発表している犯罪マップを見れば、その地域の犯罪発生率を知ることができます。女性が一人暮らしをする際は、さまざまな角度から防犯・セキュリティを確認するようにしましょう。(提供:Dear Reicious Online

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