(本記事は、岩波貴士氏の著書『1秒でつかむ儲けのツボ』青春出版社から一部を抜粋・編集しています)
ブログは「アクセス」が集まるほど収入も上がる
ブログのアクセス数が重要だと言われるのは、アクセス数が上がれば、それだけアドセンスへのクリック数が増えるからです。では、アクセス数の高いブログをつくるにはどんなテクニックがあるのでしょうか。
・無料ブログは更新をやめた場合、すぐに検索結果のランキングが下がるので利用しない。「独自ドメイン」を取得し「Wordpress」を利用して運営する(鉄則)。
・「キーワードの需要」や、組み合わせて検索されやすい「複合キーワードの候補」「過去の需要の推移」などがリサーチできる「goodword」などのサイトを利用し、記事タイトルの候補をみつける。
・利用すべきキーワードは、(1)安定的に検索されやすいキーワード(定番のキーワード)や、(2)毎年特定の時期になるとアクセスが増えるキーワード(周期性のあるキーワード)を利用することです。周期性のあるキーワードで記事を書き残しておく価値は、来年もその時期になれば、アクセスが集まるためです。
・狙いをつけた複合キーワードは、タイトルの左側、つまり頭の部分に集中させる。タイトルの後半は、クリックしたくなる「バズる単語」などを入れて注目させる。
【推薦書籍】「100倍クリックされる超Webライティングバズる単語300」東香名子著
・記事は投稿してすぐには上位表示されないため、周期性のあるキーワードを利用する場合は、アクセスの集まる時期の2ヵ月程度前に記事を投稿しておく。
・更新回数は極力多くする。しかし内容の薄い記事なら更新しないほうがよい。
「Wordpress」の特性として、ブログの記事が100記事程度たまるまではサイト自体がGoogleから評価されず、アクセス数が伸びないが、それ以降は収益が伸びるようになるため、それまでは投げ出さず続ける。
Googleのアドセンス広告ビジネスには、敬遠されやすい「参入障壁」がある点もプラスに評価できるのです。
・Wordpressのテーマ(デザインのこと)は、SEO対策的に強いものを利用する。
・ブログへの訪問者の滞在時間を延ばすために頭を使う。閲覧時間の長さは、Googleのサイトの評価であるためです。つまり「長い時間読まれているページは価値のあるページ」とGoogleが、ページの評価をするため。
・読者の閲覧時間を長くするために、YouTubeから関連する動画を探しブログに掲載する(重要)。
また、記事も、あっさりした記事ではなく、文字数は1500文字以上を目標に、3000文字程度までで一つの記事を書く(私の場合2019年5月現在2000~3000文字を基準にしています)。
・写真やイラスト、効果的なアイコンなども利用し、文字も、フォントのサイズや装飾、行間などに工夫し、訪問者を視覚的に楽しませ、ページから早くいなくならないような内容にする。
「お客さんを集める」ことより「調べものをしている人を集める」ことのほうがはるかに簡単です。それはお金を出させ「買わせる」ことより、単に「伝える」ことのほうがはるかにハードルが低いためです。
また、自分なりに記事の書き方を確立した後は「ランサーズ」や「クラウドワークス」といった、クラウドソーシングサービスを利用し記事を外注するのもよいでしょう。
ブログやユーチューブのビジネスを継続すると何がいい?
アドセンスの広告ビジネスには、リアルビジネスと比べ次の利点があります。
・通勤や移動することもなく ・資金繰りや代金未払いの心配もなく ・利益に直接繋がらない「在庫の管理」や「経理」に頭を悩ませることなく ・社員教育や職場のコミュニケーションに悩むこともなく ・納期の心配もなく ・接客など人と会う必要もなく ・メールでの打ち合わせも必要なく ・営業時間すらまったく自由
このような特徴をもつ夢のようなビジネスモデルであるといえます。会社勤めの方なら、上記の項目のどれかしらで、つらい思いをした経験が必ずあるのではないでしょうか。
さらに、Googleからお金を得るスタイルのため、Googleがお客様であり、その意味ではもはや「集客すらいらない」のです。
このような「最大限に省略されたビジネスモデル」を使えること、いわば「優位性のあるビジネスを手掛けていること」を自覚することが、ブログの記事づくりを維持させるためには必要だと考えます。
日々書き溜めた記事は「労働者としての自分の分身」です。言い換えれば、記アドセンスビジネスの進歩性を理解し活用する事を増やすことは「労働者としての自分の分身を増やすこと」と同義です。
通常「自分は一人しかいない」と考えますが、ブログの記事は、インターネット上にアップすることで労働者と同じように営業活動をしてくれるものです。その意味では書き溜めた記事は「労働者としての自分の分身」です。
表現を変えれば、これは「過去の自分に繰り返し働いてもらえる」という状態です。つまり、ネット上に記事を書き溜めていくことは「自分軍団」という「労働組織をつくっていく過程」と捉えることができます。
このようなイメージをもつことで、記事を書くという孤独な作業でも「続けよう」という気になるのではないでしょうか?
情報は分類するだけでも「新たな価値」になる
「まとめブログ」を見て、何か疑問に思ったことはありませんか?
そうです、他人の記事をまとめただけで、広告収入を得るなんてズルいのではないか。なぜ、それが許されるのか。Googleはなぜ、そのようなサイトの存在をみとめているのか…そのような疑問を多くの人は抱いているはずです。
しかし、情報のチョイスや、まとめかたには「センス」が反映されるため、その編集の仕方と、解説の仕方などにも、法律は「編集著作権」を認めているからなのです。ただし「あまりにも」といった、掲載の「必要性」や「必然性」を超えた引用は権利侵害になります。
記事が書けないという人は、このように編集センスの方を鍛えてみるのはいかがでしょうか。編集メインの作品であっても、作品は作品ですから、今日的なコンテンツビジネスの一つにできるということです。
ノウハウコレクターが成功する秘訣もここにあります。ノウハウコレクターは、集めたコレクションを自分のセンスで分類することで、新たにコンテンツが作れるわけですから、分類した瞬間にコレクターから作家に変身できるということです。
私は読書やネット情報に触れる際、次のような考えで臨んでいます。それは…
「世の中の活字はすべて俺のもの」
「五・七・五」でまとめてみましたが、つまり、すべての情報は、自分のフィルターを通し、加工や意見を加えれば、自分のオリジナルのコンテンツにできるということです。
もちろんそのまま使うのは権利侵害になりますのでいけませんが、あらゆる情報は「作品の素材」としての意味をもつものです。貪欲になりましょう。