(本記事は、岩波貴士氏の著書『1秒でつかむ儲けのツボ』青春出版社から一部を抜粋・編集しています)
売り方は「有人」から「無人」へ
人手不足の世の中で「無人化」が進むと、どのような業界が潤うようになるでしょうか?
コンビニも一部の店舗では、すでに無人化が実施されるようになりましたが、この流れは今後ますます広がるでしょう。無人化された場合、これまで店員さんがいると購入しにくかった商品なども購入しやすくなります。
また、宅配業界では、人手不足から二度手間を避けるため、再配達をしないで済むよう、地域の「空き家」などを利用した配送品の「預かり所」を設ける案もでているようです。不在の場合、そちらの預かり所で受け取る対策ですが、こちらも無人化されることは予想されます。おそらくスペースのあるコンビニも預かり所を兼ねることになるでしょう。
すると、これまで自宅に届けられると困るような通販商品も、預かり所で受け取れるようになるわけです。「アダルトグッズ」などのサブカル商品の人気が高まることが予想できます。
無人化の時代とは「人に会わずに買える時代」でもあります。
それを長所と捉えれば、「バレない」「隠せる」「秘密厳守」に対する需要の高かった商品ほど、恩恵が受けやすいということです。
似た例で、女性下着の「ヌーブラ」が登場した際、一番恩恵を受けたのは「キャバクラ業界」でした。
ヌーブラの登場により、女性がこれまで着ることができなかった大きく背中のあいたドレスを着ることができるようになり、キャバクラブームに火をつけたというわけです。このキャバクラのような恩恵を「反射的利益」といいます。サブカル商品も、流通分野の無人化により、反射的利益を受けやすい商品なのです。
ビジネスの狙い目は“英語”より“韓国語”!?
例えば、クラウドソーシングを利用し、日本語の文章を韓国語に翻訳する作業があったとします。募集案件を「翻訳業務」とするのではなく、次のようにするだけで、同じ予算で多くの翻訳を完成させることができるかもしれません。
その方法とは……
募集:「翻訳原稿のチェック業務」
韓国語は日本語と文法が同じため、現在の「Google翻訳」の能力でも英語に自動翻訳する場合に比べ、遥かに正確な翻訳をしてくれます。そのため、こちらで一度自動翻訳した原稿に対し「最後のチェック作業をしていただく業務」という形の依頼をすることで、負担が軽くなったように感じられるのです。
また、同じような「ズラし」の誘い方の例として、商品の普及を目的に人員を増やすのであれば「従業員募集」ではなく「販売代理店募集」とする選択肢も覚えておくべきでしょう。
従業員を募集した場合、雇用契約や教育にともなう経費がかかりますが、販売代理店募集にすることで、それらの負担をほぼゼロにできます。世の中には、商品ラインナップに加える商品を探している方もいるからです。また、世の中には「何でも売れる販売のプロ」もいます。そのような人にとって商品は「お金と交換する口実」のような存在であるため、新商品の提案は嬉しい情報なのです。
一度の動画収録を10の収入源にする
今日、動画によるメッセージを配信する場合、YouTubeやニコニコ動画、Facebook、自身のホームページやブログ、さらには会員専用ページなど、さまざまな媒体を利用することができるようになりました。
その際、同じ動画を「使い回す」こともできますが「ある単純な仕掛け」を用いることで、1度の収録で、複数の異なる作品をつくることができます。
その仕掛けとは……、
「複数のカメラを使い、別のアングルから収録する」という方法です。
なんと単純な方法でしょう。しかし、言われないと気づきにくい視点です。
この方法を使えば、出演者が複数いる場合なら、出演者ごとにその人用のアングルで撮影することで、各人のサイトで「自身を中心にした作品」を利用する、などの「使い分け」ができるようになるわけです。
また、アングルが変わるだけでも、人間はしばらく視聴しなければ、同じ内容だと気づかないこともあります。さらに、時間をおいて別のアングルからの作品を視聴した場合、過去に同じ内容を学んだ事実にすら気づかないこともあります。
複数の作品があれば、同じYouTube内でも「チャンネル名」を変え、複数の動画を投稿するなどの使い方もできます。つまり、一回の収録からより多くの広告収入へとつなげられるわけです。また、閲覧回数を計測することで「閲覧されやすい動画を研究する」といった、「効果測定」にも役立つのです。
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