そのときマーケットは騒然となった。11月13日の21時47分、日本経済新聞の電子版でヤフーを傘下に持つZホールディングス(以下、ZHD) <4689> とLINE <3938> が経営統合に向けて最終調整に入ったと報じられた。後段で詳述するように日本株には証券取引所の取引時間外でも売買可能なPTS取引(夜間取引)があり、この報道に両社の株価は敏感に反応した。

ヤフーとLINE、国内を代表するIT大手の統合は、競合他社や提携企業などの「関連銘柄」にまで波紋を広げることとなった。今回に限らず、経営統合などのビッグイベントでは当該銘柄のほかにも様々な「関連銘柄」が大きく動くことが珍しくない。今回はそのケーススタディとして、ヤフーとLINEの初動から「関連銘柄」に波及するまでの動きを振り返ってみたい。

ZHDとLINE、PTS取引で急上昇

LINE,株価
(画像=Artistdesign29 / shutterstock, ZUU online)

株式投資は基本的に証券取引所の取引時間内に売買するものであるが、証券会社の中には(証券取引所の)時間外であっても売買出来るPTS取引を提供しているところもある。PTS取引のメリットとしては昼間は仕事で忙しい会社員でも、夜帰宅してからじっくりと売買出来るほか、夜間に株価に影響するようなニュースが伝えられたときにも翌日を待たずに売買出来る等がある。

今回のZHDとLINEの経営統合に関する報道にも、PTSはいち早く反応した。13日の東京証券取引所ではZHDが384円、LINEが4585円で取引を終了していたが、21時47分に経営統合に向けたニュースが伝えられると、一部証券会社のPTSでZHDが20%高の462円、LINEが9%高の5000円を付ける場面が観測されている。

競合他社、提携企業など「関連銘柄」にも波及