2019年もすでに半分以上がすぎ、まさに夏休みの時期。今年は新紙幣のデザインも発表され、金融機関などが開催する親子向けの夏休み行事にも例年以上に関心が集まりそうです。そんな令和最初の夏休み、2019年は親子でお金に関する催しや自由研究を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回は親子ともに自由研究などを通じて夏に学べるお金のいろいろについて解説します。
金融機関が夏休みに各地でイベントを開催
金融機関が開催する夏休みイベントの定番といえば、普段はなかなか知る機会がない金融機関の仕事や、会社の内側について学ぶことができる体験・探検ツアーがあり、さまざまな金融機関が毎年開催しています。体験の内容は、お札の数え方の講習会、銀行の金庫の見学、窓口業務の体験、サマースクール、金融・経済の基礎知識を学ぶ特別授業などさまざまです。「景気」「投資」「円安・円高」「株式」などといった金融や経済の基礎知識について学ぶ特別授業のほか、中には「◯×クイズ」形式で子供が楽しく学べる工夫がされた親子経済教室を開催している証券会社などもあります。そのほか、「国が紙幣をどのように印刷しているのか」について学ぶ見学ツアーなども子供にとって興味深いのではないでしょうか。
子供たちにとってこれらのイベントは、金融機関が社会でどのような役割を果たしているのかを学ぶ絶好の機会となります。また将来自分がどのような仕事に就きたいかに思いをはせる良いきっかけにもなるでしょう。
このような人気のイベントは毎年すぐに予約でいっぱいになります。金融機関以外でも職業体験を通じてビジネスやお金について学ぶイベントを企業が開催しているケースも少なくありません。社会において「お金はどのような役割を果たしているのか」「給料はどのように支払われるのか」など、よりリアルなお金にまつわる知識を得ることができます。
レプリカ作り、貝拾い……たくさんある自由研究のアイデア
夏休み、小学生や中学生の子供たちは、学校から自由研究の宿題を出されているはずです。新紙幣のデザインが発表された2019年は、例えば親子で新紙幣に登場する渋沢栄一(新1万円札)、津田梅子(新5,000円札)、北里柴三郎(新1,000円札)について調べてみるなどしてみてはいかがでしょうか。
そのうえで実際に手書きや、加工が容易な銅板エッチングでお札のレプリカを作ってみるのも良いでしょう。レプリカを作りながら、「お札のデザインにはどのような工夫が凝らされているのか」「偽札が出回らないためにどのようなセキュリティ対策をしているのか」などの疑問について、親子で一緒に学ぶ時間を作ることもいいですね。
さらには実際に自分で紙幣やコインをデザインしてみるというのも、創造力や考える力、そして工夫する能力を育てるうえで最適です。貨幣のデザインを競うコンテストも開催されており、そのコンテストで入賞することを目的に取り組めば、子供たちのモチベーションも高くなるでしょう。
お金の「価値」を考える自由研究も良さそうです。例えばおじいちゃんと子供が海に行って一緒に貝殻を拾い、貝殻のきれいさや珍しさからそれぞれの貝殻の価値を決めます。お互いに交換し合い、価値とは何かについて考える時間を作ってみるのも一案です。まだお金の価値についてそれほど実感がない、小学校低学年に向いているでしょう。
夏休みは子供たちも家にいる時間が長いですから、お手伝いを通じて「プチ就業体験」をさせてみてはいかがでしょうか。労働に対する対価としてお金が支払われる仕組みを、実体験を通じて学ぶ良い機会になります。高校生であれば、アルバイトをしてみるのも貴重な社会勉強になるかもしれません。
お金について普段とは違う角度で、親子一緒に考えてみよう
最近はニュースなどで「老後の2,000万円問題」がたびたび報じられ、株式投資や外貨預金などを通じた資産運用などに関心を持ちはじめた人も多いでしょう。そんな中、子供たちが夏休みに入るこのシーズンは、普段とは違う角度からお金について考える良い機会です。「お金ってなんだろう?」「お金は大切なもの?」といったことを、子供と楽しみながら大人も一緒に見つめ直してみてはいかがでしょうか。(提供=auじぶん銀行)
執筆者:株式会社ZUU
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