(本記事は、船ヶ山 哲の著書『まだ間に合う! 定年までに複数収入をつくる「お金革命」』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)

お金持ちと凡人の「資産」に対する考え方の違い

土地,固定資産税
(画像=This Is Me/Shutterstock.com)

お金持ちと凡人は、資産に対する考え方が違います。

お金持ちは、この世に自分がいなくとも経済的不安を家族に残さず、安心をもたらしてくれるもののことを資産と呼びます。

そのため、いつ自分がいなくなってもいいように資産形成し、労働とは関係なく子孫まで引き継げる収益構造を確立しています。

一方で凡人は、死亡保険に加入して一時金を家族のために残すことは考えますが、基本姿勢として貯金することが資産を構築することだと考えています。

そのため、これまでがんばって稼いだ金額を銀行に貯め込んでしまったり、怖くて手がつけられない状態になります。

資産は自分でコントロールできるもので構築せよ

少しでも増やさない限り、お金は使ったら使っただけなくなるので、多くの人は、少額でも資金を増やせる株や不動産に投資します。

投資する金額が小さければ小さいほど、高い利率を狙わざるを得ないので、そのぶんリスクを抱えることになります。これでは、投資の知識がない人が足をすくわれるのは当然です。

2018年は、もっとも自己破産者が増えた年だと言われています。その背景には、仮想通貨の暴落ですべてを失い、消えていった人が数多くいたのです。

このように、知らぬものに手を出せば、一時的に儲かったとしても長く稼ぎ続けることはできませんし、リスクだけが増えます。これでは安心して眠ることはできません。

こんな話をすると、資産構築というのは凡人には一生無縁な世界のようにも思えます。しかし、ここにビジネスの視点を少し入れるだけで、インパクトは大きく変わります。

投資の世界では、100万円預けて、1年後に130万円になるものを、年利30%の投資案件といいます。投資の世界で30%を安定的に稼ぐのは非常に難しいことです。

不動産投資ですら年利10%は優良物件と言われるように、年利30%という数字は、そうあるものではありません。

しかし、この同じ100万円をビジネスに投資した場合、印象は大きく変わります。

1年経って、年商130万円にしかならない会社など、クズでしかないからです。これでは給料すら出ません。

この2つを比べておかしいと思いませんか?

数字的には、同じ100万円を1年運用し、130万円になったということには変わりありません。にもかかわらず、投資の世界では優等生となり、ビジネスの世界では劣等生になるのです。

このことからわかるように、同じお金を使うのであれば、投資よりビジネスのほうが確実で簡単だということです。

しかも、投資と違って、ビジネスは自分でコントロールすることができます。こんなに安心なものはありません。

要するに、資産を構築する上で、

・自分が知っているものであること
・自分でコントロールが利くもの

であることが大切なのです。

Point
金融や不動産投資ではなく、ビジネスから始めよう

起業家が引退する時期、それは「仕組み」ができたとき

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(画像=Spotmatik Ltd/shutterstock.com)

この観点を資産構築に入れると、あなたの老後は一気に花開きます。

たとえば、会社員として営業歴30年の人が、自分の営業力というリソースを使って、営業マン向けの教材を商品としてつくると仮定します。

先ほどの100万円を資本金に入れ、5万円の教材をつくりました。

その結果、毎日1個売ったとします。

その場合、1か月は30日あるので、5万円×30日で150万円のインパクトが生まれます。年間にすれば、1800万円の売上です。

多少の経費はかかるにせよ、100万円のお金が、1年経つころに1800万円です。

これを投資の世界で考えた場合、詐欺案件以外考えられません。

ビジネスの世界になれば、この1800万円は特別なものではありません。正しいやり方をきちんとおこなえば、むしろ普通です。

単発で見れば5万円という金額のものでも、毎日1個というレバレッジをかけることで、通常では考えることのできないインパクトを与えてくれます。

老後、働かずとも150万円の報酬を毎月、毎月、毎月、得ることができるのです。

これが、凡人が一気に人生を変える「資産構築法」の考えです。

1万円の商品も5万円の商品も、かかる労力は一緒

この考え方を持つことができれば、あなたがいまからすべきことは、ひとつ。

5万円の商品を毎日売る仕組みを構築することです。

これが、ひとつのゴールです。

というのも、中高年の起業というのは若い人と違って、ロングスパンで計画することができません。どんなにがんばっても、5年、ないし10年が限界です。

何か新しいことを始め、ひとつのゴールに向かってかたちをつくると考えた場合、期限やお金をきちんと考慮した上で戦略を組み立てなければいけないということです。

でなければ、労力と時間を無駄にするだけで、最期の人生、何も成し得ることはできません。

これでは、何のための起業なのかわかりません。

もちろん、あなたが趣味の一環としてビジネスをおこなうというのであればボランティア的発想でもいいですが、老後資金を稼ぐためのビジネスという位置付けで考えるのであれば、期限を決めた上での予算組みをすることです。

それさえできれば、あなたの引退時期は決まります。

それは、「5万円の商品が、毎日1個売れる仕組み」が完成したときです。

まだ間に合う! 定年までに複数収入をつくる「お金革命」
(画像=まだ間に合う! 定年までに複数収入をつくる「お金革命」)

もちろん、「自分は年金があるので、月に30万円もあれば大丈夫」というのであれば、1万円の商品を扱っても構いません。

でも正直、1万円も5万円も同じです。仕組みをつくる工程は同じですし、扱う商品を変えれば済むことです。

先ほどの営業の教材の例でいえば、商品をつくる手間も、仕組みを構築する手間も、1万円の商品だろうが5万円の商品だろうが大差はありません。

だから、「1万円の商品のほうが楽に売れるかも?」と考えるのではなく、まずは引退に向けた仕組みづくりを開始することです。

それが、いまから始める「複数収入のつくり方」のあり方です。

Point
5万円の商品が毎日売れる仕組みを構築せよ
まだ間に合う! 定年までに複数収入をつくる「お金革命」
船ヶ山 哲(ふながやま・てつ)

人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1000社以上のクライアントを獲得。カナダのバーナビーに在住。テレビ番組のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組でのパーソナリティーとしても活躍中の起業家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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