(本記事は、大嶋啓介の著書『世界一ワクワクするリーダーの教科書』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)
「楽しむこと」で全米優勝を果たした最高のチーム
太陽の神さま「天照大神さま」の岩戸開きのお話。
僕は、この神話が大好きです。
ピンチや困難で光が見えないときに、どうすれば光を取り戻すことができるかを、この日本の神話が教えてくれていると思うからです。
ご紹介しましょう。
太陽の神さま「天照大神さま」が、弟の「スサノオノミコト」と大ゲンカをして、天の岩戸に引きこもってしまい、世界が真っ暗闇になってしまった......。 大ピンチ......! 困ってしまった神さまたちは、どうにかして天照大神さまに出てきてもらおうと、あの手この手で岩の扉を開けようとした。 しかし、何をしても開かない。 大ピンチです。真っ暗闇。光が見えない......。 そんな大ピンチのときに、とある神さまが「あること」をやったら、なんと岩戸が開き、光が戻りました。 何をしたと思いますか? なんと、 踊ったのです......! 「アメノウズメノミコト」という女性の神さまが、自分をさらけ出し、楽しそうに踊りました。 そうしたら、深刻になっていた八百万の神さまたちが笑顔になり、大盛り上がり。みんなでワイワイ踊ってお祭りさわぎになったのです。 すると、天照大神さまは、みんなが外でワイワイ楽しそうにしているのが気になり、自ら岩戸を開けました。そして、世界に光が戻ったのです。 |
これが、岩戸開きです。
世界に光が戻ったとき、八百万の神さまたちの顔がパッと白く光りました。
この顔(面)が白く光ったことから「面白い」の語源が生まれ、さらに神さまたちが、光が戻ったことに手を伸ばして大喜びした様子から、「楽しい」の語源が生まれたそうです。
こんなふうに「面白い」と「楽しい」は、大ピンチから生まれているんです。
さらに、このときのアメノウズメノミコトや神々が集まって大騒ぎした姿は、いまのお祭りや御神楽という神社の神楽(神楽殿)でおこなわれる神事の起源だとか。
お祭りは、大ピンチから生まれたんですね。
ピンチのときに踊ってお祭りをしたことから、岩戸が開き、光を取り戻した。
ピンチのときは、踊りましょう。
踊ることで、場の空気(エネルギー)が変わります。
場の空気(エネルギー)が変わると、チームの力が変わります。
そして、結果が変わっていきます。
ピンチ=楽しく踊る=光が戻る
なのです。
つまり困難を楽しめたとき、成果は最大となるということです。
あなたはいま、困難やピンチにワクワクできていますか?
大嶋 啓介(おおしま・けいすけ)
株式会社てっぺん代表取締役。日本朝礼協会理事長。人間力大學理事長。1974年1月19日(『いい空気』をつくるために)、三重県桑名市で生まれる。居酒屋から日本を元気にすることを目的に、株式会社てっぺんとNPO法人居酒屋甲子園を設立。てっぺん創業15年で100人以上の経営者を輩出する。2006年には、外食産業にもっとも影響を与えた人に贈られる外食アワードを受賞。著書に、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2019」自己啓発部門賞受賞作『前祝いの法則』(フォレスト出版、ひすいこたろう共著)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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