お金持ち入門
(画像=maxsattana/Shutterstock.com)

(本記事は、土井 英司氏の著書『お金持ち入門 資産1億円を築く教科書』実業之日本社の中から一部を抜粋・編集しています)

「大家さん」になって稼ぐ方法

● 不動産投資が持つ3つの優位性

ここまでは「住む」という観点から不動産購入のポイントについて説明してきました。ここからは「投資」という視点に変えて私(伊藤)が進めます。不動産投資の優位性は大きく3つです。

①高い配当が安定して得られる
②レバレッジを効かせやすい
③参入障壁が高く、いったん入ったら競争がない

1つ目は比較的高水準の家賃収入が安定的に見込めるという意味です。

2つ目のレバレッジですが、不動産投資には、投資額が少ない割に、高い見返りが期待できるという側面があります。

自己資金は物件価格の1割程度あれば問題ありません。

たとえば、1億円の物件でも1,000万円、諸経費を含めても2,000万円前後が手元にあればOKです。仮に家賃収入から管理費その他の経費を差し引いたネット利回りが5%だとすれば500万円が収入になります。自己資金1,000万円に対して50%の利回りになる計算です。

単純に考えれば、5%の利回りが10倍の50%に跳ね上がったということになるわけです。

物件購入に伴う借り入れの利息支払いなどを差し引く必要がありますが、それでもレバレッジの効用で高い見返りが期待できるのは間違いありません。

● 1年勉強すれば、投資家として成功できるジャンル

3つ目の参入障壁について説明しましょう。

実は個人で不動産投資をしっかり勉強している人はさほど多くありません。1年ほどしっかり学習すれば結構簡単にプロになることができます。

ビジネスをやる傍ら、「大家さん」として不動産投資を実践している人だと、それなりに勉強していますが、正直なところ、親から相続した昔からの土地に上モノを建ててしまった地主などは「勉強不足」といったケースが少なくありません。特に地方ではそれが顕著です。

競合相手などいないといっていいぐらいのものです。

● 自分に対する投資で得られる果実が決まる。

投資の勝ち負けで決めるのは結局、手元にあるお金の総額ではなく、どれだけお金を生む能力があるかです。

勉強をしないままいきなり投資しても、いい成果を得るのは難しいでしょう。

焦ってはいけません。お金を注ぎ込む前に学習しましょう。不動産のマーケットについて十分に調べる必要があります。もちろんそれは不動産投資に限ったことではありません。株式や債券でも同様ですが、自分に対する投資が将来、大きな果実をもたらすのです。

お金持ち入門 資産1億円を築く教科書
土井 英司
エリエス・ブック・コンサルティング代表。日本で一番お金の本を読み、プロデュースし、投資を実践する。「アマゾンのカリスマバイヤー」として多くのベストセラーを生む。2004年に独立後は数多くの著者のブランディング、プロデュースを手掛け、『年収200万円からの貯金生活宣言』『投資信託選びでいちばん知りたいこと』などお金の本でのヒットも多い。「フレキシブルに、アグレッシブに」の思考法で、株式で数千万円、不動産で数億円を投資する実践家でもある。

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