不動産投資は株式投資より面白い——。両方の投資をしてみてこう結論づける人は少なくありません。なぜでしょうか。不動産投資と株式投資の特徴を比べた上で、不動産投資の醍醐味について紹介しましょう。
不動産投資の特徴
不動産投資は、「土地」か「建物」もしくはその両方を購入し、インカムゲイン(保有している間に入ってくる収入)やキャピタルゲイン(売却時に入ってくる収入)を狙う投資の方法です。例えばマンション経営のケースでは、インカムゲインとして家賃が毎月入ってくる形で、そのマンションを第三者に売却すればキャピタルゲインを得ることが可能です。
「不動産投資」と一言で言っても一戸建てかマンションか、マンションであれば一棟買いか区分所有か、エリアは都心部か郊外かなどさまざまな選択肢があります。いずれの不動産投資でも共通していることは、購入後の運用は本人自らの意思で行っていくということです。
基本的には不動産管理会社に不動産の管理を委託する形が主流ですが、どのような戦略を立て、どの管理会社を選ぶか、担当者とどう連携していくかなどによって大きく成果が異なります。
株式投資の特徴
株式投資では一般的に上場している企業の株式を購入・売却し、利益をねらいます。配当金などがインカムゲイン、株式の売却によって得られる利益がキャピタルゲインに相当します。証券取引所の取引サイトやスマートフォンアプリで売買手続きが完結します。
株式投資では、今後株価が上がりそうな銘柄を選んで購入します。ただ購入後は投資家本人にできることはほとんどありません。筆頭株主になれるほどその会社の株式を保有する場合は別ですが、基本的にはその会社の株価が上がるか下がるかについては、「座して待つ」しかないのです。
不動産投資ならではの醍醐味
ここまで説明すれば、不動産投資の醍醐味に既に気付いた人もいるかもしれません。不動産投資と株式投資における大きな違いの一つには「投資家本人がどれだけ介入できるか」という点が挙げられます。
不動産投資も株式投資も、購入するまでの立地・物件選びや銘柄選びはもちろん重要ですが、不動産投資の場合は「購入後」も勝負が続きます。株式投資の場合は先ほど説明したように「座して待つ」しかありません。
ではマンション経営の場合、購入後に投資家本人はどのように手腕を発揮できるのでしょうか。
不動産管理会社の選定
マンション経営を始める前後で決めなければいけないのが、不動産管理会社の選定です。不動産投資会社は入居者探しや入居・更新の契約手続きなどを、マンションオーナーに代わって行ってくれます。
・入居者募集
・入金管理
・もしもの滞納時の一時対応
・入居者との連絡
・退去時の精算、修繕
ただ管理会社によって得意・不得意な業務もあり、丁寧さなどの評判も異なります。管理会社はあなたと二人三脚で不動産運用を行うパートナー。慎重に決めたいところです。販売した会社がワンストップで請け負うケースもありますので、本業に集中したい人はお任せできるのも利点です。
担当者と積極的に連携を
管理会社を選んだあとは、管理会社の担当者と積極的に連携するよう心掛けましょう。小まめに連絡を取り合い、その物件が抱えている課題や入居者からのクレームについて最新情報を常に共有することが重要です。
もちろん担当者は委託を受けた業務を代行しますが、「船頭」として方針を決めていくのは不動産投資家本人です。現状の把握に積極的に努めなければ、知らず知らずのうちに空室になる可能性が高まるかもしれません。
「マメさ」がリターンに大きく影響する
このように、投資家本人の介入度が高いのが不動産投資の醍醐味です。手間をかけた分、リターンが大きくなっていく可能性があります。
ただ「手間」と言っても、1日数時間というような長い時間を要するものではありません。むしろ企業勤めの人の方が合っています。かけた時間の長さというより、要は「マメさ」が重要なのです。
ここまでのことを知って、あなたは不動産投資と株式投資、どちらを選びますか?(提供:Dear Reicious Online)
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