コロナウイルスの感染拡大を受けて、仕事の同僚や友人、接待を含めた「飲み会」の機会が激減しています。お酒は自宅でも飲めますが、他愛もないことを話しながら仲間でわいわい楽しめるのが飲み会の醍醐味ですので、それができず寂しい思いをしている人も多いことでしょう。そこで注目されているのが、ZoomやLINE、Skypeなどのツールを使った「オンライン飲み会」です。その実際とライフスタイルへの影響について、考えてみます。
Zoom、LINE、Skype……。あらたに脚光を浴びるITコミュニケーションツール
Zoomとは、オンライン会議、オンラインセミナー、講演会などに使われる電子会議システムの一種です。これを活用して自宅で飲み会を行うのです。ふだんオンライン会議などを利用していない人にとってはハードルが高く感じられるかもしれませんが、会議主であるホスト(飲み会で言うなら幹事といったところでしょうか)になっている仲間から送られてきたURLをクリックし、必要なアプリをダウンロードし、起動するだけで参加できます。
もし自分がホストになる場合はログインが必要になりますが、ZoomのIDを取得することは必須ではなく、GoogleやFacebookのIDを用いてログインすることも可能です。新規ミーティングとして作成し、ツールバーから「招待」を選択。「招待のコピー」とすると、招待のためのURLとメッセージがクリップボードにコピーされるので、それを仲間に送るだけです。個人レベルで使うなら無料版で十分です。ただし、複数人が参加する場合は制限時間40分となっています(1対1なら無制限)。
コミュニケーションツールとしてすっかり定着したLINEを使ってオンライン飲み会をすることも可能です。その場合、スマートフォンやパソコンの画面越しにお互いを映して会話できる「グループビデオ通話」を利用するケースがほとんどです。LINEグループトークや複数人トークがすでにあるなら、トークルームの画面上部にある電話ボタンをタップし、表示されるメニューからビデオ通話をタップ。これだけで即座に始められます。参加者の様子は通話画面に表示され、最大なんと200人の参加が可能です。ただし、画面に一度に表示できる人数には上限があります。途中参加や途中退室、音声だけの参加もできるため、気軽に楽しめます。
オンライン飲み会に特化したサービスも
この流れを受けて、オンライン飲み会に特化したサービスとして、今年の3月に誕生したのが「たくのむ」です。既存のオンライン会議ツールでは、参加者全員がアカウントを作成しないと利用できない、参加者同士のアカウントを交換しないと利用を開始できない、無料版だと利用時間が制限されるなどといった制限がありますが、「たくのむ」はこれを一切なくしたサービスとしています。背景や顔を変えられるデスクトップ用アプリ「Snap Camera」にも対応しており、背景を加工することができるため、自宅が散らかっていても大丈夫。加えて、美肌加工などもできるため、すっぴんで参加できます。
オンライン飲み会のメリット・デメリット
実際にやってみると、遠隔にいることをあまり意識せず、思いのほか楽しめるという声が多く聞こえてきます。ただし、オンライン飲み会はメリットばかりでもありません。お店のように閉店時間があるわけでもなく、終電もないため、切り上げどきが難しいという問題が1つ。また、いまいち乗り気ではない時、通常の飲み会であれば「都合が悪いので」と言うこともできますが、外出自粛の最中では他に予定があるとは考えにくいことから断りにくくなるなど、人によっては余計な気づかいに疲れてしまうかもしれません。
また、飲み会では家族にはオフレコにしている話題が出てしまうこともあります。最初のうちはお互い気をつけていても、お酒が進むにつれて、仲間がうっかり暴露してしまうこともあるかもしれません。これらを防ぐためには、あらかじめ終了時刻を決めておくなど、管理していく必要がありそうです。暴露防止にはヘッドフォンが有効です。自分の声は家族に聞かれるにしても、おそらく最悪の事態は免れることでしょう。
オンライン飲み会は、お店を予約したり、タクシーを呼んで帰宅したりといった手間がかかりません。子どもやペットを紹介したり、自慢のおつまみを画面越しに披露したりなど、オンライン飲み会ならではの楽しみ方もあります。もしかするとコロナウイルス収束以降も、飲み会の新たなスタイルとして定着していくかもしれません。(提供:JPRIME)
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