低金利が続く中、各国中央銀行は日銀のイールドカーブコントロールに注目している。

日銀は国債の買い入れ通じて、日本国債先物の利回りを0に近づけている。利回りと価格は反比例の関係にあるので、買い入れによる価格の上昇は利回りを引き下げる。

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10年国債週足チャート(画像=Investing.com)

超長期国債の価格が上がりすぎた際、日銀は必要に応じてフォワード・ガイダンスを用いる。

黒田東彦総裁は先週の金融政策決定会合後、20年債と30債の利回りが「過度に低下することは望ましくない」との見解を示した。その後、これらの超長期国債利回りは0.01%上昇した。

アナリストは、各国の中央銀行が短期国債の買い入れに集中し、新型コロナウイルスによって長期国債の発行が増えるため、イールドカーブがスティープ化すると見ている。

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ドイツ10年国債週足チャート(画像=Investing.com)

ドイツは異例の財政支出に踏み切っており、ドイツ国債もこれに当てはまるだろう。アナリストは、英国債も今後スティープ化が進むと見ている。

日本における新型ウイルスの景気刺激策は、GDPの40%にも相当する約230兆円となっており、国債で資金調達している。しかし、日銀が10年国債利回りをコントロールしているため、イールドカーブのスティープ化は抑えられている。

負債はどこまで増える?

日銀はイールドカーブコントロールを行っており、流通している日本国債の約半分を保有している。

そして、日本の財政赤字は年間GDPの約250%にも達しており、エコノミストから危惧されている。

しかし、どれ程の負債がどのような状況下で破綻へと向かうのかに関しては、未だ議論がなされている。

日本の国債市場の約9割が国内投資家であり、多くの個人投資家やリスク回避を望む機関投資家が国債を購入している。

欧米では新型ウイルスに対処するために何兆ドルもの支出をしており、赤字は拡大し、イールドカーブはスティープ化するだろう。

そして、日本は債務超過であるにも関わらず、市場が混乱している時の避難先となっている。中国での新型ウイルス第2波の兆しを受け、日本円と日本国債が注目されている。

日本10年国債は22日、利回りが0.005%下落した。また、20年国債利回りも低下してものの、30年国債利回りは堅調に推移した。

日本の国債市場が、世界の国債市場のスタンダードになるのかもしれない。(提供:Investing.comより)

著者:ダレル・デラメイド