マンション投資で人気の高い東京23区は、ミュージアムの宝庫でもあります。中には街のイメージを象徴するような施設もあり、街を知るためには最適な場所です。

そこで、投資したいマンションの実地調査をかねて、ミュージアムを楽しみながら街を散策する「知の旅」に出かけてみてはいかがでしょうか。本記事では、東京23区で散策したいミュージアムを7つ紹介します。

「知の旅」を通してエリアの特徴をつかむ

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(画像=kurosuke/stock.adobe.com)

東京23区は、人口が多く、企業の本社が集中するエリアです。マンション投資の観点では、駅から徒歩10分以内の駅近物件であれば空室リスクが少ないため、最も人気が高いエリアです。

東京23区には大型テーマパークは少ないかわりに、ミュージアムをはじめとする屋内型レジャー施設が多くあります。

東京23区内で投資用マンションを探している人は、投資エリアを絞り込むうえで、ミュージアムの見学を通して街の特徴を知るのも方法のひとつです。

東京23区で散策に適しているミュージアム7選

東京23区にはさまざまなミュージアムがあります。マンション投資の実地調査のついでに、日本文化や歴史など投資とは異なる感性を磨いてみてはいかがでしょうか。

ここでは、中でもおすすめのミュージアムを7つ紹介します。

  1. 日本銀行金融研究所貨幣博物館(中央区日本橋)
  2. 印刷博物館(文京区水道)
  3. 東京都復興記念館(墨田区横網)
  4. 江東区深川江戸資料館(江東区白河)
  5. 葛飾柴又寅さん記念館(葛飾区柴又) 
  6. 世田谷区立郷土資料館(世田谷区世田谷)
  7. 豊島区立トキワ荘マンガミュージアム(豊島区南長崎)

Museum 1 日本銀行金融研究所貨幣博物館(中央区日本橋)

日本橋地区で投資用マンションを探すなら、ぜひ立ち寄りたい施設です。日本橋界隈には東京証券取引所があり山手線を隔てた西側が大手町のため、企業に関わり合いの深い街といえるでしょう。

施設では、日本貨幣の歴史を学べるほか珍しい貨幣などを展示するコーナーがあります。

キャッシュレス決済の利用増加で「貨幣を利用する機会は減っている」という人もいるかもしれません。しかしあえて、貨幣の歴史を学んでみることも風情があるのではないでしょうか。

【マンション投資で着眼すべき点】
日本橋兜町は、証券会社が多いことから「日本のウォール街」と呼ばれています。金融に関連する職業の人が住むにはおすすめのエリアでしょう。

【ミュージアム基本情報】
施設名:日本銀行金融研究所貨幣博物館
住所:東京都中央区日本橋石町1-3-1(日本銀行分館内)
入場料:無料
開館時間:9:30~16:30(最終入場16時)
定時休館日:月曜日(祝休日は開館)、年末年始(12月29日~1月4日)
アクセス:東京メトロ半蔵門線「三越前」駅B1出口から徒歩約1分、東京メトロ銀座線「三越前」駅A5出口から徒歩約2分
HP:https://www.imes.boj.or.jp/cm/

Museum 2 印刷博物館(文京区水道)

凸版印刷が運営する博物館です。昔のポスターやチラシ、書籍から最近の印刷物までを展示しています。本が好きな人には興味深い施設かもしれません。

印刷がもたらした社会的かつ文化的な影響など、印刷文化学を学ぶことができます。大人のための活版ワークショップが開催(2019年)されており、コースターやしおりなど季節ごとに異なる印刷物を作成することも可能です。

【マンション投資で着眼すべき点】
文京区界隈は、水道橋やお茶の水も近く大学が多いことが特徴です。学生向けのワンルームマンションなどは需要が多いかもしれません。

【基本情報】
施設名:印刷博物館 住所:東京都文京区水道1-3-3トッパン小石川ビル
入場料:一般300円、学生200円、中高生100円、小学生以下無料 開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
定時休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間
アクセス:
[電車] 東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅4番出口から徒歩約8分、東京メトロ丸ノ内線、南北線「後楽園」駅1番出口から徒歩約10分
[バス] 都営バス(上69)(飯64)「大曲」「東五軒町」停留所下車後徒歩約3分
HP:https://www.printing-museum.org/(※2020年10月上旬から中旬のリニューアルオープンまで臨時休館)

Museum 3 東京都復興記念館(墨田区横網)

1923年の関東大震災の惨禍を永く後世に伝えるための施設です。1931年に震災記念堂(現東京都慰霊堂)の付帯施設として建てられました。

1階には遺品や被災物、絵画、写真、図表など2階には被災した日用品や焼夷弾などの資料が展示されています。震災当時の実物が展示されているためさまざまな思いを巡らすことができるでしょう。

【マンション投資で着眼すべき点】
江戸東京博物館があり、相撲部屋も点在するなど周辺は江戸の匂いを感じる街です。隅田川界隈は下町も多く点在しますが、近年は東京スカイツリーの開業で若者にも人気のエリアに変貌しています。ワンルームマンションの需要も期待できるエリアです。

【基本情報】
施設名:東京都復興記念館 住所:東京都墨田区横網2-3-25
入場料:無料 開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
定時休館日:月曜日(祝日の場合は翌日に休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
アクセス:JR総武本線「両国」駅西口から徒歩約10分、都営地下鉄大江戸線「両国」駅A1出口から徒歩約2分
HP:https://tokyoireikyoukai.or.jp/museum/history.html

Museum 4 江東区深川江戸資料館(江東区白河)

天保年間(1830〜1844年)の深川佐賀町の町並みを実物大で再現した施設です。実際に店や長屋に上がって生活用具に触れられるライブ感が魅力で、館内には小劇場もあります。

近隣には清澄庭園や相撲部屋があり、江戸にちなんだ風情を感じられるでしょう。三館共通入館券(500円)を購入すれば、他に「中川船番所資料館」「芭蕉記念館」にも入館することができるため、江東区内を散策するのにはうってつけです。

【マンション投資で着眼すべき点】
ベイエリアでもある江東区は、川や倉庫街の多いエリアです。清澄白河駅周辺は近年では倉庫街からアートの街に変貌し、おしゃれなカフェ激戦区になっています。昔ながらの住民に加え、若者の流入も期待できることから、今後伸びるエリアといわれています。

【基本情報】
施設名:江東区深川江戸資料館
住所:東京都江東区白河1-3-28
入場料:大人400円、小・中学生50円 開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30) ※小劇場・レクホール:9:00~22:00
定時休館日:第2・4月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~1月3日
アクセス:
[電車] 都営地下鉄大江戸線、東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅A3出口から徒歩約3分
[バス] 都営バス(門33)「清澄庭園前」停留所下車後徒歩約3分、都営バス(秋26)「清澄白河駅前」下車後徒歩約4分
HP:https://www.kcf.or.jp/fukagawa/

Museum 5 葛飾柴又寅さん記念館(葛飾区柴又)

2019年4月にリニューアルオープンした人気施設で、併設されている「山田洋次ミュージアム」も魅力的です。寅さんの生みの親である山田洋次監督の業績を、さまざまな資料の展示を通して知ることができます。

共通チケットで両施設を見学できるのもうれしいポイントです。

【マンション投資で着眼すべき点】
公益社団法人 特別区協議会の資料によると2019年1月1日時点で葛飾区は1世帯あたりの人員が23区中3位でした。大家族志向の土地柄のため、ファミリーマンションの需要が期待できそうです。

【基本情報】
施設名:葛飾柴又寅さん記念館 住所:東京都葛飾区柴又6-22-19
入場料:一般500円、児童・生徒300円、シルバー400円(京成線駅で割引価格の前売り券購入可)
開館時間:9:00~17:00
定時休館日:第3火曜日(祝日の場合は翌営業日が休館) アクセス:京成電鉄金町線「柴又」駅から徒歩約8分、北総鉄道「新柴又」駅から徒歩約12分
HP:http://www.katsushika-kanko.com/tora/

Museum 6 世田谷区立郷土資料館(世田谷区世田谷)

区全体を知りたいなら、各区の郷土資料館を訪れるのもよいでしょう。一例として世田谷区立郷土資料館では、世田谷区に関する区内外の歴史・民族資料を展示しています。

重要文化財に指定されている、世田谷代官屋敷の敷地内にあります。

【マンション投資で着眼すべき点】
世田谷区といえば、高級住宅街のイメージが強いでしょう。公園が多く周辺環境もよいことから、ファミリー向けのマンション投資に適したエリアといえます。

【基本情報】
施設名:世田谷区立郷資料館
住所:東京都世田谷区世田谷1-29-18
入場料:無料
開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
定時休館日:月曜日(祝日の場合は月曜日、火曜日とも休館)、12月29日~1月3日
アクセス:東急世田谷線「上町」駅から徒歩約5分
HP:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/bunka/004/001/002/index.html

Museum 7 豊島区立トキワ荘マンガミュージアム

豊島区では注目のミュージアム「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」がオープン予定です。昭和20~30年代に手塚治虫や藤子不二雄、石ノ森章太郎などの有名漫画家が入居していた伝説のアパートを忠実に再現した施設です。

マンガファンには夢のような施設ですが、入場料無料なところも魅力。2020年3月にオープン予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でオープンが延期になっています(2020年6月時点)。

ファンとしては1日でも早いオープンを期待したいところでしょう。豊島区椎名町は、トキワ荘があった街として全国的に知られるようになったエリアです。

今回のオープンで漫画家志望の青年男女が移り住んでくる可能性もあるでしょう。

【マンション投資で着眼すべき点】
椎名町は、西武線を利用して池袋まで1駅というアクセスのよさが魅力です。近隣の池袋、目白、江古田に通う学生も多く住んでいます。ミュージアムのオープンでさらに訪れる人の増加が予想されることから、今後有望なエリアといえるでしょう。

【基本情報】
施設名:豊島区立トキワ荘マンガミュージアム 住所:東京都豊島区南長崎3-9-22(南長崎花咲公園内)
入場料:無料(企画展は有料の場合もあり) 開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30) 定時休館日:月曜日(祝日の場合は翌営業日)、年末年始
アクセス:都営地下鉄大江戸線「落合南長崎」駅A2出口から徒歩約5分、西武池袋線「東長崎」駅南口から徒歩約10分、西武池袋線「椎名町」駅南口から徒歩約15分
HP:https://tokiwasomm.jp/

実地調査はマンションだけでなく近隣の施設も散策してみよう

近隣施設の有無や状況を踏まえると、「ワンルーム物件の需要が高くなるだろう」とイメージすることもできます。マンション投資にとって実地調査は非常に重要です。

しかし入居者にとっては、近隣にどんな施設があるのかも入居するきっかけになる可能性があります。そのため実地調査の際は近隣施設や今回紹介したようなミュージアム探訪をかねることで、より一層その街の特徴や歴史なども知ることができるでしょう。

※この記事は2020年6月1日現在の情報をもとに構成しています。新型コロナウイルスの影響で休館している場合もあるため、公式HPなどで確認しておきましょう。(提供:Incomepress


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