まもなく夏本番がやってきます。厳しい暑さが続き、夏バテ気味になっていないでしょうか。そんな過酷な時期は、涼しげな水辺に惹かれます。透明度の高い海や川の水色を含む青系の色には、副交感神経を優位にし、精神を鎮める効果があるといわれています。美しい水辺には、涼やかなだけでなく、心身の疲れを癒してくれる作用があるようです。

下地島
(画像=w aoki/stock.adobe.com)

そこで、眺めるだけで夏の暑さを吹き飛ぶような水辺におけるスポットを3つ紹介しましょう。

岩手県の「龍泉洞」-世界屈指の透明度を誇るドラゴンブルーの地底湖

龍泉洞
(画像=PIXTA)

岩手県にある龍泉洞は、山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞と並ぶ日本三大鍾乳洞の1つとされています。その龍泉洞中は確認できているところだけで総延長4,088メートルもあり、公開されているのはそのうちの700メートルほどです。

入り口から洞内を進んでいくと、「ドラゴンブルー」(濃い青)と称される世界屈指の透明度を誇る地底湖が現れます。現在は、発見されている8つの地底湖のうち3つを公開しています。

目の覚めるようなドラゴンブルーの地底湖は、最も深いところで水深100メートルほどに達します。雨の降らない時期は透過性が増し、どこが水面かわからないほどの透明度になるそうです。吸い込まれそうなほどに澄みきった、深い地底湖をじっくりと覗いてみましょう。悠久の時をかけて自然が生み出した神秘的な空間を堪能できます。

いまだ開拓中で全貌が明らかにされていない地底湖は、神秘の宝庫といえるでしょう。

クリスタルブルーの遠浅の海と桟橋がまるで絵画のよう-宮古列島の下地島

下地島
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沖縄県宮古列島の1つである下地島は、宮古島の北西に位置する小さな島です。宮古島からは伊良部大橋を経由していくことができます。下地島は、島の大部分が空港の土地で、南北に長い島の形に添うように滑走路が作られています。その滑走路の延長線にあたる海には、誘導灯としての役割をもつ桟橋が設置されています。

まぶしいほどのクリスタルブルーの海上にまっすぐに伸びる桟橋が美しく、日常を忘れてしまいそうなほどの景色です。タイミングがよければ、発着する飛行機を近距離で眺められる迫力のスポットでもあります。

また、下地島には国の天然記念物に指定された「通り池」という、水中で海がつながる上級ダイバーの聖地とされる池があります。また、手つかずの自然に囲まれた「中の島ビーチ」は、透明度が高く100種類以上の熱帯魚を見ることができます。

沖縄の中でも美しい海と評判の下地島は、このように自然を堪能できるスポットが点在しており、透き通る海に囲まれた風景に心を奪われます。

日本最後の清流、四国「四万十川」は沈下橋とマッチングが美しい

四万十川
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四国を流れる四万十川は、全長196キロメートルで、大小合わせると47の沈下橋がかかります。上流と下流で透明度がほとんど変わらない四万十川とそこにかかる沈下橋の風景は、どこを切り取っても絵になり、人の心を癒します。沈下橋はその名の通り、川の増水時に水中に沈み込む設計になっています。

橋脚の高さが一般の橋よりもかなり低くなっていることも特徴です。昔から台風が通過する豪雨地帯であった四万十川流域では、橋の上から川の水の様子を監視し、異変にいち早く気づくことがとても大切なのです。

また、橋が沈んだ時の水の抵抗を減らし、破損を防ぐために欄干がありません。欄干がないことにより、橋を渡るときの視界がとてもよくなっています。

潜ったときに10メートル先の魚を目視できるほどと言われる四万十川の水の透明度。さらに、穏やかな流れに映り込む雄大な山々の姿は、ここでしか味わえません。橋からの視界が開けることで、この景色を自分だけのものにできるのです。

いざ、誘われし涼の水辺へ

水辺の涼やかな景色を3つ紹介しました。神秘の宝庫である地底湖、まぶしく輝く海辺、清流と橋との見事な調和、どれもこの場所でしか味わえないような素晴らしい体験ができることでしょう。

美しい水の流れと共に疲れた心と身体を優しく洗い流してくれそうですね。涼を求めに、水辺のスポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。(提供:JPRIME


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