昨日東京は休場でしたが、中国の上海/深セン株のCSI300は+0.4%上昇、香港株は-0.6%マイナスでした。オーストラリア株は+1.75%アップ、ニュージーランドも0.3%上昇して引けています。中国の7月消費者物価指数CPIは年率で2.6%上昇しています。
ユーロ圏はドイツDaxはわずかに上昇、フランスCACは0.4%の上昇、英国FTSEは0.3%の上昇、スペインのみ1.5%の上昇となりました。スイスは若干の上昇で終わりました。米株価はダウが1.3%プラス、S&P500は0.3%プラスでしたが、ナスダックは0.4%ダウンとまちまちで引けています。またカナダは0.4%の上昇で終了しています。
トランプ大統領はテンセントのWeChatとByteDanceのTikTokの45日後から使用禁止とする大統領令に署名しました。また金曜日はキャリーラム香港行政長官を含む11名の中国高官の米国資産を凍結、米国への渡航禁止などを決定しました。米国の対中制裁が先鋭化していることでドルが買われ、ドルインデックスは金曜日の反騰に続き、昨日は0.2%上昇して引けています。それを受けてユーロ、オセアニア通貨が続落しましたが、ポンドのみ明日発表されるGDPを意識しているためなのか上昇して引けています。EURGBPは急落しています。
直近の週末に発表されたCOTレポートではユーロのロングポジションがさらに積みあがっていることが判明しました。先々週の157,600枚のロングから先週(4日火曜日引け値ベース)は180,600枚とこれまでで最大のネットロングポジションとなり、ユーロの重しになっている模様です。 ドルインデックスは先週末からの反騰でトレンド反転となるかどうか?8/3の高値93.99を越らられるかどうかが焦点です。
金、銀はドルがさらに上昇したことでそれぞれ-0.6%、-1.5%の下落となりました。VIX指数(恐怖指数)は株価の上昇を受けて22.1と続落して、コロナ以降の最安値を更新しています。10年米国債利回りはいっきに0.58%まで続伸しています。
原油は1.6%アップして引けています。週末に発表されたベーカーヒューズ社のオイルリグカウントは176と15年ぶりの低い数になってきています。シェールオイルカンパニーの採算が極端に悪くなった証拠です。結果、供給が下がっているので、原油価格は下支えされると思われます。さらにアラムコのChief Executiveが石油需要はアジアでリバウンドすると言及、イラクが生産量調整で40万b/dの減産を行うと伝えられています。
トランプ大統領は8日、失業保険給付の上乗せ週600ドルから400ドルに減額して延長、一部を対象とした給与税の一時免除、家賃未払いに伴う立ち退き猶予の延長、学生ローン返済の減免措置に関する4つの大統領令に署名したようです。コロナ追加対策で議会は合意に達すると思います。
本日は金曜日と昨日の米国の上昇を受けて、1.7%の上昇で前場を終えています。上海/深セン株のCSI300は+0.8%上昇、香港株は+2.1%上昇しています。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝