一昨日は終盤で米国株が下げて終了となったので、日経は安く始まりましたが、米国議会での追加経済対策結果期待で0.4%プラスで終了しました。出遅れていたTopixは1.2%の上昇。上海/深セン株のCSI300は0.7%下落しましたが、香港株は昨日に続き1.4%プラスで引けました。オーストラリア株は+1.0%アップ、ニュージーランドは再ロックダウンが嫌気されて1.3%下がって引けています。

一方、欧州時間では株価は連日の大幅上昇でした。特に英国FTSEが2.0%プラス、ドイツは0.8%、フランスは0.9%、スペインは0.4%でした。スイスは1.2%の上昇でした。米国も米国議会での追加経済対策が行きづまりを見せているにもかかわらずダウは1.0%プラスで、S&P500は1.4%プラス、ナスダックは2.0%プラスとなりました。またカナダ0.4%のプラスで終了しています。金価格の下げが嫌気されているといわれています。

昨日は貴金属は下げどまっています。金は1,931ドルで引けています。先週末からの下げの出来高も大きく、長期的なダウントレンドに入ったと考えられます。銀も同様です。VIX指数(恐怖指数)は一昨日は20.3まで下がっていましたが、昨日は22.3で引けています。今後も下値をトライするでしょう。米国の10年金利は0.692%まで急騰しています。米国10年債が売られたためです。

昨日のドルインデックスはテクニカルに重要な8/3の高値93.99をトライしましたが、93.91で抑えられ反落気味で引けています。引け値は93.42でした。ドル円はリスクオンも手伝って107.01円まで上昇しました。ドルインデックスの高値からの下落でドルストは総じて上昇しています。今後の焦点はドルインデックスが8/3の高値93.99を超えられるかどうか?超えれば、中期的にドルが強くなる可能性が出てきそうです。そしてドルストの中期的な下げになると思われます。それが起こらなければドル円の下げ、ドルストは上昇することになるでしょう。

今朝がたは日経平均は大幅アップ、6/8の高値を超えています。今年1月の24,116円をいずれトライするものと思われます。貴金属マーケットと米国債マーケットから出た資金は株に流れるでしょうか?米国債利回りは上がっていますので、そろそろGPIFの出番でしょうか?GPIFは外債のシェアが埋め切れていません。彼らが動くとドル円が急騰する可能性はあります。(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝