三井住友銀行でローンを借りたいと考えていませんか。ローンは借りた分だけでなく、利息も一緒に払わなければいけないので、金利システムを覚えておくと役に立ちます。ローンの形式によって金利も異なるので注意が必要です。
今回は初めて三井住友銀行のローンを考えている人のために、形式別の金利体系を紹介します。利息を安く済ませる方法にも触れるので、正しい利用方法が分かるでしょう。
この記事で紹介する金利はすべて2020年8月時点のものです。
三井住友銀行はローン形式により金利が異なる
三井住友銀行にはさまざまなタイプのローンがあり、それぞれ金利が異なるのが特徴です。借入限度額によっても金利が変わるのでチェックしておきましょう。
・カードローンは限度額によって金利が変わる
お金を借りるサービスとして一般的なカードローンは、契約時に借りられる限度額によって金利が変わります。金利は1年当たりで決まりますが、限度額が大きいほど小さくなり、少ない利息で済ませることができます。
住宅や教育系のローンとは違い、カードローンは使い道を指定していないので、使い方による金利の変化に左右される心配もありません。
・利息の計算方法を知ろう
返済計画をスムーズに進めるためには、利息の計算方法をマスターしましょう。
利息は「借りているお金×利率÷365×借りている日数」で決まります。例えば限度額200万円のうち180万円を借りていて、年12%の金利で270日間利用する場合、利息は15万9780円です。
多くの金融機関では、返済シミュレーションで利息を含む返済額が分かるので、使ってみましょう。
三井住友銀行カードローン
三井住友銀行では、カードローンを利用できます。事情を問わずお金が足りなくなったときに借りられるほか、限度額以内で複数回に分けての借り入れなど柔軟に対応できます。
・限度額以内なら何度も借り入れられる
カードローンのポイントは、限度額を超えなければ何度でも借りられることです。例えば限度額が300万円と決まったら、最初に100万円、後から40万円という形で借りられます。限度額いっぱいまで借りる必要もなく、事情に合わせて自由に扱えるのが特徴です。
ローンの中でもいちばんスタンダードな形式で、お金の使い方さえ間違えなければ返済計画を組みやすいでしょう。
・カードローンの金利体系
カードローンの金利は限度額により異なり、以下の表のようになります。
限度額 | 金利(1年当たり) |
~100万円 | 12.0%~14.5% |
~200万円 | 10.0%~12.0% |
~300万円 | 8.0%~10.0% |
~400万円 | 7.0%~8.0% |
~500万円 | 6.0%~7.0% |
~600万円 | 5.0%~6.0% |
~700万円 | 4.5%~5.0% |
~800万円 | 1.5%~4.5% |
限度額が高くなるほど金利も低くなる仕組みです。同じ100万円以内の限度額を見ると、アイフルやレイクALSAのような消費者金融と比べて上限金利が低いことが特徴です。三井住友銀行はカードローンにおいて、利息を抑えやすいと言えるでしょう。
住宅・住み替えローン
家を買うのに必要なお金をカバーするためのローンです。自宅を買うだけでなく、住み替えの手続きにかかるお金も対象となります。
・住宅購入資金のためにローンを組む
三井住友銀行では住宅ローンも扱っています。購入資金のために長期のローンを組む利用法が一般的ですが、他社の住宅ローンからの借り換えも受け入れるなど、柔軟なサービス内容が特徴です。
ライフプランに合わせて固定金利や変動金利の時期を組み合わせたり、疾病保障により病気の診断を受けたらローン残高が0円になったりするなど、さまざまなポイントがあります。
・Web申し込みやリフォーム口などさまざまなルート
三井住友銀行の住宅ローンはインターネットからも申し込めます。審査結果は電話やメールで受け取れるので、自宅で手続きが完結します。
諸費用・リフォーム口もあり、購入とともにリフォームが必要になったときの改装費用などもローンにできます。住宅ローンとは別物ですが、家を買うための本来のローンとセットで申し込めます
・住宅・住み替えローンの金利体系
三井住友銀行の住宅系ローンの金利は以下のとおりです。ただし金利プランやキャンペーンなどにより、水準を下回った状態でお金を借りられることもあります。データは2020年8月時点のものになっています。
金利形式 | プラン | 金利(1年当たり) |
超長期固定金利型 | 10年超~15年以内 | 1.78% |
15年超~20年以内 | 1.78% | |
20年超~35年以内 | 1.78% | |
固定金利特約型 | 2年 | 2.80% |
3年 | 3.00% | |
5年 | 3.10% | |
10年 | 3.30% |
リフォームローン
三井住友銀行では、本格的なリフォームをしたい人のために専用ローンを展開しています。
・住んでいる家の増改築に利用
憧れのシステムキッチンや高齢の家族のためのバリアフリー化など、リフォームを考える人もいるでしょう。リフォームローンを使えば、まとまったお金がかかることへの抵抗感を軽くできるかもしれません。
リフォームローンは、借入限度額が低いデメリットはありますが、住宅を買うときよりも審査基準は厳しくありません。収入と支出のバランスに配慮すれば、短い期間で返済を終えられるでしょう。
・リフォームローンの金利体系
リフォームローンは変動金利型で、年率4.975%です。自宅の床をリフォームするときも金利は影響を受けません。カードローンにある限度額や、住宅ローンにあるプランに応じた金利の変化がないのも特徴です。お金の状況に合わせて返しやすくする工夫が大切でしょう。
つなぎローン
つなぎローンとは、住宅が出来上がるまでの関連費用を対象としたローンです。住宅ローンの融資額は大きくなりがちなので、借りられるまで時間がかかります。住宅ローン融資より前の時期に納めなければならないお金を賄うためにつなぎローンがあるというイメージです。
・新築住宅を購入するときに完成までの必要資金を融資
つなぎローンは、三井住友銀行で住宅ローンの融資を受けられるまでの間、土地代や家の建設工事にかかる金額など、必要なお金を期限までに納めるためのローンです。
必要な支払がないと住宅の購入を取り消されることもあるため、新しい家に住めるまでの期間をつなぐためのローンと考えてください。
家の完成まではさまざまなお金がかかるため、住宅購入費以外のコストが自己資金では足りないと思ったら申し込むとよいでしょう。
・つなぎローンの金利体系
つなぎローンの金利は年2.475%です。リフォームローンよりも低く、金利も固定型なので扱いやすいでしょう。
住宅購入ローンの変動金利と同クラスですが、つなぎローンの利息は金利の変化で増えません。返済計画を立てやすいタイプになっています。
フリーローン
フリーローンは、使い道が自由なローンです。担保の有無で金利や条件が変わることにも注目しましょう。
・さまざまな使い道に有効だが借り入れは一度だけ
フリーローンは経済事情に合わせて使い道を自由に決められます。ただし用途を証明する書類が必要なことや、事業用には使えないなどの制約に気をつけましょう。決まった金額を一括で借り入れるので、カードローンのような追加の借り入れはできません。
有担保型と無担保型があり、担保の対象は借りる人が所有している不動産です。
・フリーローンの金利体系
フリーローンの金利システムは変動型で、担保の有無により変わります。
形式 | 金利(1年当たり) |
有担保型・保証料外枠方式 | 2.775% |
有担保型・保証料内枠方式 | 2.975% |
無担保型 | 5.975% |
マイカーローン
自動車やバイクなど、愛車を買うためのローンです。直接の購入代金に限らず修理や車検など、車関係の費用の多くが対象になります。
・自動車のために使うお金のローン
マイカーの購入にはまとまった資金が必要なため、ローンを組む人が多いでしょう。中古の小型車でも100万円以上かかるケースが多く、一括では払えないイメージです。
三井住友銀行ではマイカーの購入費用に限らず、運転免許を取るための学費や、車検、修理のためにもローンが組めます。ドライブレコーダーやエアロなど部品の購入費用も対象なので、自由な内容で申し込みやすいでしょう。
・マイカーローンの金利体系
マイカーローンの金利は年4.475%です。変動金利なので知らないうちに必要な利息額が上下していることもあるので、定期的に情報をチェックしましょう。
教育ローン
教育ローンは子どもの塾代や学費はもちろん、大人がライフプラン実現に向けて学校に通う費用をカバーするためにも使えます。
・自身や子どもの学費に使う
教育ローンは学費を対象にしており、子どもや自身が学校などの教育機関に通う費用をカバーできます。他社の教育ローンを三井住友銀行に借り換えられることもポイントです。
すでに学費を払い始めてからでも、初めての納付日から2ヵ月以内なら申し込めます。教育にまとまった投資が必要で自己資金が少ないと感じたら、教育ローンの相談をしてみましょう。有担保型と無担保型があり、所有不動産に抵当権が設定できます。
・教育ローンの金利体系
教育ローンは変動金利型で、担保の有無により条件が変わります。担保があるほうが利息を安く済ませられるでしょう。
形式 | 金利(1年当たり) |
有担保型 | 2.975% | 無担保型 | 3.475% |
フラット35
フラット35とは、従来とは違った形式の住宅ローンで、固定金利で返済計画を立てやすいのが特徴です。
・長期固定金利型の住宅ローン
フラット35は長期固定金利型の住宅ローンです。通常では必要な保証料や繰上返済にかかる手数料もかかりません。
ただしリフォームにかかるお金は対象外で、火災保険に入る義務などの条件があります。実際の購入金額のうちフラット35で借りたお金が何%かを意味する融資率によって金利が変わるなどのルールにも注意しましょう。
・フラット35の金利体系
フラット35の金利は固定型ですが、融資率や契約期間によって条件が違います。
契約内容 | 金利(1年当たり) |
15年以上~20年以内、融資率90%以下 | 1.990% | 15年以上~20年以内、融資率90%超 | 2.250% | 21年以上35年以内、融資率90%以下 | 2.060% | 21年以上35年以内、融資率90%超 | 2.320% |
以上に加え、新機構の団体信用生命保険をともなうフラット35プランに加入していた場合、以下のように利率がアップします。
団信形式 | 金利の追加分(1年当たり) |
新機構団信(デュエット(夫婦連生団信)) | +0.18% | 新3大疾病付機構団信 | +0.24% |
三井住友銀行のローンで利息を下げる方法は?
三井住友銀行でローンを利用するとき、利息に苦労しないためになるべく安く済ませたいと考える人もいるでしょう。返済実績やゴールドローンなどの利用により、低金利で利用できる可能性があります。
・返済実績で利息が下がる可能性
期限を守りながら、借りたお金を返し終われば、次のローンは低金利で利用できる可能性があります。良好な返済実績があれば、三井住友銀行でも金融面の信用度がアップするからです。
初めての借り入れでは、金融機関が定めた上限の金利で借りることになりやすく、慎重な返済計画が必要でしょう。しかしお金の管理を徹底して、期限を守り続けることで、次のローンを組むときは安い利息で済ませられるかもしれません。
・ゴールドローンで低金利取引も可能
三井住友銀行には、ゴールドローンがあります。年会費無料なうえ、年3.5%~15.0%という金利条件でお金を借りられます。
最大金利が15.0%と、通常時に100万円以内を限度額としたときの最大値である14.5%よりわずかに高いのが気になる人もいるでしょう。しかし返済をスムーズに進めれば、翌年度の金利を0.3%から最大1.2%引き下げることができます。
また全国のATMで利用できるなど、上位クラスのカードローンながら使い勝手に優れた印象です。
まとめ
三井住友銀行にはさまざまなタイプのローンがあります。カードローンに限らず、ライフプランに合わせて住宅や教育、マイカーなどジャンル指定のローンにも注目しましょう。金利は利率だけでなく、変動か固定かもチェックし、丁寧な返済計画を立てることが重要です。
自己資金だけでは費用が足りないときは、三井住友銀行にローンの相談をしてみるとよいでしょう。