今回は、パートナーズファンディングを立ち上げられた株式会社パートナーズの吉村拓氏に、クラウドファンディング参入のきっかけや、今後の展望についてお話を伺いました。

株式会社パートナーズ,吉村 拓
(画像=Fintenna)

目次

  1. 株式会社パートナーズ創業に込めた想い・経緯について教えてください
  2. なぜ資産形成・運用に着目されたのでしょう?
  3. 今回クラウドファンディング事業へ参入したきっかけを教えてください
  4. クラウドファンディングの次は投資用物件へのステップアップを考えられていますか?
  5. パートナーズファンディングの強みはどこにあるのでしょう?
  6. これから投資を始められる方へメッセージをお願いします

株式会社パートナーズ創業に込めた想い・経緯について教えてください

昔から自分で起業したいと考えていました。新卒から投資用不動産の業界で働いていて、実績、経験、資金も作りましたが、何か突き動かされるほどのきっかけがありませんでした。

その矢先、2011年の3月に東日本大震災が起き、当時の私は現地のボランティアに向かいました。そこで目にしたのは瓦礫(がれき)の山と、家もそして家族も失った被災者の姿でした。その光景が頭から離れず、自分にもこの世の中に対し何か支援できることはないのかと考えた結果、最も得意としている投資不動産を用いて、資産形成・運用を支援することで、日本に活力を取り戻すことができるのではないかという想いを抱き、それを実現させる場として、株式会社パートナーズを創業するに至りました。

なぜ資産形成・運用に着目されたのでしょう?

自分が得意としていることを武器にしたというのと、今の日本で最も問題になっているのは、深刻な少子高齢化により年金だけでは老後に生活していけず、多くの方が将来への金銭的精神的不安を抱えたまま生活を送っているということだと考えています。国債も増え続ける一方で、円の価値に対しての不信感、いつか破綻するのではないか?自分たちが引退する時に保証はあるのか?常にボンヤリとした不安を抱えている方が多いです。

しかしながら、日本では個人金融資産1800兆円もある中で、そのほとんどの資産が、銀行やタンス預金の配分が多く、貯蓄することには慣れていても、資産を運用し活用するということには慣れていません。つまり、投資に対するリテラシーが低いということです。それは、諸外国と異なり投資という概念を義務教育で一切教えられず、大人になってから自主的に独学で学ばなければならないからです。

そのような状況で、ニュースや新聞では投資による失敗や不動産会社の不正など、ネガティブな情報ばかりが溢れ、多くの方が「投資はリスクがあり危ない。不動産投資は怖い」というマイナスの先入観が先行してしまっていると感じています。

私は元々母が株式や投資用不動産を持っていたことから、資産運用・投資に対する正しい知識や観点を潜在的に養うことができていました。自身が投資する際にもそこまで躊躇することなく行動に移すことが出来るので、その意味では非常に恵まれていました。

私が業界に入社した2000年前半の不動産業界はブラックボックスな部分も多く、投資家のためにならないことをする事業者が多数いたのも事実です。

投資用不動産取引をクリーンで透明性のあるものに変えることで、資産運用をより身近なものにすることができれば、老後の資産形成に不安を抱え、世代を問わず活力が低下したこの日本を元気にすることができる。そう確信しました。

昨今のコロナの影響や働き方改革で、本業の給与以外の所得を増やす「副業」という考え方は浸透してきましたが、1日は24時間しかないので、本業をないがしろにせず自分が実際に働く副業には限界がありますよね。そうなると「資産運用:投資」というのがもう1つの実入りを増やす選択肢になってくるのですが、不労働所得として家賃収入を得る不動産は本当にお勧めです。

(なぜ数ある投資の中でも「今」不動産がお勧めできるかについては、ぜひ一度我々のセミナーへおこしください)

今回クラウドファンディング事業へ参入したきっかけを教えてください

おかげ様で投資用不動産事業は大成功し、多くのお客様からご支持をいただいておりますが、投資用不動産は安くても数千万円の資金が必要となり、居住用住宅と異なり銀行のローン審査も厳しく、誰もが気軽に参入できる状態とはお世辞にも言える状態ではありません。実際にセミナーにお越しくださった方の中で100人がご希望されても、金融機関のローン審査が通るのは60人いるかいないかというのが現実です。(※金融機関の判断になりますがご勤務先や勤続年数、ご年収など総合判断になります)

せっかく資産運用をしたいと考えてくださっているのに「ローンが通らないのでできません」として関係が終わってしまうのでは、企業としてあるべきサービスが提供できていないということです。また、仮に今ローンが通らなくても、頑張って働いて3年後には投資用マンションを複数持てるくらいの年収を得る方もいらっしゃいますし、大手企業に転職しただけで審査が通ったなどということも実際あります。

そこで、今はまだ現物投資はできない方や、いきなり大きな金額で試すのは気が引けるという方のために、よりライトに・気軽に投資の良さを体験してもらえるサービスの入り口として、「一口1万円から始められる、パートナーズクラウドファンディング」を立ち上げました。これなら、まずは練習でちょっとやってみたいという方でも気軽にできますよね。クラウドファンディングを通じて、多くの方に不動産投資を体験してもらうことで「不動産投資は危ない・怖い」という業界に対するネガティブな印象を変えてもらいたいとも思っています。

クラウドファンディングの次は投資用物件へのステップアップを考えられていますか?

クラウドファンディングで1万円でも出資をしていただければ、重要事項説明や物件概要など不動産契約がどのようなものかを知ることができますし、利回りや配当といった、投資に必要不可欠な用語に対する知識も自ずと身につきます。

私は、クラウドファンディングを「投資の学校」として位置付けています。

投資に対する様々な情報を提供し、お客様に実際に体験しながら学んでいただき、投資に対する基礎知識や心構えを身につけるきっかけとなって欲しいと考えています。

そして、できれば次は現物不動産を検討していただきたいですが、仮にそれが株式でも仮想通貨でも、日本人の投資に対する考え方が変われば、普段のビジネスでの決断の速さやリスクとの向き合い方など含めて、日本は確実に元気な国になると私は信じています。

パートナーズファンディングの強みはどこにあるのでしょう?

利回り8%のファンドを4連続で提供できているのはパートナーズファンディングだけだと認識しています。

我々は創業以来、不動産投資にお悩みのお客様に対しての売却コンサルティングを主力業務としているため、全てのお取引が川上のお客様になります。他不動産会社とは異なり、介在する業者を間にいれて余分なマージンが発生することがないため、中間マージンをカットし、適性価格で皆さまに物件を提供することができます。その売却コンサルティングによる圧倒的な仕入れ力と、数多くの取引・運用経験が、8%という高い利回りを実現させています。数値での比較をして頂ければわかると想いますがこれは他社が真似しようとしてもできません。

株式会社パートナーズ,吉村 拓
(画像=Fintenna)

これから投資を始められる方へメッセージをお願いします

昨今のコロナによる未曾有の危機から、将来に関する不安を肌で感じている方は多いと思います。助成金や10万円の給付金などは全て国債(借金)でまかなわれ、収束する見通しも経たない中、さらにその借金が増えていくものと想定されます。国債の価値が下落した場合、インフレが起きる可能性が高まってきますが、不動産は実物資産のためインフレ対策として非常に有効な投資方法になります。然しながら、ご利用いただけているのは未だ一部の限られた方のみというのが実情です。

数千万円の投資をいきなり行うのは知識や投資の価値観がしっかりしていないと、ハードルが高くリスクを必要以上に感じると想います。不動産投資に限らず、投資にはリスクがあります。株式投資やREITでもリスクは100%あります。勿論我々が極力リスクの低い物件や取引を全面的に支援しますが、それでもまったくゼロになることはありません。リスクをゼロにしたいという方には、弊社では投資はお勧めしません。

死ぬ時が一番お金持ち。そしてそこには多額の相続税がかかる。と言うのが現在の日本人の特性です

何もしない方がリスクの時代にリスクを恐れることではなく、自分の中でリスクと引換に得られるメリットを正しく思考し、天秤に掛けることができるようになる知識です。まず投資の仕組みを気軽に学ぶ場として、クラウドファンディングで1万円から投資体験を初めてみてはいかがでしょうか。

株式会社パートナーズ

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Fintennaは、クラウドファンディングやソーシャルレンディングを中心とした投資や資産運用などの金融に関するメディアです。今後も投資家や投資に興味・関心がある読者の皆様に良質な情報を発信し続け、クラウドファンディング・ソーシャルレンディングによる投資を今まで以上に身近なものとし、市場の活性化に貢献してまいります。