ゆうちょ銀行では、若年層向けに2種類のクレジットカードを発行しています。
いずれのカードも、ゆうちょ銀行の口座を持っている高校生を除く18~29歳の方であれば申し込みが可能です。18歳以上であれば、大学生だけでなく、短大や専門学校、高専に通っている方も申し込めます。
2種類のクレジットカードは国際ブランドやポイント優遇店などが異なるため、自分の生活スタイルや利用目的に合ったカードを選びましょう。
なお、ゆうちょ銀行の口座を持っている人は、他社のクレジットカードも発行できます。他のクレジットカードも含めて検討したい方は、「おすすめの学生クレジットカード比較」をご覧ください。
海外でも使いやすい「JP BANK VISAカード ALente」
「JP BANK VISAカード ALente」は、初年度のみ年会費無料で利用できる若年層向けクレジットカードです。2年目以降の年会費は1,250円(税抜)ですが、年に1回でもALenteを利用すれば、翌年度の年会費は無料になります。
【JP BANK VISAカード ALenteの基本情報】
ALenteに付帯する「VISA」は世界シェアNo.1の国際ブランドで、ニルソン・レポート(2016年4月/Issue 1085)によると世界のカード決済取引件数の約56%を占めています。取引件数が多いということは、国内含め海外でも決済に使える場所が多いことを示します。
そのため、旅行好きな方や街中での買い物や外食、ネットショッピングなど、あらゆる決済を1枚のカードで済ませたい人には、ALenteがおすすめです。
特典が充実している「JP BANK JCBカード EXTAGE」
ゆうちょ銀行が発行するもう一つの若年層向けクレジットカードは、「JP BANK JCBカード EXTAGE」です。EXTAGEの年会費は無料ですが、5年以内に解約すると2,000円(税抜)のカード発行手数料がかかります。
【JP BANK JCBカード EXTAGEの基本情報】
EXTAGEの国際ブランド「JCB」の特徴は、クレジットカードの特典が充実していることです。
EXTAGEを1枚持っていれば、コンサートやディズニーリゾートの優待チケット、海外旅行時のサポートなど、ALenteにはない多彩な特典を利用できます。クレジットカードの特典を楽しみたい人は、EXTAGEを発行しましょう。
ゆうちょのクレジットカードを利用するとポイントが貯まる
ALenteとEXTAGEでは、利用金額に応じてそれぞれポイントが貯まります。ALenteで貯まるのはJPバンクカードポイント、EXTAGEの場合はJCBの共通ポイントであるOki Dokiポイントです。
いずれのポイントも1,000円(税込)ごとに1ポイント貯まり、有効期限は付与されてから2年間です。貯まったポイントは商品との交換やクレジットカードの支払い、航空マイルへの移行などに利用できます。
【ポイントの利用方法の一例】
- クレジットカードの支払いに充当
- ギフトカードやカタログギフトなどと交換
- ANAマイレージクラブや楽天スーパーポイントなど他社ポイントへ移行
交換できる商品のラインナップや対応しているポイントプログラムは異なります。詳しく知りたい人は、JP BANKカード WEBの「JPバンクカードポイント」およびJCB公式サイトの「ポイント」で確認してみましょう。
利用する時期やお店によってポイント倍率が上がる
JPバンクカードポイント、Oki Dokiポイントともに、利用する時期やお店によっては還元されるポイントの倍率が上がります。
【ポイント倍率が上がる例】
たとえば、海外で利用するとALenteはポイントが3倍、EXTAGEはポイントが2倍になります。また、国内のポイント優遇店で利用すればALenteはポイント3倍、EXTAGEはお店によってポイント3~5倍です。
効率よくポイントを貯めたい人は、各カードのポイント倍率が上がる条件やポイント優遇店を確認しておきましょう。ポイント優遇店については、「JP BANK VISAカード ALente ポイント優遇店」または「JCB ORIGINAL SERIES」にて調べられます。
ゆうちょのクレジットカードの作り方は3通り
ALenteとEXTAGEは、いずれも3通りの申し込み方法があります。
【ALenteとEXTAGEの申し込み方法】
EXTAGEを発行する場合は本人確認書類のコピーを2点提出する必要があります。EXTAGEを申し込むとカード会社から提出書類が通知されるので、案内にしたがって必要な書類を準備しましょう。
一方、ALenteの場合はJP BANKカードの入会デスクに問い合わせをしてみたところ「ゆうちょ銀行の口座開設時に本人確認を行っているため、申し込み時に本人確認書類の提出は不要」との回答をもらいました。
審査に通過しなければカードは発行されない
ALenteとEXTAGEの審査について入会デスクに問い合わせたところ、いずれも「カードの発行に際して審査は実施している。基準は公表できないが、総合的に判断させていただく」との回答でした。
審査基準については推測するしかありませんが、各カードも学生が申し込む際は、収入の有無は審査に影響しないと考えられます。ALenteとEXTAGEの申込資格には、学生の収入に関する条件がないからです。
ただし、携帯電話の端末代の分割払いを滞納したことがある人は、収入の有無にかかわらず審査に落ちるおそれがあります。
携帯電話端末の分割払いは「割賦販売契約」です。割賦販売契約を結んだ場合、販売業者は契約にかかわる情報を信用情報機関に提供する必要があると、割賦販売法第35条に定められています。
そのため、分割払いを滞納すると信用情報機関にその情報が登録され、完済後も5年間は記録が残ります。
クレジットカードの審査では信用情報機関に登録された情報が参照されるので、滞納の記録があると信用が低いと評価されてしまいます。ただし、未成年は親の信用情報を基に審査される可能性があります。親がクレジットカードや分割払いの支払いを滞納していると審査に落ちるおそれがあるので注意しましょう。
ALenteやEXTAGEの審査に通るか不安な人は、「学生がクレジットカード審査で落ちる理由」を確認しておきましょう。
未成年者が申し込む場合は親権者の同意が必要
未成年者がALenteやEXTAGEに申し込む場合は、親権者の同意が必要です。クレジットカードの契約は法律行為であり、未成年者の法律行為には親権者の同意が必要であると民法第5条に定められています。
申込書に記入した親権者の電話番号に同意確認の電話がかかってくるため、未成年者の方はカードの申し込み前に必ず親権者の同意を得ておきましょう。
未成年者がクレジットカードを申し込むときの注意点については、「未成年者は親の同意なしでクレジットカードを作れない」を参考にしてください。
年齢や利用期間の制限を超えると一般カードに切り替わる
ALenteやEXTAGEは、対象年齢や利用期間を超えると一般カードに切り替わります。
ALenteは、満30歳になった最初の更新時に、審査のうえで「JP BANK VISAカード(一般カード)」に切り替わります。カードの更新は5年ごとなので、たとえば、23歳でALenteを発行した場合は、一般カードに変わるのは2回目の更新時です。
一方、EXTAGEの場合は利用期間が5年と決まっていて、入会から5年後の初回更新時に審査のうえで「JP BANK JCBカード(一般カード)」に切り替わります。初回更新時に29歳以下の人でも、継続してEXTAGEを利用することはできません。
ALenteやEXTAGEから一般カードに変わると、サービスの内容が一部変更になります。
【JP BANK VISAカード/JP BANK JCBカードの基本情報】
一般カードは、年会費が無料になる条件がALenteやEXTAGEより厳しいです。年会費を負担したくない人は、切り替え前に年会費無料の他社のクレジットカードに変えることも検討しましょう。
申込資格を満たせばゴールドカードに変更することも可能
JP BANKカードにはゴールドカードも用意されており、申込資格を満たして審査に通過すればALenteやEXTAGEから切り替えられます。
ALenteから切り替えられるのは「JP BANK VISAカード ゴールド」、EXTAGEから切り替えられるのは「JP BANK JCBカード ゴールド」です。いずれも年会費は10,000円(税抜)ですが、申し込める年齢はカードによって異なります。
【ゴールドカードの申込資格】
- JP BANK VISAカード ゴールド:25歳以上で安定収入がある方
- JP BANK JCBカード ゴールド:20歳以上で安定収入がある方
JP BANKカードのゴールドカードは、ALenteやEXTAGEよりもカード利用枠が大きく、ポイント還元率も高いなどサービス内容は充実しています。ALenteやEXTAGEを使ってみてゆうちょ銀行のクレジットカードに魅力を感じたら、ゴールドカードへの切り替えも検討してみましょう。
(提供=クレジットカードを知る)