FX会社を選ぶうえで、スワップポイントは重要な判断基準の一つです。スワップポイントは毎日支払わなければならない手数料ですが、通貨ペアによっては受け取ることもできるため、利益の積み上げに有効活用できます。

この記事では、FXのスワップポイントを知らない人のために、定義や活用方法などをまとめました。最後まで読めば、スワップに関する基礎知識を身に付けることができるでしょう。

FXのスワップポイントとは何か?

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(画像=PIXTA)

FX取引では、別々の国の通貨を交換することで金利差が発生します。この金利差調整分がスワップポイントです。高金利の通貨を買って、低金利の通貨を売った場合、その金利差分をスワップとして受け取ることができます。一方で、低金利の通貨を買って、高金利の通貨を売る場合は、逆にスワップを支払わなければなりません。

スワップポイントは2国間の金利差にもとづいた毎日の手数料

スワップポイントは、取引に使う為替通貨の組み合わせによる金利差にもとづいています。例えばUSD/JPYなら日本円建てで米ドルを買ったり売ったりするので、これらの金利差を埋める役割がスワップポイントです。

手元にある通貨を払うことで、海外にある別の通貨をもらう仕組みなので、金利差から生じた手数料も毎日かかります。1日当たりにかかるポイント自体は小さいですが、長く持っていると毎日の積み重ねで増えていきます。

マイナスなら支払い、プラスならもらえる

スワップポイントは手数料の一種なので、マイナスなら毎日FX会社に払わなければなりません。しかしプラスなら逆にFX会社から受け取ることができます。

この仕組みを生かして、スワップポイントで利益を積み上げていく手法もあります。日本円より金利が高い通貨を持ち続ければよいのです。2020年時点で日本の金利は0%に近いため、これより金利が高い通貨は多いと言えるでしょう。

スワップポイントで注意すべきこと

スワップポイントは味方につければお得ですが、注意点も複数あります。買いと売りでスワップが違うことや、日々の為替変動による変化などに留意する必要があります。

スワップの活用で意識すべき点を、以下の4つにまとめました。

同じ通貨ペアでもスワップは買いと売りで違う

同じ通貨ペアでも買いと売りでスワップは違います。買いポジションならプラスでも、売りだとマイナスというケースもあるので要注意です。FX会社では、スワップポイントを公表しており、どの通貨ペアも買いと売りでスワップが違います。どちらのポジションがお得かを見極めるようにしましょう。

高スワップでも為替変動で損をすることがある

スワップポイントに気を取られすぎて、為替変動による損が大きくなっては意味がありません。毎日のプラススワップが大きくても、急な価格変動でトータルの利益がマイナスになる可能性があります。

プラスのスワップが大きくなる通貨としては、メキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランドなどが挙げられます。これらの通貨を購入してスワップで利益を積み上げたとしても、為替相場の動きによっては大きな損失が出てしまうケースも考えられます。

スワップに注目するあまり、相場の動きのチェックをおろそかにしないようにしましょう。

複数の通貨ペアで比べると分かりやすい

スワップポイント利益を得るためには、複数の通貨ペアで比較するとよいでしょう。FX会社によって、スワップポイントの扱いには差があります。メジャー通貨のスワップポイントが高いからといって、トルコリラのような比較的マイナーな通貨のスワップも大きいとは限りません。

先入観にとらわれることなく、FX会社が公開しているスワップポイント表をチェックしたうえで、戦略を立てるようにしましょう。

スワップポイントは毎日変動する

為替相場だけでなく、スワップポイントも毎日変化します。最初見たときにプラスだった通貨ペアでも、翌日にはマイナスに変わっている可能性もあります。

スワップポイントは毎日変動しますが、過去のデータを見れば対策できます。多くのFX会社では、公式サイトでスワップポイントカレンダーを公開しています。過去のスワップから傾向をチェックすることで、安定している通貨ペアを確認することができるでしょう。

FXのスワップポイントで特に注目すべき4つの通貨ペア

FXのスワップポイントで利益を得たいのであれば、どの通貨ペアが狙い目なのかを事前にチェックする必要があります。

最も人気が高くスワップ比較がしやすい米ドル

米ドルはFXにおいて常にチェックしておきたい通貨です。「米ドル/円」として初心者から上級者まで多くの人が取引しています。アメリカの経済状況は世界中の情勢に影響を与えるため、FXの市況を知るものさしとしても要チェックです。

FX会社選びにおいても、米ドルのスワップは重要です。FX会社によって米ドルのスワップが違うので、高水準で安定しているところを選べばお得でしょう。

以上から、米ドルのスワップは世界経済をチェックしたり、お得なFX会社を探したりするうえでも大切です。

先進国屈指の高金利であるトルコリラ

トルコリラは各国の通貨の中でもトップレベルの高金利を誇ります。2020年11月時点の政策金利は15%程度です。ただし新興国なので、政治や相場の急変動によるリスクには注意が必要です。

FX業界の注目度がアップしているメキシコペソ

メキシコペソの金利は2020年11月時点で4.25%です。 トルコリラほどではありませんが、高金利通貨として知られています。

2019年の春ごろから、メキシコペソ円のスプレッドをめぐって、国内のFX会社は競争状態にあるようです。政治的なリスクに注意は必要ですが、スプレッドの狭いFX会社でメキシコペソ円を買えば、利益を得られる可能性もあるでしょう。

世界有数の資源大国南アフリカランド

南アフリカは世界有数の資源大国なので、公式通貨のランドにも要注目です。2020年11月時点の金利は3.5%と、欧米の主要国より高い水準を示しています。政治面ではトルコやメキシコより政策が堅実なので、高スワップ目当てのトレーダーにはおすすめと言えるでしょう。

FX別スワップポイント比較一覧

国内の主要FX会社別に2020年11月25日時点のスワップポイントを比較します。米ドルや高スワップが期待できる通貨を基準に確かめてみましょう。

FX会社名 米ドル円の買いスワップ 米ドル円の売りスワップ
SBI FXトレード 0 0
セントラル短資FX(24日) 10 -190
LIGHT FX 15 -21
みんなのFX 15 -21
GMOクリック証券 24 -33

スワップポイントがお得なFX会社ランキング

スワップポイントの高さでおすすめのFX会社を5つピックアップしました。それぞれの特徴を比べてみましょう。

SBI FXトレード

SBI FXトレードは、1通貨単位でFX通貨を取引できます。スワップポイントは2020年11月25日時点で、米ドル円は買いも売りも0でしたが、スプレッドも0銭になっています。余分な損をしないで取引できます。

FX初心者にとって恵まれた環境と言えるでしょう。

セントラル短資FX

セントラル短資FXは、米ドル円の売りスワップが大きい点には注意が必要ですが、買いスワップは安定した数値となっています。

パソコン、スマートフォンアプリともにスピード注文が使えるので、思い立ったらすぐに売買を成立させられます。機械まかせの自動売買ができるシステムトレードもあるので、良質な投資環境と言えるでしょう。セントラル短資FXは、安定したスワップポイントと充実した投資環境が魅力です。

LIGHT FX

LIGHT FXは米ドル円の買いスワップが高いだけでなく、売りスワップもマイナスながら最小限に抑えられています。スプレッドの狭さや約定力の高さも相まって、有力な選択肢の一つです。

トルコリラや南アフリカランドのような、米ドル以上の高スワップが期待できる銘柄も扱っています。スワップでの利益を確保するならLIGHT FXも選択肢に入れるべきでしょう。

みんなのFX

みんなのFXは米ドル円で見て分かるように、高水準で安定したスワップポイントが強みです。1000通貨単位で取引ができ、スワップ分の利益を受け取って次の投資に回すといった活用法も可能です。

FX初心者でもさまざまな投資戦略を立てられることも、みんなのFXの魅力と言えるでしょう。

1位: GMOクリック証券

GMOクリック証券は国内トップクラスのスワップポイントが特徴です。2020年11月25日時点では米ドルだけでなく、英ポンドやトルコリラ、南アフリカランドなどの買いスワップ、スイスフラン、ユーロなどの売りスワップがプラスになっています。

プラススワップが大きい通貨ペアやポジションを選びやすいのが、GMOクリック証券のポイントです。

スワップポイントの収入だけを引き出すときの注意点

スワップでもらった利益だけを引き出したいと考える人もいるでしょう。実際に可能なFX会社もありますが、受け取った場合、課税対象になるので注意が必要です。

スワップの扱いにおけるポイントを2つ紹介します。

ポジション未決済でスワップだけを出金できるFX会社がある

プラスのスワップポイントでもらった利益だけを引き出せるFX会社があります。保有中のポジションを決済せずに、スワップ分だけを受け取る手続きをする仕組みです。こうした手続きができないFX会社もあるので、事前に出金ルールをチェックしましょう。

スワップ利益を単独で引き出せるのはみんなのFX、LIGHT FXなどです。こちらを利用すれば、スワップを有効活用しやすいでしょう。

受け取ったら課税対象になる

スワップだけの利益でも、一度受け取ったら課税対象となります。スワップポイントはFX通貨に投資しなければもらえないので、売買による利益のうちに入ります。

課税のタイミングもFX会社によって異なります。例えばみんなのFXやLIGHT FXなどは受け取り前のスワップは課税対象にならず、引き出して初めて課税される仕組みです。しかしセントラル短資FXは口座にスワップ益が入るだけで引き出せないため、もらった時点で課税されます。

スワップポイントによる利益は課税対象になるだけでなく、タイミングもFX会社により異なります。

まとめ

FXにはスワップポイントがあり、プラスなら毎日の手数料としてFX会社からもらえます。米ドル、トルコリラ、南アフリカランドなど安定してプラススワップをもらいやすい通貨もあるので要チェックです。

ただしスワップポイントによる利益も課税対象になるので、注意が必要です。スワップに関するルールに気を配りながら、安定したポイントの通貨を狙いましょう。