収入アップを目指す中で、転職を考える看護師も多いでしょう。しかし、焦って転職すると、理想とのギャップを感じたり、後悔につながったりする可能性も。転職を成功させるには、しっかりと事前準備をすることが大切です。
今回は、キャリアプランを本気で考える看護師に向けて、転職で成功する3つのステップをわかりやすく解説します。また、収入を上げる方法を幅広く紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ1:どんな方法がある?収入を上げる方法を幅広く検討しよう
まず、収入を上げる方法を幅広く紹介します。転職以外の手段も検討しつつ、自分に合った収入アップの方法を選択してください。
転職なら高確率で収入が上がる
収入アップの確度が高いのは、やはり転職です。看護師は、勤務先の規模や形態によって、給与水準が大きく変わります。
どこでも即戦力として働けるのは、看護師という仕事の強みです。しっかりと条件を見極めて転職すれば、高確率で収入を上げられるでしょう。転職時にはしっかりと自分の専門や経験を伝え、スキルに見合った年収を受け取れるよう交渉することも大切です。
スキルアップして役職手当を受け取る
職場で管理職になると、役職手当がついたり、基本給自体が上がったりする可能性があります。そのため、経験を積み、スキルアップするのもひとつです。
管理職には、スタッフのマネジメントや新人教育など、看護以外の様々なスキルが求められます。業務の負担や責任は増えますが、その分収入は上がります。
転職するにせよ、今の職場にとどまるにせよ、将来的に管理職になることを意識して働くことで、収入アップにつながる可能性が高まるでしょう。
資格を取得して資格手当を受け取る
資格を取得すれば、資格手当を受け取れることがあります。
資格手当があるかどうか、勤務先の規定を確認しておきましょう。資格手当の有無や対象となる資格については、転職先を選ぶ際にも質問しておくことがポイントです。そうすれば、転職後に資格取得することで、さらなる収入アップを望めます。
ステップ2:看護師の労働市場は?転職に向けて情報収集しよう
続いては、転職に向けた情報収集です。看護師が転職するとどれくらいの収入アップが期待できるか、労働市場の情報を集めましょう。
年代別の年収はどれくらい?
看護師の給与は、経験年数に応じて上がっていくことが一般的です。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(2019年)」をもとに、看護師(女性)の年代別の年収の目安を試算した結果は下記の通りです。
20歳から24歳:約352万円
25歳から29歳:約417万円
30歳から34歳:約435万円
35歳から39歳:約442万円
40歳から44歳:約470万円
45歳から49歳:約488万円
50歳から54歳:約497万円
55歳から59歳:約499万円
※「所定内給与額」を12ヵ月換算し、「年間賞与その他特別給与額」を足して年収を試算。1,000円以下は四捨五入。
年収の目安を頭に入れた上で、今の年収と転職先の条件を比較し、必要に応じて交渉しましょう。
看護師の勤め先別の給与水準は?
看護師の収入は、勤務先の規模や業態によって変わってきます。一般的に、病床数の多い病院の給与は高い傾向があります。個人クリニックでは、身体に負担のかかる夜勤や休日出勤などがない分、給与は下がることが多い傾向があります。
また、最近では病院やクリニック以外でも、老人ホーム、保健所、一般企業など、さまざまな転職先の選択肢があります。希望の条件を整理し、視野を広げて転職先を探しましょう。
資格取得で増える手当ての目安を押さえよう
職場によっては、認定看護師や専門看護師の資格に対して手当が支払われることがあります。資格手当は、月額3,000円〜1万円ほどが目安です。転職先を探す時は、資格手当についてもしっかりチェックしておきましょう。
ステップ3:戦略を立てて活動!転職なら高確率で収入アップ
大幅な収入アップを目指すなら、やはり転職が賢い選択です。もちろん資格取得やスキルアップも大切ですが、収入アップの幅やスピードは、転職には及びません。
転職エージェントを利用するなら、自分が希望する条件やこれまでの経験、スキルを正確に伝えましょう。
条件の交渉を自分で行うなら、個人経営の病院を選ぶのもひとつです。経営者に人柄や実力を認められれば、希望の年収を叶えやすい傾向があるからです。必要に応じて前職の収入を示せるよう、源泉徴収票を持参するのも忘れないでください。
昨今の情勢では、専門職である看護師といえども将来を自分で切り開く必要があります。収入アップを目指すなら、しっかり戦略を立てて転職活動をスタートしましょう。さらに、資格やスキルなど強みが評価される転職先に出会えれば、プラスアルファの収入アップも期待できます。(提供:Medi Life)
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