スマートフォンだけで口座開設から株式取引までを気軽にできる「スマホ証券」が続々と登場している。ネット証券とは何が違うのか?LINE証券やSBIネオモバイル証券など、スマホ証券が提供するサービスを詳細に紹介。どのような人におすすめなのか解説していこう。

1,スマホ証券とは?ネット証券とは何が違うのか?

スマホ証券とネット証券の違い
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

近年は30代~40代のビジネスパーソンを中心に、インターネット取引専業の「ネット証券」が口座数を伸ばしている。このネット証券と「スマホ証券」とは何が違うのか。

主な違いは、「スマホだけで全てが完結する」「少額から取引できる」「取扱商品が限定されている」の3点だ。

違い1,スマホだけで完結する――口座開設から取引までパソコン不要

スマホ証券はパソコンがなくても、スマートフォンさえ持っていれば利用できる。スマートフォンに専用アプリをダウンロードしたら、口座開設申込から入出金指示、投資情報の入手、取引、残高照会まで実行できるのだ。

ネット証券のスマホアプリも高機能化が進んでいるが、現在も、パソコンで使用する高機能取引ツールや分析ツールの代替としての位置付けであり、情報量や機能性は取引ツールには及ばない。

一方でスマホ証券では、全てのサービスがスマホ利用を前提に設計されている。そのため、パソコンを使わずにスマホだけで資産運用をしたいという人は、スマホ証券での口座解説を検討したい。

違い2,少額取引が基本――単元未満株や1,000円取引など

ネット証券の株式取引は、単元株(100株)単位で取引するのが基本である。株価800円の株式であれば、最低投資金額は800円×100株=8万円、さらに取引手数料と消費税が上乗せされる。SBI証券「S株」、マネックス証券「ワン株」、auカブコム証券「プチ株」のように、単元未満株取引(100株未満、整数倍の株数による取引)サービスを提供しているネット証券もあるが、これはあくまでサービスの一環である。

それに対して、スマホ証券の株式取引は、1株単位での売買、あるいは指定した金額に応じた株数を購入するスタイルが多い。そのため、スマホ証券で1回の取引で必要になる投資金額は、1株800円の株式の場合、1株×800円=800円、これに格安の取引手数料と消費税が加算される、もしくは手数料無料で売買できる。

単元株単位での売買が主流のネット証券に比べて、スマホ証券なら1回の投資金額は圧倒的に少なく済む。まずは、お小遣い程度の金額で投資を始めたいという人にはぴったりだろう。

違い3,取扱商品数が限定されている――商品選びに迷わない

ネット証券が取り扱う金融商品は、株式の国内現物取引と信用取引、外国株取引、債券、投資信託、先物・オプション、FX、NISA口座取引、iDeCoなど多彩だ。取扱商品が多いネット証券では、さらにCFDや金・銀・プラチナ取引、暗号資産まで取引可能である。

商品ラインアップの豊富さに加えて、さまざまな種類の商品や新しいサービスが次々に提供されており、ある程度の専門知識と経験がないと、新商品のスムーズな取引もままならない。

一方でスマホ証券には、こうした複雑さがない。取扱商品は国内株式のみ、あるいはテーマ投資のみなど、少数に限定されていることが多い。スマホ証券では、投資する商品を決める手間や時間、専門知識や商品知識を学ぶ時間を大幅に省くことができる。

2,スマホ証券の4つのメリット

スマホ証券のメリット
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

取引金額や商品構成など、ネット証券のスペックとは大きく異なるスマホ証券であるが、違いが明確だからこそ、それがスマホ証券特有のメリットにもなる。ここでは、スマホ証券を象徴する際立ったメリットを4つ紹介しよう。

メリット1,余裕資金が少なくても少額で取引できる

余裕資金が少なく、ネット証券での取引を断念した経験のある人でも、スマホ証券ならいつでも思い立ったときに取引を始められる。

先程紹介した通り、スマホ証券の商品設計は、少額投資を前提としている場合が多い。そのためユーザーは、例えば数千円程度の投資金額しか用意できなくても、リアルな株式取引を経験できる。

メリット2,少額なので損失リスクも軽減できる

1回の投資金額が少額なので、仮に株価が下落しても損失は限定的となる。無理な投資で大きな損失を被ることは少ないので、とりわけ投資初心者にとっては、スマホ証券を使うこと自体が安全弁になる。

メリット3,専門知識が不足していても取引を始められる

ネット証券で投資を始める場合、最低限の商品知識、企業分析方法あるいはチャート分析方法などを学んでからでなければ、銘柄選びも滞ってしまう。リスク管理ができなければ、大きな損失を出す可能性も高くなる。

スマホ証券はネット証券に比べると取扱商品が少なく、その分銘柄選びも簡単だろう。そのうえ、投資金額も少額なので、「とりあえず始めてみる」ことも可能。実際の取引を行うと、企業動向や株価推移にも興味がわくようになり、経験を積むことで相場観も養われる。専門知識が不足していても取引を始められる環境は、初心者にとって好都合だ。

メリット4,スマホだけで気軽に始められる

スマホがあればパソコンが必要ないので、自宅にパソコンがないという人も中にはいるだろう。資産運用のためにパソコンをわざわざ買うとなると、初期投資だけで5万〜10万円ほどかかってしまうことも。スマホ証券は先ほど解説したように、スマホだけで全て完結するので、パソコンを用意し、通信環境を整える煩わしさもない。

また、スマホ証券各社のホームページを見ると、親しみやすい文体や読みやすいレイアウト、ポップな絵柄で、親しみやすい雰囲気を演出している。手続きやヘルプページもスマホに最適化されているので、普段パソコンよりもスマホに慣れ親しんでいるという人は、スマホ証券の方がスムーズに使えるだろう。

3,スマホ証券6社の特徴を比較!LINE証券、SBIネオモバイル証券、One Tap Buy(ワンタップバイ)など

では実際にスマホ証券で取引を始めたいと考えたときに、どの証券会社で口座開設をすればよいのだろうか?スマートフォンだけで全てが完結できることを前提とした証券会社の中から、代表的な6社をピックアップした。各社の特徴やメリット、デメリット、サービスのスペックなどを分かりやすく紹介しよう。

現時点では余裕資金が少ない、もしくは株式投資の専門知識もあまりないが、これから株式投資を始めてみたいという人は、以下の情報をチェックすることから始めよう。(2020年10月8日現在)

1,LINE証券――LINEアプリからお手軽投資ができる

LINE Financialと野村ホールディングスが共同出資しているスマホ証券会社。人気の高いSNSツールであるLINEアプリを立ち上げて、アプリ内で取引するのが最も大きな特徴だ。

2019年8月の営業開始から1年間で、新規口座開設数は30万口座を超えた。設立当初は、主な顧客層として20代~30代の株式投資初心者を想定していたが、2020年9月末現在の新規顧客の約4割が投資経験者であることが分かっている。

・LINE証券の基本情報

項目 内訳
運営会社 LINE証券
※出資割合:LINE Financial 51%、野村ホールディングス 49%
取扱商品 国内株式(単元未満株、ETF、REIT、信用取引)、投資信託、FX
サービス内容 「いちかぶ」(単元未満株取引)、つみたて投資など
注文方法 【単元未満株取引】LINE証券が提示する価格
【信用取引】成行注文、指値注文
【投資信託】金額指定、口数指定
【つみたて投資】1,000円以上、1円単位
【FX】条件付注文各種
取引時間
(東証立会日)
【日中取引】9:00~11:20、11:30~12:20、12:30~14:50
【夜間取引】17:00~21:00
取引手数料
(税込)
【買付】無料
【売却】売買代金に応じて、99円~1,771円
特徴 LINEポイントあるいはLINE Payの使用可
サポート体制 ・「よくあるご質問」
・LINEの公式アカウントからAIチャットでサポート

(※LINE証券ホームページより筆者作成)

・LINE証券のメリット

LINE証券にはさまざまなメリットがあり、以下のように、スマホ証券らしからぬ本格的な商品や、ネット証券にはないサービスが魅力になっている。

・上場企業でも、数百円の資金があれば1株から購入できる(サービス名「いちかぶ」)
・「いちかぶ」は業界唯一、夜間取引(17:00~21:00)でも即時注文、即時約定可能
・LINEポイントやLINE Payを使って購入できる
・取扱銘柄が多彩(東証に上場する普通株式やETF、REIT、約3,700銘柄)
・信用取引やFXも取引できる
・スマホ証券としては投資情報が豊富

・LINE証券のデメリット

簡単さを追求した証券会社であるため、ネット証券並みの高度な取引に対応していないのがデメリットといえる。例えば、単元未満株取引の「いちかぶ」ではLINE証券が提示する価格で約定することや、信用取引の注文方法は成行注文と指値注文の2種類だけで、条件付注文は使用できないことなどが、これに該当する。

・こんな人におすすめ

スマホ専用の取引ツールの使いやすさ、なじみのあるLINEアプリから取引できる環境は、まさに初心者向きである。

また、これまで多忙でなかなかパソコンの前に座って取引できなかった投資経験者にもおすすめしたい。LINE証券を使えば、多少簡略化されるものの投資情報の獲得や実際の取引が、移動中などスマホで可能だ。新規顧客の約4割が投資経験者である事実からも、LINE証券の裾野が広いことが分かる。

LINE証券の口コミ評判を紹介

J.Kさん 30代男性
満足度満足度★★★★☆
普段使っているLINEアプリから投資出来るのでとても使いやすいと思います。余ったLINEポイントをLINE証券で使えるのも便利です。ただ少額投資が可能な分、大きな利益を目的にするには不向きですし、タップだけで売買出来るので、誤操作には注意が必要かなと思います。

I.Mさん 30代男性
満足度★★★★★
LINE証券はスマホで口座開設が完了できるので気軽です。また、通常は100株単位でしか買えない株が1株から買え、少額で始めることができるのも魅力的だと思いました。操作も簡単で、LINEポイントで投資し、さらにポイントが貯まるというのもお得だと感じます。

A.Kさん 20代男性
満足度★★★☆☆
普段から手慣れているLINEと同じような操作で投資ができます。初心者の方でも親しみやすいです。デメリットはもっとSBI証券や楽天証券と比較して、LINE証券独自のサービスというものがない点です、

T.Kさん 20代男性
ライター業
満足度★★★★☆
少額から投資できるのがメリット。初心者でも数百円から始めて、学びながら証券取引を行う事が可能です。またLINEポイントを投資資金に回す事が出来ますのでLINEユーザーにとってはうれしい限りです。デメリットとしては出金する際に、手数料税込220円かかりますので少額投資の場合、出金のタイミングは考える必要があります

2,SBIネオモバイル証券(ネオモバ)――月額定額使用料で取引し放題!Tポイント投資も可能

SBIネオモバイル証券、通称ネオモバは、SBI証券とTポイントプログラムを運営するCCCマーケティングが共同出資したスマートフォン完結型の証券会社。運営会社のもつ強みを、取扱商品やサービスに最大限に生かしたスマホ証券である。

・SBIネオモバイル証券(ネオモバ)の基本情報

項目 内訳
運営会社 SBIネオモバイル証券
※SBI証券とCCCマーケティングの共同出資
取扱商品 国内株式、FX 、iDeCo、ロボアド自動運用
サービス内容 単元株取引、S株(単元未満株)取引、
ひとかぶIPO 、WealthNavi for ネオモバ
注文方法 金額指定、株数指定(成行注文、指値注文)、定期買付
※S株の株数指定は成行注文のみ
単元株(取引所取引)の
注文受付時間と
取引成立時間
【注文受付時間】
24時間(15:00~15:15とメンテナンス時間を除く)
【取引成立時間】
取引所立会時間中(9:00~11:30、12:30~15:00)
※土日、祝祭日を除く
S株の
注文受付時間と
約定タイミング
【注文受付時間/約定タイミング(原則1日3回)】
0:00~7:00/当日前場始値
7:00~10:30/当日後場始値
10:30~13:30/当日後場終値 
13:30~24:00/翌営業日前場始値
※名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所に単独上場している
銘柄の約定タイミングは1日2回
(前場始値と後場始値)。後場終値では売却のみ可能。
FXの取引時間 【夏時間(3月の第2日曜日から)】
月曜日7:00~翌5:30
火曜日から土曜日6:00~翌5:30
【冬時間(11月の第1日曜日から)】
月曜日7:00~翌6:30
火曜日から土曜日7:00~翌AM6:30
取引手数料(税込) 月額サービス利用料
220円(下限)~5,500円+100万円ごとに1,100円加算
(上限なし)
特徴 TカードとのID連携で、
・毎月の取引でTポイント付与
・たまったTポイントで投資
サポート体制 ・「よくあるご質問」
・「かんたんガイド」
・「ネオモバチャットサポート」(24時間対応)
・オペレーターによる対応(平日8:30~17:00)

(※SBIネオモバイル証券ホームページより筆者作成)

・SBIネオモバイル証券(ネオモバ)のメリット

SBIネオモバイル証券にはさまざまなメリットがあるが、主だったものとしては

・1株から株式を購入できる単元未満株取引
・100円から積立投資できる定期買付
・SBI証券のサービス(S株、ひとかぶIPO,iDeCoなど)も利用可能
・ロボアドサービス「WealthNavi for ネオモバ」
・Tポイントと連携

という5つだ。スマホ証券ならではの、有名企業の株式を1株から購入できるサービスや、株式を100円から積立購入できる「定期買付」が最大の魅力。

またネット証券最大手のSBI証券が提供する商品やサービスを利用できるのも、ネオモバを使う大きなメリットだ。SBI証券が取り扱う「S株」と、IPO抽選に1株単位で参加できる「ひとかぶIPO」、SBI証券が運営する低コストの個人型確定拠出年金「iDeCo」にも、ネオモバならスマホだけで簡単に投資できる。取扱銘柄数も多く、普通株式やETF、REITも取引可能である。

おまかせ資産運用の「WealthNavi for ネオモバ」も利用できるので、ネオモバ1社で分散投資も簡単だ。

他にもネオモバの総合取引口座と手持ちのTカードをひも付けると、取引でTポイントが付与されるだけでなく、たまったTポイントを国内株式やFXの投資に使用できるという、ポイントプログラム面での利点もある。

・SBIネオモバイル証券(ネオモバ)のデメリット

デメリットとして覚えておきたいのは、手数料が月額定額制なので、使わなくてもコストが発生してしまうこと。取引量が少ないと手数料が割高になってしまうので、口座を開設したら、積極的に取引しないと元が取れないので要注意だ。

・こんな人におすすめ

Tポイントを日常的にためている人は、ぜひとも検討したい証券会社だ。またTポイントをためているけれど、良い使い道がないと感じている人にもおすすめである。使わないでたまりっぱなしのTポイントを資産運用に回すことができ、初心者ならばいい実践経験になるはずだ。

SBIネオモバイル証券の口コミ評判を紹介

S.Kさん 50代女性
満足度★★★☆☆
1株から購入できるので、少額でもいろいろな銘柄に分散投資することができます。株が初めての方は練習にもなります。ただNISAに対応していないのは残念です。また単位未満だと指値注文ができず、注文してからもタイムラグがあります。配当目当てに長期でコツコツ運用していく場合はいいと思うので、サブ証券会社としてよいかもしれません。

N.Yさん 30代男性
満足度★★★☆☆
メリットですが、スマホで簡単に取引が可能だったり、Tポイントが使えたりするところです。月額利用料は現金で支払わなくてはいけませんが、株を買う元手でTポイントを使えるので、練習にぴったりです。デメリットは、少額投資がSBIネオモバイル証券の強みなのに、NISAには対応していないという点です。

Y.Hさん 30代男性
満足度★★★★☆
メリットは、まずTポイントで株が買えることです。購入した株は売却すると、しっかりと現金で戻ってきます。またに上場企業すべての銘柄が選べる事も嬉しいです。それと凄く助かるのがオペレーターにチャットですぐに相談できる事です。デメリットは一株の売買だとリアルタイム取引ができなく、発注時間が決まっている事です。先を見越す必要があります。

●3,One Tap BUY(ワンタップバイ)―― 米国株や差金決済取引も数タップで取引できる

ソフトバンク、みずほフィナンシャルグループ、モバイル・インターネットキャピタルなどが出資するスマホ証券がOne Tap BUY(ワンタップバイ)だ。

One Tap BUY(ワンタップバイ)は、「株式投資がはじめてな方でも、手軽に簡単に株式の世界を楽しめる」を理念に掲げて設立された、スマホ証券の先駆け的存在。実際に利用者の約7割が、One Tap BUY(ワンタップバイ)をきっかけにして、新たに投資を始めている。

・One Tap BUY(ワンタップバイ)の基本情報

項目 内訳
運営会社 One Tap BUY(ワンタップバイ)
※ソフトバンク、みずほ証券などによる共同出資
取扱商品 国内現物株式、米国現物株式、CFD
サービス内容 日米株、つみたてロボ貯蓄、10倍CFD、
日本株CFD、ボーナス運用、誰でもIPO
注文方法 金額指定
取引時間 【日本株】9:00~14:59(東証昼休み中も取引可能)
【米国株】原則24時間
【10倍CFD】8:00~翌6:00、夏時間は7:00~翌5:00
【日本株CFD】月曜~金曜9:00:10〜14:59:00
手数料相当額込
(スプレッド)
【日本株】取引所立会時間内は基準価格×0.5%
※上記以外の時間は基準価格×1.0%
【米国株】現地時間9:30~16:00、
日本時間23:30~6:00
(夏時間22:30~5:00)は基準価格×0.5%
※上記以外の時間は基準価格×0.7%
【CFD】無料、別途各種調整額の受払あり
特徴 PayPayとの連携やボーナス運用ができる
サポート体制 ・「よくあるご質問」
・メールによる問い合わせ

(※One Tap BUY(ワンタップバイ)ホームページより筆者作成)

・One Tap BUY(ワンタップバイ)のメリット

One Tap BUY(ワンタップバイ)の主なメリットは

・1,000円から株式購入可能
・米国株取引可能
・CFDの取扱もあり
・つみたてロボ貯蓄
・PayPayボーナスでポイント投資
・だれでもIPO

の6つとなる。従来のような単元株単位ではなく、少額の金額単位(1,000円から)で株式を購入できるのが一番の特徴であり、メリットである。

国内現物株取引だけでなく、One Tap BUY(ワンタップバイ)ならではの取扱商品や便利なサービスも用意されている。それが米国株取引、CFD、つみたてロボ貯蓄の3つ。

他のスマホ証券では取引できない米国株取引ができることはOne Tap BUY(ワンタップバイ)最大の強みだ。

また差金決済取引のCFDも取り扱っている。日本株に資金の5倍の金額で取引できる「日本株CFD」や、資金の10倍の金額で日米の代表的な株価指数、日経225または米国500に投資できる「10倍CFD」も利用できる。

さらにAIが運用してくれる「つみたてロボ貯蓄」は、裁量取引が苦手な人でも1,000円単位で金額を指定すれば、自動的に投資運用可能である。

One Tap BUY(ワンタップバイ)の出資会社にはソフトバンクが名を連ねている。系列の強みを生かした「PayPayボーナス運用」もOne Tap BUYワンタップバイ)のメリットの一つだ。これはキャッシュレス決済の「PayPay」と連携しており、特典やキャンペーンで付与されたPayPayボーナスを人気の米国ETFで自動運用できるというもの。ボーナス運用利用者がすでに150万人を超えている人気サービスだ。

「誰でもIPO」は、1株からIPO抽選に参加できるサービスであり、これまでの実績はソフトバンクのみであるが、今後IPOの取り扱いが発表されれば、抽選参加の機会が増える。

・One Tap BUY(ワンタップバイ)のデメリット

ネット証券に見られるような複雑さや難しさを徹底的に排除している副作用で、投資情報が少ないことと、チャートを使った投資判断ができない点にも注意したい。株式投資を始めたばかりのうちは問題ないが、経験を積んで自分なりに企業分析やチャート分析をしたくなったら、ネット証券にステップアップする必要が出てくるだろう。

また、スプレッド(取引手数料相当額)が若干高めであることもデメリットになる。日本株のスプレッドは基準価格の0.5%(所定の時間外だと1.0%)、米国株のスプレッドも基準価格の0.5%(所定の時間外だと0.7%)に設定されている。

ネット証券の国内現物株式手数料の低額化が進み、米国株の手数料も基本的に約定代金×0.45%(下限0円)であることからすると、為替手数料を考慮しなくてもよいにせよ、若干高めのスプレッド設定だ。コスト最優先の人には、あまり好ましくない。

さらに、即時入金サービスが導入されていないため、入金手数料と出金手数料のどちらも自己負担になってしまうことにも注意したい。

こんな人におすすめ

PayPayを日常的に使っており、ボーナスも適宜受け取っているという人は、PayPayのボーナスを運用に回せる。「いきなり現金は怖いので、まずはポイント投資で……」という人には適しているだろう。

また米国株に興味がある投資初心者は、スマホで取引が完結するOne Tap Buy(ワンタップバイ)をぜひ検討してもらいたい。ネット証券の画面いっぱいに掲載されている経済ニュースやアナリストレポートに尻込みした人でも、One Tap BUY(ワンタップバイ)なら、手軽にシンプルに米国株を始められるだろう。

One Tap BUY(ワンタップバイ)の口コミ評判を紹介

K.Wさん 20代男性
満足度★★★☆☆
まずメリットですが、たくさんの有名な株(国内・国外)を気軽に買える点です。聞いたことのある会社の株なら安心感もありますし、操作も簡単なので気軽でよいです。デメリットとしては最近のアプリの更新で収益やポートフォリオが見づらくなりました。また入金・出金手数料がやや割高と感じます。

K.Kさん 50代男性
満足度★★☆☆☆
大企業の1,000円程度から投資できるというのが最大のメリット。しかし指値注文は出来ない、売買できる銘柄は限られているといった制約が多いです。お小遣いでちょっと試しにやってみようという人には良いと思いますが。また、スマホで気軽に、お小遣いお試し感覚でできるので、初心者には良いのかもしれません。

Y.Kさん 40代男性
満足度★★★★★
ワンタップバイは取り扱っている銘柄が、日本の企業だけでなくアメリカの企業もあります。世界的に有名なAmazonやアップルの株も購入できるのが楽しいです。1,000円から買えるので初心者でも気軽にスタートできます。

4,FOLIO(フォリオ)――テーマ投資やおまかせ投資サービスを使って、簡単分散投資ができる

FOLIO(フォリオ)が他のスマホ証券と一線を画しているのは商品のラインアップ。「テーマ投資」「おまかせ投資」「ROBO PRO」の3商品が用意されており、個別株取引ではなくテーマ投資や完全自動運用サービスのみが提供されているのが特徴だ。

「テーマ投資」では、プロがあらかじめ約80のテーマを選定し、それぞれのテーマにちなんだ10銘柄でポートフォリオが組まれている。ユーザーは気になるテーマを選ぶだけ。適宜リバランスが提案されるので、必要に応じてユーザーがリバランスを判断する。売却時期を決めるのもユーザーだ。いわば、テーマ株投資のイージーオーダーである。

「おまかせ投資」はロボアドによる完全自動運用サービスのことだ。安定運用や堅実運用など、5つの運用プランから一つを選ぶと、ユーザーに最適なポートフォリオが提案される。それを購入すれば自動運用開始となり、リバランスも売却時期もロボアドにお任せできる。

「ROBO PRO」はAI搭載の進化版ロボアド。ユーザーは最適化された共通のポートフォリオを購入し、ROBO PROがリバランスを行いながら、好パフォーマンスを狙って運用されている。 ※2020年1月15日のサービス開始から8月31日までの期間のパフォーマンスは、TOPIX(東証株価指数)が-6.5%。ROBO PROは+11.1%

FOLIO(フォリオ)の基本情報

項目 内訳
運営会社 FOLIO
取扱商品 国内現物株式、米国ETF
サービス内容 テーマ投資、おまかせ投資(米国ETF)、
ROBP PRO(米国ETF)
注文方法 【テーマ投資】
1テーマ1万円代(ミニテーマの場合)から金額指定
成行注文のみ
【おまかせ投資】
10万円以上1円単位の金額指定
【ROBO PRO】
10万円以上1円単位の金額指定
【テーマ投資】
購入注文受付時間/
取引タイミング
①    18:00頃~翌営業日8:45→前場寄り付きで取引
②    8:45~12:15→後場寄り付きで取引
③    12:15~14:30→大引けで取引
【テーマ投資】
売却注文受付時間/
取引タイミング
①    14:30~翌営業日8:45→前場寄り付きで取引
②    8:45~12:15→後場寄り付きで取引
③    12:15~14:30→大引けで取引
【おまかせ投資】
【ROBO PRO】
購入・売却
注文締切時間
日本時間18:00締切、当該営業日中に執行
※日本市場と米国市場の営業日の場合
手数料(税抜) 【テーマ投資の取引手数料】
1銘柄の売買代金×0.5%(最低手数料50円)
【おまかせ投資/ ROBO PROの運用報酬料】
・組み入れられたETFの時価総額
(3千万円以下の部分)×年率1.00%
・組み入れられたETFの時価総額
(3千万円超の部分)×年率0.50%
サポート体制 ・「よくある質問」
・メールによる問い合わせ 随時受付
・フォリオカスタマーサービス受付時間 平日12:30~15:00

(※FOLIO(フォリオ)ホームページより筆者作成)

・FOLIO(フォリオ)のメリット

FOLO(フォリオ)のメリットは上記に挙げたサービス展開にひも付くものとなる。自ら銘柄の詳細をリサーチして、買うタイミングを図って……といった手間が省ける点が共通する大きな利点だ。

「テーマ投資」では、時間と手間のかかるテーマや銘柄の絞り込みプロセスを省いて、プロが厳選したテーマを選んで購入するだけでよい。株式相場やポートフォリオのパフォーマンスを日々確認しながら、利益の出る売却タイミングを自分で判断するので、運用の醍醐味を味わうことができる。

「おまかせ投資」なら、運用プランさえ選べば、あとは投資経験がなくても、あるいは放置したままでも、ロボアドがプロ並みに自動運用してくれる。

「ROBO PRO」はAIを活用して、たいていのロボアドでは難しいダイナミックなリバランスを実現し、TOPIX(東証株価指数)を大幅に上回るパフォーマンスをはじき出している。

リスクもあり、時価評価額の年率1.0%(税抜)の運用報酬料も発生するが、投資初心者には不可能なアグレッシブな運用ができるので利用価値は高い。

・FOLIO(フォリオ)のデメリット

メリットの裏返しとなるが、FOLIO(フォリオ)には裁量取引をしたい人の選択肢がないことがデメリットだろう。

注目のテーマ投資にも注意点がある。テーマ投資では一つのテーマにちなんだ10銘柄が選定されるので、一つのテーマを選べば分散投資ができる。ところが、話題にのぼるようなテーマ株は、すでに株価が割高になっている可能性がある。テーマが共通しているので、環境が悪化すると一斉に株価が暴落するリスクもある。

さらに、1銘柄の売買代金×0.5%(税抜)の手数料であり、最低手数料は50円(税抜)だ。1テーマは10銘柄で構成されているので、片道分で最低でも500円(税抜)もの手数料がかかることになる。

旬なテーマと銘柄に投資できるが、コストパフォーマンスが悪くなる可能性があることを承知しておきたいところだ。

こんな人におすすめ

株式投資で資産形成してみたいけれど、とにかく時間がないという人にとって、FOLIO(フォリオ)は心強い選択肢の一つになる。手数料は高めだが、銘柄を選択する時間を大幅に削減して、早々に運用を開始できる。運用管理も全て任せたければ、おまかせ投資やROBO PROを選べばよい。

これまで「忙しくて株式投資をやる暇がない……」という人にも投資機会を提供してくれるサービスだ。

FOLIO(フォリオ)の口コミ評判を紹介

I.Kさん 40代男性
満足度★★★★☆
利用していてメリットに感じていることは幾つかありますが、その中でもメリットを感じているのが「テーマ投資」です。1万円台からと少額からでもテーマ投資を行うことができます。さらにFOLIOの口座に保有している株数に応じて配当金を受け取れます。ただし単元未満株の場合は配当金が受け取れても、株主優待は発生しないことが多いので注意が必要です。

Y.Oさん 30代男性
満足度★★★★★
FOLIOのテーマ投資のメリットは、1万円から投資でき、80種類以上のテーマが選択できることです。ローリスク、ハイリスクと自分の好みに合わせてテーマを選択できるのも◎。デメリットは手数料が各テーマの売買代金の0.5%かかること、NISA口座に対応していない、テーマ投資以外できない、といったことです。

A.Tさん 40代男性
満足度★★★★☆
FOLIOは投資商品を選んでから、カートに入れるので、ネットショッピングのような感覚で投資ができます。またテーマを選択するだけでよいので、リサーチの時間も省けます。しかし残念ながら、NISA口座に対応しておらず、一般口座と特定口座の二つのみ。非課税にならないところがデメリットです。

5,STREAM(ストリーム)――売買手数料0円!独自のコミュニティも主催

STREAMは、スマホ証券の中では類を見ないほど本格的な株式投資ができる証券会社だ。現物株式の取引所取引と信用取引については、ネット証券レベルの充実したサービスを提供している。

また、このサービスの際立った独自性は、STREAMが主催するオンラインコミュニティとオフラインコミュニティ「STREAM CAMP」にある。オンラインコミュニティでは、STREAMのユーザー同士が集い、株取引の情報交換を行って、それぞれの投資活動に生かすことができる。

オフラインコミュニティの「STREAM CAMP」は毎月、東京・大阪・名古屋で開催されており、①STREAMに口座開設、②STREAMポイントが累計2,000ポイント、という2つの条件を達成すると参加権利を得られる。

ゲストから投資について学んだり、ワークショップをとおして参加者同士で情報をアウトプットしたりして、株投資知識の定着を目指している。

・STREAMの基本情報

項目 内訳
運営会社 スマートプラス
取扱商品 国内株式
サービス内容 現物株式取引、信用取引、
単元未満株式買取請求/単元未満株式売却サービス
注文方法 成行注文、指値注文、逆指値注文
※執行条件(寄付、引け、不成)あり
注文受付時間 基本、24時間
※メンテナンス時間を除く
取引手数料 現物取引と信用取引、全て無料
特徴 ユーザー同士のオンライン/オフラインコミュニティ完備
サポート体制 ・「よくあるご質問」
・お客さまサポートWEB 随時受付
・カスタマーサポートセンター
平日8:30~17:30(祝日、年末年始を除く)

(※スマートプラスホームページより筆者作成)

・STREAMのメリット

このサービスのメリットは

・手数料が完全無料
・コミュニティ参加で取引に使えるポイント付与

の2点。

STREAMでは「STREAM-株取引アプリ」を使って、東証一部、二部、マザーズ、ジャスダック銘柄の売買ができるが、現物も信用も手数料は何時でも何回でも実質無料だ。株式投資の大きなコストである手数料を無料にできるのは理由がある。

東証が取り扱う銘柄を取引する場合、東証立会取引という東証内で行う取引と、東証立会外という東証外(ダークプールと呼ぶ)で行う取引がある。STREAMではSMART取引というシステムを使用し、まずは東証外に注文が出される。東証外取引では東証内の取引よりも有利な価格で約定することもあり、その差分(=東証外での有利な価格での約定―東証内での一般的な価格)をSTREAMが手数料として徴収するという仕組みだ。

1万円の注文を出し、8,000円で東証外約定した場合、2,000円分が手数料となる。ユーザーが負担するコストは0円でも、STREAMには利益が入るというわけだ。

また、手数料以外にもコミュニティに参加することで得られるメリットもある。コミュニティにはコミュニティポイント制度が設けられており、コミュニティ内でのフォローやコメントなどのアクション全てがポイント化される。累計ポイントごとにいくつかのクラスに分けられて、クラスに応じた信用取引の金利優遇が受けられるのだ。

コミュニティに積極的に参加するだけで、リアルな取引に基づいた銘柄の評価を目にしたり、投資経験者の知見を学んだりできるうえに、取引コストも抑えられる。まさに、一挙両得のユーザーだけの特典だ。

・STREAMのデメリット

STREAMでは単元株単位の本格的な株取引ができる反面、単元未満株については売却と買取請求しかできず、売買取引ができない。株式や投資信託のつみたて買付制度も設けられていない。少額投資できる商品がないため、利用できるのが単元株取引に十分な余裕資金のある人に限られるのだ。これがSTREAM最大のデメリットになるだろう。

他にも取扱商品が国内株式だけで、外国株や投資信託、FXなど、他に選択肢がないのも、S残念な点として挙げられるだろう。

こんな人におすすめ

SNSによるコミュニケーションが日常的であることに加えて、将来の資産形成のために本格的に株式投資を始めたい人、あるいは、銘柄分析方法や投資手法も含めてしっかり学びながら投資をしたい人には、STREAMは最適だ。

STREAMなら手数料完全無料、さらに、スマホで株取引も完結できるので、多忙なSNS世代の投資初心者にはぴったりである。

STREAM(ストリーム)の口コミ評判を紹介

Y.Yさん 20代男性
満足度★★★☆☆
何と言ってもまずは取引手数料が0円!他の証券会社で売買したときに、手数料がとられると損した気分になります。スマホ1つで売買可能というのも便利です。デメリットとしては、投資信託や米国株への投資ができないところでしょうか。特に米国株は早く取り入れて欲しいです。

K.Uさん 40代女性
満足度★★★★☆
やっぱり手数料が完全無料なのはすごいメリットですね。使い勝手いいと思います。画面も見やすくてシンプルなので操作も難しくないです。自分は他の株アプリもインストールしていますが、ストリームを使うことが一番多いです。あとは、コミュニュニティも楽しんですね。閲覧しているだけで結構勉強になります。まあプロの意見ではないので、信ぴょう性は不透明ですが、とりあえずいろんな人の話が聞けるのは楽しいですね。

E.Tさん 40代男性
満足度★★★★☆
STREAMの良い点は手数料が無料となることです。約定代金によって手数料が無料になる証券会社もありますが、複雑な料金体系をいちいち気にする必要がありません。一方、デメリットは取り扱い銘柄が日本株のみで、米国株の銘柄がないことです。STREAMでも米国株を取り扱ってくれるとうれしいです。

6,CONNECT(コネクト)――大和証券グループのスマホ証券、NISA取引もOKで取引回数に応じて手数料無料も

CONNECTは、2019年4月に設立されたばかりの大和証券グループの新しい証券会社である。スマホで完結、少額分散投資可能、シンプルで分かりやすいアプリと商品設計など、スマホ証券のエッセンスが凝縮されている。

CONNECTが提供するのは、「投資未経験者が気軽に投資経験するために、スマホの操作性に主眼をあてたサービス」。そのため、専用のスマホアプリの機能や取扱商品はかなりシンプルに絞り込まれている。

・CONNECTの基本情報

項目 内訳
運営会社 CONNECT
※大和証券グループ本社の100%子会社
取扱商品 国内株式、単元未満株式
サービス内容 現物株式取引、単元未満株式取引
注文方法 【国内株式】
・委託取引
・成行注文、指値注文
【ひな株】
・CONNECTとの相対取引
・提示価格で即時約定
取引時間 【国内株式】
記載なし
【ひな株】
9:00~14:55
取引手数料 【国内株式】
一律売買代金×税込0.033%(上限660円)
※月間10回分の無料クーポンあり
【ひな株】
取引所が提示するリアルタイム株価×0.5%
※約定価格に含まれる
サポート体制 ・「よくあるご質問」
・チャット→随時対応
「お問い合わせ」
・チャット(オペレーター)→平日8:30~16:30
・LINEチャット→24時間
・LINEチャット(オペレーター)→平日8:30~16:30
・問い合わせフォーム→翌営業日以降回答

(※CONNECTスホームページより筆者作成)

・CONNECTのメリット

CONNECTのメリットは

・スマホ証券らしい操作性
・シンプルな商品ラインアップ
・NISA口座も開設可能
・安いて手数料
・ポイント投資サービスも用意

の5点に集約される。

スマホ証券後発組の利点を生かして、スマホアプリは投資初心者が使いやすいと感じる操作性と、見やすさを追求したシンプルな画面。

取扱商品もいたってシンプルである。国内株式(単元株取引)とひな株(単元未満株式)の2種類だけで、煩わしさがない。どちらもNISA口座で非課税運用できるのが魅力だ。

投資初心者が対象の証券会社なので、手数料もかなり抑えられている。国内株式では月間10回までは取引手数料が無料になるクーポン配付、月額サービス利用料もなし。11回目以降の取引は、一律売買代金の0.033%(税込)。月数回程度の取引なら手数料無料だ。

約定価格に含まれるひな株の手数料相当額は、業界最安水準のリアルタイム時価×0.5%に設定されている。国内株式とひな株、どちらの手数料も、とにかく分かりやすい。

またポイント運用サービス「StockPoint for CONNECT」も用意されており、ゲーム感覚で楽しみながら投資体験できる気の利いたサービスだ。いろいろなポイントを集めて、興味のある銘柄を選んだら、ポイントを使って投資する。株価の変動に合わせてポイントも増減し、たまったポイントを実際の投資に利用できる。本物のお金を使った投資に不安を感じる人は、StockPoint for CONNECTのポイント投資から始めてみるとよいだろう。

・CONNECTのデメリット

シンプルさを追求したスマホアプリと商品設計なので、必要最低限の情報しか得られないのがデメリット。

CONNECTのアプリだけを見ていても、株式相場全体の流れや経済動向、企業分析情報などは把握しづらい。投資経験を積むなら、他の証券会社のサイトで学ぶ必要がある。

こんな人におすすめ

株式投資に興味はあるけれど、難しいことは避けて、とりあえず実際に投資をしてみたいという人には最適だ。「ひよこ社長のまちづくり」などの投資ゲームも用意されているので、楽しみながら投資に接してみたい人にもおすすめしたい。

CINNECT(コネクト)の口コミ評判を紹介

S.Gさん 30代女性
満足度★★★★★
大手証券会社である大和証券が運営するスマホ証券なので、安心して取引することができます。1株から購入できるので、資金が少ない方や初心者の方でも始めやすいです。また毎月手数料が無料になるクーポンが10枚もらえるため、利用することで10回までは無料で株を購入することができるので非常にお得です。

T.Kさん 30代男性
満足度★★★★☆
ガチャを回して株のポイントをゲットできるなど、ゲーム感覚で始められるのが最大の売りだと感じます。投資に興味がある人や、色々なポイントの使い道に困っている人などにはぴったりではないかと感じます。

K.Kさん 30代男性
満足度★★★★★
コネクトには様々な利点があります。ますは、毎月10回取引手数料が無料であり、約定代金合計額の上限なく、月額サービス利用料も0円ということです。月数回の取引をする人であれば、取引手数料が実質無料なのは大きいと思います。そのほかにも、投資を通して街を発展させていくスマホゲームで投資体験ができるサービスもおもしろいです。投資を今からスタートして勉強したい人にはおすすめできます。

4,スマホ証券の賢い使い方――お手軽投資が本格的な株式投資の入り口になる

スマホ証券が提供するスマホアプリは、スマートフォン1台で、口座開設から入出金操作、銘柄選び、注文、残高照会まで、全ての処理を完結できるように設計されたお手軽便利ツールだ。専門知識がなくても直感的に操作可能で、難解な専門用語もあまり使用されていない。何より、使い慣れたスマホで取引できる気軽さが株式投資の近寄りがたさを和らげてくれる。

多くのスマホ証券会社では、1株から取引できる単元未満株取引、あるいは1,000円程度の少額から取引できる少額投資サービスを提供しているのも、初心者には心強いだろう。これまで難解そうでチャレンジできなかった株式投資でも、自分に合ったスマホ証券と出会えたら、気軽に始められるのではないだろうか。

執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

MONEY TIMES

【関連記事】
初心者向けネット証券ランキング
ネット証券NISA口座ランキングTOP10!
つみたてNISA(積立NISA)の口座ランキングTOP10
日本の証券会社ランキングTOP10 売上高1位は?
スマホ証券おすすめ6社を比較!ネット証券との違いや手数料など
楽天証券のメリットとデメリット SBI証券と比較