GMOクリック証券は株式やFXなど多くの金融商品を取り扱っており、手数料の安さや取引ツールに強みを持つネット証券だ。ここでは、証券口座の開設を検討している投資初心者に向けて、GMOクリック証券の特徴や利用するメリットや注意点などを解説しよう。

1,GMOクリック証券の3つの特徴は?

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(画像=GMOクリック証券公式サイトより)

GMOクリック証券の主な特徴として、以下の3点が挙げられる。

特徴1,手数料が業界最安水準

GMOクリック証券の最大の特徴は、株式取引の手数料が安いことだ。1約定ごとプランと1日定額プランの2種類あり、どちらもかなり低い水準になっている。

手数料についての詳細は後ほど解説するので、そちらも参照していただきたい。

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特徴2,取引ツールが充実

株式取引のツールは、パソコン版が3種類用意されている。そのうちDL版の「スーパーはっちゅう君」は、すべての板情報をリアルタイムで表示でき、素早く発注できる。

マーケット情報の確認やチャートのテクニカル指標の表示機能もあり、本格的な取引ツールとなっている。

スマホ版もiPhone用とAndroid用の2種類あり、外出先でもトレードが可能だ。

特徴3,FXやバイナリーオプションの取引もできる

GMOクリック証券はFX(外国為替証拠金取引)でも定評のある証券会社で、「FXネオ」と「365FX」のサービスを提供している。株式と同様にFXでも手数料の安さがメリットだ。たとえば、スプレッドは米ドル/円が0.2銭、ユーロ/円が0.5銭、ポンド/円が1.0銭、ユーロ/米ドルが0.4pipsなどとなっており、いずれも取引手数料は無料だ。

操作性、分析能力に優れた高機能な取引ツールもあり、DL版、スマホ版、ブラウザ版など利用者の環境に合ったツールを選択できる。

また「株価指数バイナリーオプション」は、相場が上昇するか下落するかを予測する取引で、少額でスタートすることも可能だ。これらの取引もしたい人にGMOクリック証券は向いている。

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2,GMOクリック証券の基本情報

主に上記のような特徴のあるGMOクリック証券だが、会社情報や取扱商品などの基本スペックを、以下に整理しておこう。

<GMOクリック証券のサービス基本情報一覧>

会社情報 会社名 GMOクリック証券株式会社
設立 2005年10月28日
資本金 43億4,666万3,925円
自己資本規制比率 485.3%(2020年12月末)
口座開設数 46万3,562(2021年3月)
口座 口座開設手数料 無料
口座管理手数料 無料
入出金・振替 入金方法 ・即時入金
・振込入金
即時入金手数料 無料(会社負担)
出金日数 ・0:00~3:30、6:30~15:00:翌営業日
・17:00~24:00:翌々営業日
出金手数料 無料
即時入金
提携金融機関数
12の金融機関
ツール・サービス PC版取引ツール(株式) ・スーパーはっちゅう君
・はっちゅう君
・ブラウザ版
スマートフォン版
取引ツール(株式)
・iClick株(iPhone専用)
・株roid(Android専用)
現物株注文方法 ・成行注文
・指値注文
・逆指値注文
執行条件付き注文方法 ・寄成注文
・引成注文
・寄指注文
・引指注文
・指成注文
・IOC注文
自動売買発注方式
取扱商品 株式 ・現物株取引
・制度信用取引
・一般信用取引
・貸株
・IPO
先物・オプション ・日経225先物
・ミニ日経225先物
・日経225オプション
外国株
その他 ・投資信託
・FX
・CFD
・バイナリーオプション
・債券
株式取扱銘柄 ・東京証券取引所
(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)
・ETF(上場投資信託、外国籍を除く)
・REIT(不動産投信)
・ETN(上場投資証券)
※GMOクリック証券の公式HPをもとに筆者作成(2021年4月24日時点)

3,GMOクリック証券の手数料は?2種類のプランから選べる

GMOクリック証券は口座開設手数料・維持費が無料で、気軽に口座開設ができる。ここからは株式取引の手数料を紹介しよう。

現物取引・信用取引ともに、「1約定ごとプラン」と「1日定額プラン」の2種類がある。SBI証券・楽天証券の同種の料金プランと比較してみよう。

<現物取引「1約定ごとプラン」の取引手数(税込)>

約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~5万円 96円 55円 55円
~10万円 96円 55円 99円
~20万円 107円 115円 115円
~50万円 265円 275円 275円
~100万円 479円 535円 535円
~150万円 580円 640円 640円
~3,000万円 917円 1,013円 1,013円
3,000万円超 977円 1,070円 1,070円
※各社公式HPをもとに筆者作成(2021年4月24日時点)

GMOクリック証券の「1約定ごとプラン」は、1回の約定ごとの約定代金によって手数料が発生するプランだ。約定代金5万円までならSBI証券と楽天証券が提供している同種のプランの方が安い。10万円まででもSBI証券の手数料が最安だが、それ以降は、全ての価格帯で「GMOクリック証券」の手数料の方が安くなっている。

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<現物取引「1日定額プラン」の取引手数料(税込)>

約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~20万円 234円 無料 無料
~30万円 305円 無料 無料
~50万円 438円 無料 無料
~100万円 876円 無料 無料
~200万円 1,283円 1,278円 2,200円
~300万円 1,691円 1,718円 3,300円
300万円超
(以降、100万円ごと)
295円ずつ加算 440円ずつ加算 1,100円ずつ加算
※各社公式HPをもとに筆者作成(2021年4月24日時点)

SBI証券と楽天証券は、定額プランでは約定代金の合計が100万円まで手数料が0円だ。しかしそれ以降の手数料は「GMOクリック証券」が最も安い手数料体系だ。

総合すると現物取引の場合、1約定ごとプランでは20万円超、定額プランでは100万円超の約定代金であれば、3社の中ではGMOクリック証券の手数料が最も安いといえる。

<信用取引「1約定ごとプラン」の取引手数料(税込)>

約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~10万円 97円 99円 99円
~20万円 143円 148円 148円
~50万円 187円 198円 198円
50万円超 264円 385円 385円
※各社の公式HPをもとに筆者作成(2021年4月24日時点)

信用取引の通常プランでは、すべての価格帯で「GMOクリック証券」がSBI証券や楽天証券と比較して手数料が安いことがわかる。

<信用取引「1日定額プラン」の取引手数料(税込)>

約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~10万円 無料 無料 無料
~50万円 220円 無料 無料
~100万円 440円 無料 無料
~200万円 880円 964円 2,200円
~300万円 1,320円 1,404円 3,300円
300万円超
(以降、100万円ごと)
440円ずつ加算 440円ずつ加算 1,100円ずつ加算
※各社の公式HPをもとに筆者作成(2021年4月24日時点)

定額プランにおいて、約定代金の合計が100万円まではSBI証券や楽天証券の手数料は無料だ。しかしそれ以降の価格帯に関しては、全て「GMOクリック証券」の手数料の方が安い。

信用取引の場合は、定額プランにおける約定代金100万円以下を除いて、GMOクリック証券の手数料がもっとも割安であることがわかる。

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4,GMOクリック証券の4つのメリット

これまでGMOクリック証券の基本情報や手数料について説明してきたが、実際に口座を開設した場合にどのようなメリットを享受できるのか見ていこう。

メリット1,大口取引の手数料が安い

先述したように、GMOクリック証券の手数料は業界最安水準である。ただし少額取引の場合は、楽天証券やSBI証券の方が割安だ。GMOクリック証券は大口取引を行う場合に手数料のメリットをより享受できる。

自身が1回または1日にどの程度の規模の取引をするかを踏まえて検討しよう。

メリット2,VIPプランなら信用取引が完全に無料

信用取引について、大口顧客に適用されるVIPプランなら、信用取引手数料が一律0円になる。適用されるには、以下のいずれかの条件を満たす必要がある。

・判定期間の信用建玉残高の平均が3,000万円以上
・判定日の大引け時点の信用建玉残高の平均が3億円以上
・判定期間の貸株残高の平均が3,000万円以上
・判定期間の投信残高の平均が3,000万円以上

このような大口取引ができる人なら、信用取引を手数料無料で利用できる。

メリット3,GMOあおぞらネット銀行の金利が高くなる

GMOあおぞらネット銀行とGMOクリック証券のそれぞれ口座を保有して連携することにより、GMOあおぞらネット銀行の円普通預金が0.11%(税引後:年0.0876%)となる。

メリット4,GMOグループの株式保有者はキャッシュバックを受け取れる

GMOグループ会社の株式保有者には、株主優待として取引手数料が一定金額キャッシュバックされる。GMOグループの株式を保有している人は、よりお得に取引することが可能だ。

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5,GMOクリック証券の4つのデメリット

どの証券会社も、メリットだけでなくデメリットがある。GMOクリック証券の場合は、以下の4点に注意しておきたい。

デメリット1,単元未満株の買付はできない

単元未満株は、1単元(100株)に満たない単位で売買できる仕組みのこと。投資資金が少ない人にとっては便利だが、残念ながらGMOクリック証券では単元未満株の買付はできない。

単元未満株の売却と買取請求のみ可能となっている。

デメリット2,外国株の取り扱いはない

米国・中国・オセアニアなど、外国企業の成長に期待して投資したい人もいるだろう。しかしGMOクリック証券で取引できる株式は国内のみであり、外国株は取り扱っていない。

また国内株式についても、東証の上場銘柄のみに限られている。福岡証券取引所や名古屋証券取引所といった地方単独上場銘柄は取引できない。

デメリット3,投資信託の本数は少ない

投資信託の取り扱いはあるものの、全部で128本と他社に比べて少ない。SBI証券や楽天証券では2,500本以上の取り扱いがある。

またiDeCoに対応していないため、iDeCo口座での投資信託の積立購入もできない。

デメリット4,IPOの取り扱い実績は少ない

GMOクリック証券でもIPOの実績はあるが、件数は毎年少ない。2020年は1件のみ、2019年は0件となっている。

2021年も本稿執筆時点(2021年4月24日時点)では、まだ実績がない。IPOに積極的に申し込みたいなら、別の証券会社を選ぶべきだ。

6,GMOクリック証券はどんな人におすすめ?

これまで解説した内容から、GMOクリック証券は以下のような人が利用するのに向いている。

・比較的大口の取引をする人
・GMOグループの株式を保有している人
・GMOあおぞらネット銀行の口座がある人

自身のニーズと合致すると感じたら、GMOクリック証券の口座開設を検討してみてはいかがだろうか。

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監修者・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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