2021年4月14日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
4月に入ってから米国の経済指標は軒並み強含み。たとえば、ISM(製造業・非製造業)、雇用統計、PPI(生産者物価指数)、消費者物価指数(CPI)。これはもともと金利上昇材料であるにも関わらず米金利は軟調に推移。この要因は第1四半期に10年債利回りが急騰し、債券が急落したことのショートカバーが原因だと推測される。
現在の為替相場の戦略やスタンス
西原氏が使用しているデマークチャートでの検証によると、先月3月31日(水)に米ドル/円が110.97円まで反発した時点でカウントダウンを点灯し、トップアウトを示唆。本日14日(水)午前10時過ぎ時点では、セットアップの8をカウントしており、米ドル/円が数日中にボトムアウトすることを示唆。米10年債利回りも1.55~1.58%程度でボトムアウトすれば、米ドル/円が調整を終え、上昇トレンドに戻りやすくなると想定している。米10年債利回りの推移をチェックしながら、今週後半は米ドル/円の押し目買いの好機ではないだろうか。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。