(本記事は、中野祐治の著書『億を稼ぐ人の考え方』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)

どんな小さなお金でも、貯めれば増える

金融
(画像= deagreez/stock.adobe.com)

あなたは「1円」を拾いますか?

たとえば、道端に1円玉が落ちていたとします。

数百億円の資産を残した、作家にして実業家だった邱永漢(きゅうえいかん)氏は、

自分でも拾うし、落ちていたら拾え

と著書に書いています。

1円を粗末にする者は、大金もまた粗末にするのです。

1円を大事にする者は、大金ならなおさら大事にします。

だから「1円玉でも拾う」のが正解なのです。

これは意外に多くの富裕層に共通しています。

ビル・ゲイツもエレベーターで1セント硬貨を拾って大喜びしていたのを同僚に呆れられていますし、ウォーレン・バフェットも1セント硬貨を拾って「未来の10億ドルだ」と言って、それをポケットに入れていたそうです。

「1円」に価値を見出せるか。

小さいお金を積み重ねたものが、大きなお金です。

ところが、貯金が少ない、またはまったくない層は、その部分に気づかないのです。

だから、1円玉が落ちていても鼻で笑って拾おうとはしないし、1円に価値を見出さないのです。さらに持っているお金も無駄に使っていくのです。

1円なんてたかが知れていると思う人間にとって、1円を貯めるというのは、やる気も意味も感じられないのかもしれません。これが10円や100円になってもやはり大したことがないように思うかもしれません。

しかし、それは間違っていると思います。

10円玉を100枚貯めると1000円になります。

1000円札を10枚貯めると1万円になります。

小さいお金であっても、それを貯めると増えるのです。

どんな小さな仕事でもいいから継続すると、10万円を20万円に、20万円を40万円に、そしてどこかで100万円にまで積み上がります。

私のメンターはわかりやすく、このようなお話をしてくれました。

「中野君、1円玉が落ちていたら助けてあげるんだよ。

1円玉を助けてあげれば、皆、集まってお礼に来てくれるんだよ。

汚れていたら、きれいにしてあげる。

そうするとね、1円玉のお父さんが、

『子どもを助けてくれて、ありがとうございました』

とお礼を言いに来てくれる。

1円玉のお父さんは5円玉なんだよ。その5円玉のお父さんは10円玉。そうやって50円、100円、500円、1000円、5000円、1万円と続く。

1円玉を助けてあげれば、皆、集まってお礼に来てくれるんだ。

だから、1円玉が落ちていたら助けてあげるんだよ」

あなたも道端に1円玉が落ちていたら、助けてあげてくださいね。

月15万円を自己投資に使う

あるとき、メンターに「株などの投資はどう思われますか?」と聞きました。

「株は悪いわけじゃないけど、じゃあ、中野君は株に5000万円とか、1億円とかを投資できるの?」

「無理です」

「え?もしかして中野君、株って100万円、200万円とか、数百万円レベルのこと言ってるの?」

「はい、そういうレベルのことです」

「そんな小さな額で株やっても意味ないから、やめとき!」

こんなふうに言われました。

いまとなっては、仮に金融商品に200万円を投資して、3%の利回りがあったとしても、年間たったの6万円、月にしたら5000円だとわかります。

インフレプレミアムで一瞬のうちに帳消しになってしまうような利益を追求して、「俺は資産を運用している」と得意げになっている人がいたら「いったい何を目指しているの?」と問いかけたい気持ちになります。

「投資のなかでもひとつだけ、ノーリスクでハイリターンの投資がある。

それは自己投資だよ。

株なんか買うお金があるなら、それを全部自分自身に投資するんだよ。

まずは自分の頭の中身に自己投資するんだ。

ビジネス書を読みまくって、勉強会などに行きまくるんだ。

自分の頭の中身に投資したものは誰にも奪えないから。

自分にお金を使ってるからノーリスクだよ。

そして将来、絶対にハイリターンになるから」

と教えていただきました。

そこからビジネス書を読みあさり、勉強会にも行きまくりました。

その結果、いまとなってはかなりのハイリターンになってきたと思います。

当時、会社員だった私は浪費を切り詰めに切り詰め、残業代も入れた手取り23万円の月給のうち、15万円を自己投資のために使うようにしました。未来のための投資は楽しかったですが、親の借金の肩代わりの額もあり、生活はカツカツでした。

メンターからは、

貧乏はいまのうちしかできないから、それを楽しみなさい。あとになって絶対にそれがネタになるし、中野君に続く後輩たちの励みになるから

と言われました。

自分に伸びしろがあると思えるなら、リスクを取れる範囲で積極的に自己投資したほうがいいと思います。

「毎月給料が入ってくるんだから、この額なら自分に投資しても大丈夫」という額を使い、自己投資し続けるのです。すぐにうまくいかなくても、絶対に成長があります。

とくに、自己投資で蓄積したものはなくならないということが利点です。

明日、会社が倒産しても、自分の知見は消え去らないのですから。

1冊の読書で、月収は1万円上がる

もしあなたが何冊かビジネス書を読んで、「最初から最後まで新鮮な内容だ」と感じたら、「自分の読書量はまだまだ足りない」と思ったほうがいいかもしれません。

マネジメントの父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーのビジネス書も、みんな最初は刺激を受けながら過去の本を読みあさりますが、2冊、3冊と読み込んでいくと、「書いてあること、けっこう同じじゃない?」と理解できる瞬間が訪れます。

それが、本質に近づいた裏付けです。

これは別に、著者と出版社がサボってるわけではありません。

本質はそう簡単に変わるものではないから、そのように感じるのです。

本質に辿り着くことができて初めて、その本は自分の血肉になるのです。

そのレベルになるためには、ひたすら本を読みまくって、自分の思考力、知識、視座を高める努力を続けることが不可欠です。

量があって初めて質が生まれます。何事も量質転化です。

私の経験上、本を1冊読むという自己投資をすることによって、将来的に月収が1万円上がるという感覚です。

24歳でメンターに弟子入りをし、読書の重要さを教わり、そこから毎週1冊のビジネス書を読むように決めて、いまでも週に最低1冊はビジネス書を読むようにしています。良書は何度も読み返す場合もあります。

1週間に1冊、月に4冊、年間で約50冊。それを約20年間続けています。合計1000冊以上のビジネス書を読み、月収が1000万円を超えています。まさに、1冊読んで月収が1万円上がっているのです。

優先するもののためには、何がなんでもスケジュール調整をする

あるとき、「転職したいから、誰か転職エージェントを紹介してほしい」という知り合いの女性がいました。

「今度、僕の知り合いがキャリアアップのセミナーをするから行ってみたら?先方には伝 えておくよ」と伝えると、彼女は次のように断ったのです。

「その日は彼氏とデートなんですよ。行けないですね~」

結局は、自分の都合(あるいは彼氏の都合?)を優先してしまっているのです。

チャンスを掴むことができる人は、何よりも解決策の可能性に目を向けて行動するので、自分の都合はあと回しにします。

「解決策のために、優先順位を変え、自分のスケジュールをなんとか調整できる人」がチャンスをモノにできるのです。

チャンスと見るや、スケジュール帳など確認せずに、即答で予定を決め、あとでなんとか調整する。それがチャンスを掴むための秘訣だと思います。

目の前の予定を変えられない人は、自分の人生を変えることなどできないでしょう。

もちろん、なんでもかんでも先約を断って、予定を変えろということではありません。

この人からのお誘いやアドバイスに対しては、必死になってスケジュールをやりくりして乗ってみるという相手を決めておくことです。

私にとってはそれがメンターなのです。

私の兄弟弟子のご夫婦で、メンターが開催している重要なセミナーと、ご自身の結婚式の日程が被ってしまったご夫婦がいました。

1年も前から予約しなければいけないくらい、人気の式場を予約されていました。

なんとそのご夫婦は即決でご自身の結婚式の日取りを変更したのです。たまたま近くの日取りでその式場が空いていたそうです。すごい優先順位です。

そのご夫婦はそれから11年たち、年収が1億円を突破し、幸せな事業家夫婦として活躍されています。

お金の優先順位もそうです。目先の快楽のためにお金を使うのではなく、長い目で見て投資になるお金の使い方をするかで人生が変わります。

投資とは「出したお金が、あとから大きくなって返ってくる可能性があるもの」を指します。一番の投資先は自分自身です。自己投資とは具体的には、

  • ビジネス書を読む
  • 成功している人に会いにいく
  • 自分を引き上げてくれる場所に身を置く
  • 健康に投資する
  • 自己研鑽のためのセミナーや研修に参加する

などです。

あなたのお金と時間の使い方の優先順位は、どんなものですか?

中野 祐治
株式会社YAPPY代表取締役。ほかにも複数の会社を経営する実業家。
飲食店、オーガニックショップ、人材派遣事業、講演会、業務コンサルティング、ビジネストレーニング事業などを多岐にわたって展開する。
大阪府大阪市生まれ。神戸大学卒業後、シャープ株式会社(SHARP)に入社。
24歳で経営のメンターと運命的に出会い、そこからメンターに学び始める。
26歳のときに親族の借金を肩代わりしていた両親が夜逃げ。借金取りが家に押しかけてくることも経験。
その経験から、1回きりの人生を全力で生きると決める。
人生において「すべての人を勝利に導く」をビジョンとして掲げ、事業の道に踏み出し、27歳で独立。
そのビジョンを実現していくために、「すべての人の幸せのお手伝いをする! 」を経営理念として、人々の多様化するニーズやライフスタイルの変化にいち早く応えるために、さまざまなサービスを展開している。
39歳ですべての事業からの収入が年収1億円を超える。
500人規模から1000人規模の講演会を毎月開催し、多くの若者からメンターと慕われる、いま注目の起業家。